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オーバーワークの恐ろしさを知った輪島功一の王座陥落

 今から50年前の今日74年6月4日に日大講堂で行われた世界Jミドル
級タイトルマッチで、6度防衛中の輪島功一は5位オスカー・アルバ
ラードに15RでKO負けし7度目の防衛に失敗した。

 立ち上がりから自らのパンチが次々にヒットする事から輪島はア
ルバラードの得意とする打ち合いに引き込まれ始め中盤から徐々に
失速していく輪島に対し、ショットガンの異名を持つアルバラード
の連打を次々に浴び11Rに左目が塞がるなどダメージを溜めて行き
最終Rに左フックを浴びて最初のダウンをし立ち上がったものの2度
のダウンを追加されKO負けとなった。

 2月に6度目の防衛戦で前回苦戦の末に引き分けたミゲール・デ・
オリベイラに判定で完勝している事から、試合前は輪島の楽勝とい
う予想に溢れていた。

 ただ輪島に言わせると`強敵に完勝した後の楽観論が危ない’と考
え、世界王者になった頃と同じハードワークを課して臨んだのだが
完全に裏目に出る事になる。

 世界王者になった時に28歳だったのが2年8カ月経っており当然
ながら体力が衰えて来ているだけでなく、蒸し暑い6月の試合とい
う事でオーバーワークになっていたのだ。

 そういった最悪のコンディションで好戦的な挑戦者と正面から
打ち合った事でヒット数は多いものの、同時に被弾するため輪島
の方が深いダメージを被るという最悪の展開で試合は進む。

 それでも気力で何とか最終Rまで粘ったものの1・2の返しの左
フックをモロに被弾した輪島は、これまでのダメージが噴き出す
形で2度のダウンを追加されて敗れたのだから31歳という年齢も
あり引退を云々され始める。

 ただ輪島は敗因をオーバーワークと分析し、リターンマッチへ
牙を研ぐのだった。

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