御嶽海の快進撃に救われた大相撲名古屋場所

御嶽海 重圧を力に変え初V「なかなかできない経験を楽しもうと」

 今年の大相撲名古屋場所は関脇の御嶽海が14日目の昨日、栃煌
山に勝って13勝目を挙げ初優勝を飾った。

 今場所は場所前に横綱・稀勢の里が休場したのを皮切りに4日目
には3連勝と好スタートを切っていた白鵬が休場すると、6日目に
前日まで連敗した鶴竜までが休場し今場所の看板力士だった新大関
・栃ノ心も7日目から休場するなど最終的に7人もの休場者を出す
事態になった。

 そんな中で関脇・御嶽海は初日から快調に白星を重ね初場所の時
のように中日を過ぎても失速する事なく勝ち続けると、12日目に大
関・高安から際どい勝負の末敗れたものの14日目に優勝を決めたの
だった。

 今回の御嶽海の優勝には、待望の20代半ばの日本人力士の優勝と
いう側面がある。

 近年の相撲界は若手力士が伸び悩み横綱は3人とも30代で新大関
となった栃ノ心も31歳で頑張ってはいるものの、膝のケガ持ちで
年齢的にも4年ぐらいがヤマ場ではないだろうか。

 また大関陣も期待された高安はケガが多く今場所も優勝争いに加
わる事なく終わっているし、今の状況では豪栄道同様に横綱昇進ど
ころか大関の座を守るのに汲々としていそうな雰囲気だ。

 さらに人気者の遠藤だがケガが多く11日目まで3敗で優勝争いに
何とか加わっていたが12日目からカド番大関戦2つを含む4連敗を
喫して8勝7敗と勝ち越すのがやっとで、年齢的にも27歳と最低で
も三役に定着してもらわなければいけない存在が6枚目でのようや
く勝ち越しでは希望的観測として大関に辿り着いた時には栃ノ心
同様に30歳を越える事になりかねない。

 そんな中で御嶽海は現在25歳と若く先場所が9勝で今場所13勝な
のだから来場所11勝で大関昇進ラインを越える事になるわけだか
ら、秋場所では好調を維持し何としても11勝以上挙げて一気に大
関昇進とステップアップして欲しいもの。

 御嶽海の出身は長野だから名古屋は同じ中部地区で、ご当所力士
になるわけで特に中盤からは会場が完全にホーム状態になっていた
というアドバンテージは確かだろう。

 とりあえず‘地の利’や横綱全員が休場という‘天の利’までを生かし
た形だが、来場所は横綱や栃ノ心らも戻ってくるわけだから、
そう
いった状態で11勝以上挙げられるのか?今から大いに楽しみで
ある。

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