今から30年前の今日83年11月28日は理容師の実技の国家試験受験日で
ある。
10月11日に行われた筆記試験の結果が11月14日に出て晴れて2週間後の
実技試験に臨み、月曜日開催という事から実家のオヤジをカットモデルに頼む
事にした。
実技試験は男性モデルを手順通りにカット&髭剃りをするわけだが問題なのは
コンクールで優勝するぐらいにカットしても手順通りでなければ落とされるし、下手な
カットでも手順通りにしておけば受かるというもの。
当時のシステムでは全日制卒業なら3年目の春、通信制卒業なら4年目の秋と
いうキャリアでの受験だが、私の場合は高2で通信制に入学したので2年目の秋に
受験となったため営業ではハサミすら握ってないから手順通りにするしかない
ものの落とし腰や すくい刈りの要領が今ひとつ分からず1週間前に組合支部主催の
練習会では講師のみなさん方から‘こりゃダメだ’と酷評される始末。
それでも練習のかいあって試験当日には それなりの手順通りにこなす事ができ、
髭剃りの場合も顔を切らないように慎重に進めて実技を終了。
その後に行われた消毒用薬剤の見分けも難なく こなして午前中で試験を終えた
結果それなりの手ごたえを感じオヤジのおごりの昼食も美味しく食べる事ができた
のだった。
ちなみに30年経った現在も国家試験用の手順は覚えているものの、営業で その
通りにカットや髭剃りをした事はない。