ドイツのW杯優勝はサッカーの進化という時計の針を逆行させなかった

ドイツが24年ぶり4度目制覇=延長戦でアルゼンチンに1―0・W杯サッカー〔W杯〕(時事通信) - goo ニュース

 日本時間の早朝リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行わ
れたブラジルW杯ファイナルは、ドイツが延長戦の末アルゼンチンに
1-0で勝ち24年ぶり4度目の優勝を飾った。

 試合前から1日休みが多くSファイナルで大勝したドイツに対して
PK戦の末に勝ち残ったアルゼンチンを比べればドイツ有利の予想が
多かったし、過去2度のファイナルでの対戦ではファーストユニを
着用した方が勝っており今回はドイツが90年同様 白のファースト
ユニだったので余計にドイツが有利ではないかと思っていた。

 ただ試合が始まるとポゼッションをするドイツに対しアルゼンチ
ンは しっかり守ってボールを奪うやドリブルでのカウンターに出て、
ドイツDF陣をヒヤリとさせるスリリングな展開で進む。

 ただドイツも徐々にアルゼンチンのカウンターに慣れてきて守備を
しないメッシのいる右サイドから攻め立て優位に試合を進める。

 結局113分に途中出場のゲッツェが決めてドイツが勝利を得るの
だが1人の王様を軸とした戦い方のアルゼンチンに対し、全員が連動
して臨む近代的なスタイルのドイツをサッカーの神様が選んだという
事だろう。

 基本的に強烈な‘個’を中心にして戦う南米に対してヨーロッパ
勢は‘個’を組織の中で連動させるスタイルで、メッシが組織の歯
車の1つに過ぎないバルセロナとメッシをチームの中心にして戦う
アルゼンチンの違いでもある。

 だから攻守の軸となるメッシとマスチェラーノのアルゼンチンや
ネイマールとチアゴ・シウバに頼るブラジルがポゼッション&カウ
ンターという武器を持つドイツから敗れたのが象徴的だ。

 どんな競技でも進化をしているわけでサッカーでも一握りの‘個’
が輝くスタイルが、強烈な‘個’を組織の歯車として使う近代的な
スタイルに取って代わられたという事で その流れは加速するだろう。

 思えば4年前にアルゼンチンの監督だったディエゴ・マラドーナが
‘ヨーロッパ勢にメッシより優れた者はいないので、メッシを擁する
我々が優勝するのは当たり前’と豪語していたものの、同じくドイツ
から0-4と完敗してしまいマラドーナが唱える王様至上主義が崩壊
した事が証明されていた。

 実際ヨーロッパ大陸以外の大会では南米勢が優勝するというジン
クスは、4年前にスペイン-オランダというヨーロッパ勢同士のファ
イナルで破られていたのだが今回は南米勢の地元でもヨーロッパ勢
が優勝という事は王様至上主義では勝てない事が決定的になったと
いう事だろう。 

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