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セ・リーグとパ・リーグ最大の違い

 いよいよ今年も残るところ1日となっているが、今年の野球界で
最も話題になったのはホークスがジャイアンツに2年連続4連勝して
の日本一でセ・リーグとパ・リーグのレベル格差だった。

 80年以上続く日本のプロ野球界において2年続けてセ・リーグの
優勝チームがパ・リーグの優勝チームに4連敗するというのは前代
未聞で、こうなると原因が云々されるのだが例によって評論家と言
われるプロ野球OB達やマスコミはDH制の有無などを挙げるだけに
なっている。

 ただしこれは昨年も同じ事を言われていたわけで‘またか’感が拭
えないしDH云々は枝葉末節だと思うので、敢えて個人的に言わせ
てもらうと両リーグ所属チームの親会社の姿勢ではないかと思う
のだ。

 というのもDH制がレベル格差を生んでいるのならMLBでも毎年
DH制を採用しているアメリカンリーグが採用してないナショナル
リーグを圧倒しなければいけないと思うのだが昨年はワシントン、
今年はLAドジャースとナショナルリーグのチームが優勝している
のだから説得力がない。

 結局パ・リーグのチームはホークスがプロ野球事業をスポーツ
ビジネスとして捉えてMLBに近いやり方で強化しているのを見た
他のチームも、地域密着で球場の周りに娯楽施設を作るなどボー
ルパーク構想を推し進めているのが分かる。

 それに対しセ・リーグのチームはベイスターズやカープなどを
除くと親会社の広告宣伝の域を出てない気がするし、以前ならば
ジャイアンツ戦が全国ネットで中継されていたのでジャイアンツ
相手に頑張れば優勝できなくても十分宣伝になる程度の考えだっ
たのではないかと思われる。

 つまりセ・リーグのジャイアンツ以外の5球団は優勝できるに
越した事はないけど、できなければ年俸アップにならないで済
むぐらいの考えだったのではないか。

 逆に言えばパ・リーグはジャイアンツという柱になるチームが
ないため6球団全部が主役になれるという事で切磋琢磨しており、
1つのチームが強くなると他のチームも続こうとするという姿勢
が見える。

 何年か前に野村克也氏が‘今の野球はフロントがしっかりした
チームでなければ勝てない’と語っていたが、ホークスは孫正義
社長が王貞治会長を信頼しチーム運営を100%任せているわけで
王会長がやりたいようにチーム運営を行って現場をバックアップ
しているのが分かる。

 昨年あたりにナベツネこと渡辺恒雄氏が川淵三郎氏との因縁に
ついて‘川淵さんはスポーツをビジネスとして捉えている、すなわ
ちスポーツ事業で儲ける事を考えているのに対し我々にはそうい
う発想がなかったから彼には勝てないと思った’と語っていたのを
思い出す。

 つまりJリーグが取り入れた欧米のスポーツビジネスの手法をホ
ークスも受け入れているようだし他のパ・リーグのチームも続い
ているのに対し、セ・リーグのチームはベイスターズなどを除き
旧態然とした運営になっているのが大きな差になっているのでは
ないだろうか。

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