長男 憧れの髪型

　我が家の息子の髪型は長男は通常のスタイルで、次男はスポーツ刈り。

　というのも次男は生まれたときから髪が固くて多く爆発状態だったので1歳前
からスポーツ刈りにしているのに対し、長男は髪が寝るので通常の髪型にして
いる。

　スポーツ刈りは少しでも髪が伸びると目立つので2ヶ月に3回のペースで切る
のだが、長男の場合は1ヶ月ちょっとのインターバルで切っている。

　ところが10月の初めに切って以来‘そろそろ切ろうか’と言うと‘まだ大丈夫’
と応えていたので放っておいたらサイドが耳に完全にかぶるぐらいの長さに
なってしまった。

　さすがに見ていても鬱陶しそうだったので切る事を薦めたものの切りたそう
ではなかったので、切ったのは11月最終日になり年内に切る予定はない。

　どうやら長男は髪を伸ばしてみたかったようで、実際に友達で かなり伸ば
している子がいるのだ。

　それを見て思ったのが私の子供時代。

　私が長男と同じ小4だった頃は73年で いわゆる長髪が流行りだした頃
だったためかなり長くしている友達がいたし、74年にはブルース・リーがブー
ムになったのでブルース・リーのように後ろ髪を伸ばしてみたいと思っていたら
案の定 親から反対された。

　つまり‘床屋の息子が長髪にして・・・’という理論で、母親など‘前髪は伸ば
していいけど後ろは切る’といった妥協案を示してくれたが やはり後ろ髪や
サイドは伸ばさせてもらえなかったので長男の気持ちはよく分かるのだ。

　長男も小4になると好みの髪型が出てくるのは当たり前。

　とはいえ頭ごなしに否定すると意地でもやりたがるので、11月に切った時
も揃えてセニングして軽くするぐらいにして‘その代わりに自分で手入れせぇよ’
と伝えているし髪を洗ったらマメにしっかり乾かす事を義務付けている。

　これで伸ばすのが面倒になったら短く切るだろうし、それでも伸ばしたいの
なら飽きるまでやらせればいいと思っていたら 先日3日ばかり洗わなかった
ので やかましく怒ったのだった。

　髪を伸ばす権利があると同時に清潔にしておく義務もあると教える事で、
権利と義務を学ばせるのにちょうどよかった。