五百円玉硬貨が使用され始めて40年

　今年2022年も残り4日ほどになっているのだが今から40年前の82
年4月1日から五百円硬貨が使用され始めたわけで、今や当たり前に
なっている五百円硬貨はありがたみがないとか軽い感じがするなど
流通し始めた頃は決して評判は良くなかったわけである。

　それまで五百円と言えば岩倉具視の肖像画の五百円札だったのだ
が最初に五百円玉を見たのは修行先の福岡の師匠が82年の4月3日に、
スタッフ全員に‘これが五百円玉たい’と言いながら1枚づつ配ってく
れたわけで先輩方曰く‘何かパチンコ屋のメダルみたいですね’と言う
と‘ほんなこっちゃ’と師匠も言っていた。

　だから半年ほど経ってようやく流通し始めたようだが、百円硬貨
の時よりも評判は良くなかったと思う。

　まぁ先輩の1人は‘五百円玉を集めよう’と言って使わずに収集して
いたのだが、むしろ別の先輩が‘むしろ五百円札の方がこれからなく
なるけん集めた方がいいんやないか？’と言っていたのだが。

　それから1年後の83年に県知事選挙の時に解説していた記者の人
が憮然として来店され、カットする師匠に‘これ見てくれんね’と吐
き捨てるように言ってポケットから五百円玉を出したと思ったら
何とパチンコのメダル。

　そのお客さんによると近場までタクシーで来たらしいのだが、
おつりとして五百円玉を渡されたと思ったので降りてよくよく見
てみるとパチンコのメダルを間違って渡されていたらしい。

　恐らく前の乗客からもらったパチンコメダルを五百円玉と勘違
いし、そのお客さんにおつりとして出したのだろうが  あまりに
も紛らわしく運の悪い話。

　そのお客さんは財産家で五百円をもらえないでも影響はないの
だが、こういった事は本当に気分が悪いだろうと同情したものだ。

　あれから40年経ち、そういった話はあまり聞く事はなくなった
のだが・・・