帰ってきたウルトラマン34話・許されざる いのち

 今から50年前の今日71年11月26日にOAされたのが帰ってきた
ウルトラマン34話・許されざるいのちで、動物と植物の合性怪獣
レオゴンが登場する。

 郷秀樹の幼馴染である水野一郎は動物と植物は本来一体だと考
えウツボカズラとトカゲを合成した卵からレオゴンを誕生させる
のだが、そのレオゴンが脱走して巨大化し芦ノ湖に出現するわけ
だが実は水野のモチベーションは
父親への反発からで新しい命を
創り出す事により‘単に金儲けの上手い商人に過ぎない’父親を越え
ようとしたもの。

 つまり今回のEPは帰ってきたウルトラマン唯一のマッドサイエ
ンティストもので、水野が郷の幼馴染だったという要素が他とは
違う点だろう。

 このEPは当時高校生だった小林晋一郎の原案で、動物と植物の
合成というコンセプトを基に作ったキャラを円谷プロに投稿して
採用されたもの。

 これを怪奇大作戦の呪いの壺の犯人・日野統三のような鬱屈し
た者の物語が上手い石堂淑朗によって水野一郎のキャラが作り出
され、山際詠三が絶妙のアレンジを入れているのだから面白くな
いわけがない。

 本来レオゴン自体がαレオン電磁波によって作り出された事か
らβレオン電磁波を照射すると死ぬようだが、やはり自らが作り
上げたレオゴンを自らの手で殺す事ができず最後はウツボカズラ
の部分から出された蔦に絡め捕られて捕食されてしまうという末
路を辿る。

 レオゴンを殺せずに湖に入って行き近付いて行くのを郷が追う
シーンに2人の小学生時代の写真が回想シーンとして流され、そ
のバックでPYGの‘花・太陽・雨’が流れるのは いかにも70年代と
いうムードで水野の青春の挫折を暗示している。

 このEPの原案を担当した18年後にゴジラVSビオランテが公開
されたわけだが、ビオランテは白神博士の娘の遺伝子を注入した
バラとゴジラ細胞を合成させ芦ノ湖に出現しているので‘レオゴン
を思い出していたら‘やはり’というべきかレオゴンと同じく小林
晋一郎がストーリー原案になっていたのを考えるとビオランテ
の原案という事になるのだろう。

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