一つの競技のみに拘泥すると損をする


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/sports/ASQ4M532BQ4MUTQP013

 先日全柔連の山下泰裕会長が小学生の全国大会を廃止する旨の発
表が波紋を呼んでいるようだし、それを受けて室伏広治スポーツ庁
長官は理解を示すようなコメントをしていた。

 室伏長官が言うには子供の頃は一つの種目に偏るより、いろんな
スポーツを体験し将来は本当に好きなスポーツをやればいいと思う
と語っているのだが個人的にも同意見。

 私個人が子供育成会の仕事をしておりキックベースやカルタにチ
ビッコ相撲などの面倒を見ていたのだが、キックベースで今ひとつ
でも相撲では活躍する子がいるしスポーツ系はダメでもカルダでは
活躍する子がいるので室伏長官の言う事は我が意を得たりと思う。

 さらに一つのスポーツに集中し過ぎるというのは、視野を狭くする
というリスクもあるわけだ。

 個人的に凄くもったいないと思うのは例えば野球に熱中し過ぎると
自分がプレーする事しか考えなくなり、他のプロ野球やMLBの情報な
どを一切入れなくなるというか入れる時間がなくなる。

 こうなると自分達の野球にしか興味が亡くなり、指導者からの情報
のみしか得られなくなり視野狭窄に陥る可能性が高くなる。

 そういった人達がプロになると国内の野球のみの情報や経験則が
判断基準になるから、アップデートがなくなるのでレベルアップし
ないだろう。

 海外では優れたコーチはあらゆるスポーツからの特徴を活用して
おり、例えばラグビー・イングランド代表HCのエディ・ジョーンズ
などラグビーだけでなくバスケットボールやサッカーなども研究し
ラグビーの戦術に活用しているのは有名だ。

 また90年代前半にNFLはパスシチュエーションでレシーバーをマー
クするのではなくQBに襲いかかってQBサックを狙うブリッツディフ
ェンスシステムを開発するわけだが、これは同じ時期にサッカーが
DFラインを押し上げるプレスディフェンスを参考にしたものだと思
われる。

 一方ラグビーは首脳陣達がスタンドの高所からパソコンを覗きなが
ら指示を出しているし、
バレーボールも監督がスタッフから送信され
たデータのIパッドで受けイヤホンを付けて指揮を執っているのもアメ
リカンフットボールの高所からフォーメーションを見るコーディネー
ター制度を取り入れているようだ。

 東京五輪で躍進した柔道も井上康生監督は柔道だけでなくレスリン
グやサンボに相撲などを体験させて柔道にはない攻撃に対する対処法
を学んでいるわけで、これはラグビーが相撲部屋に出かけて稽古に参
加するなど競技の枠を越えた発想が必須になっている。

 子供の頃から1つの競技に集中すると、そういった他の競技に対する
理解も欠く事になるわけで相当もったいない事になるリスクが高いの
ではないか。

 

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