ウルトラマンネクサスには‘来訪者’といわれるクラゲ状の生命体が
登場する。
彼らこそTLTの記憶処理装置であるレーテやメモレイサーにナイト
レーダーの武器・クロムチェスターやオプチカルカムフラージュ装置
などのオーバーテクノロジーを供与した者達だ。
かつて母星をスペースビーストの襲撃から光の巨人であるウルトラ
マンノアに救われたものの、それを模した人造ウルトラマンを作ろうと
して闇の巨人・ダークザギを生み出してしまい母星を爆破し地球に
やって来ていた。
来訪者達は自分達の恐怖が かつてスペースビーストを増殖させた
のと同様に地球でも地球人達がビーストに対する恐怖を持たせない
ため記憶処理を勧めたようだが、意外にも地球人は光の巨人を人類
の希望の象徴として受け入れていた。
つまりTLTの記憶処理はビーストの恐怖を消去すると同時に光の
巨人に対する希望まで消去していたのだ。
‘記憶を消される事は今まで生きてきた証を失う’とは根来甚蔵が
孤門に対して言ったセリフだが、結果的に来訪者が与えた記憶処理
装置・レーテはウルトラマンに対する希望まで消去していた事から
レーテが崩壊したと同時に人々が光の巨人=ウルトラマンを思い
出し声援を送る。
この声援こそが孤門ウルトラマンが最強形態であるノアにタイプ
チェンジするための最後のピースだったのだろう。