ウルトラマンタロウ放送開始から50年


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/magmix/entertainment/magmix-112059

 今から50年前の今日4月6日に始まったのがウルトラマンタロウで、
ウルトラの父と母の実子であるタロウの登場によって本格的なウルト
ラ兄弟の設定が完成した感がある作品だと思う。

 当時は‘タロウとは妙なネーミングだ’と思いながら見ていたのだが
篠田三郎演じる東光太郎は妙に爽やかだし、防衛チームZATは名古屋
章演じる朝比奈隊長は‘昨日の夕食にカレーを食べたヤツ’などを出動
する基準にしたり釣り好きの北島隊員は必ず釣り竿は持って回るな
ど歴代の防衛チームの中でも非常に緩い雰囲気。

 これにはMATの人間関係のギスギスしたところやTACが北斗の言う
事を誰も信じないなどのシーンが全くなく、どこか科特隊の緩い部
分を継承した感が当時小4だった私には心地よかった。

 光太郎が下宿している白鳥家の雰囲気もZAT同様いいし久しぶり
に主役がのびのびとしたキャラで安心して見られる感が強く、東京
都心にあるZATの基地がアストロモンスに襲撃された時は円盤状の
基地本体が底面からジェット噴射を行い脱出する事ができるなど
歴代の防衛チーム史上稀に見るほどのユニークな設定だった。

 いきなり登場した超獣オイルドリンカーを一般市民に過ぎない
光太郎がクレーンを使って撃退し、後から出現したアストロモン
スに対してもしがみついて行くなど常人では考えられない無茶な
行動を取るのには驚いた。

 結果的に搭乗したスワローをアストロモンスから撃墜され命を
落とす寸前に、ウルトラの母とウルトラ5兄弟達からウルトラの
国へと運び込まれタロウと一体化して変身するようになるという
設定。

 やはり円谷プロ創立10周年記念番組に相応しくウルトラ5兄弟
にウルトラの母まで登場する展開、先述したZATには人間関係の
軋轢も見られず次回以降が大いに楽しみだったのを思い出す。

 とはいえ残念ながら小4ともなると宿題の量なども増え、見逃
す事が度々あるようになっていた事も苦い思い出だ。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-04-07 10:08:15
「タロウ」は良いですね。
なんか実生活で疲れているときなんかは、見てて元気を貰います。
「タロウ」が今日でも人気上位なのは、もちろん話や怪獣たちのキャラなどもあるが、主人公の光太郎やZATの存在あってのことでしょうね。
個人的には荒垣服隊長よりも朝日奈隊長が良い。
出番は少なかったけど、能ある鷹は爪を隠すがの如くの存在が心地好かった。
あと「タロウ」で覚えたことは、カレー食べながらおにぎりも食べることですw
「タロウ」は実は飯テロ番組でもあるw
 
 
 
そうですね (こーじ)
2023-04-08 23:51:29
>tamutamu様

 タロウに関しては子供向けの最たるものと以前思ってましたが、考えてみれば何とか言いながらヒーロー作品は子供がメインターゲットですから子供が思い入れできる要素がてんこ盛りという事でしょうか。

 名古屋章演じる朝比奈隊長もホントにいい味出してましたよね。
 
 
 
バケツを持ったタロウ (tamutamu)
2023-04-09 10:41:12
半世紀前の特撮番組は“大人が子供たちのために作る番組”というポリシーが色濃く反映していたと思うし、「タロウ」は特にそれを示していたと思います。
「タロウ」が目指していた「現代の御伽噺」「新しいアラビアンナイト」は、これは後の1990年代に流行った「本当は怖いグリム童話」シリーズを先取りしたような内容であり、仄々の中に潜む残酷な何かという要素は純粋無垢な子供そのものを示しており、そんな子供たちにも純粋さと残酷さの判別を見極めてもらう若しくは大人(親)が子供にそれを諭すための手段にも繋がります。
それらを踏まえて考えれば、「タロウ」は昔の今も子供たちにとっての最高の教育番組なのである。

追伸、タイトルは意味はありませんw
 
 
 
たしかに (こーじ)
2023-04-10 21:13:56
>tamutamu様

 バルタン星人生みの親・飯島敏宏氏もウルトラは子供向けという発想がありましたから、そういった意味でもその流れを汲んだのかなとは思います。

 当時のメインの視聴者達は喜んで見てましたし、反発する世代は特撮ヒーローをバカにする連中に対するプライドというのがあったからゆえのものも窺えますからね。
 
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