溝呂木眞也の最期は、魅力的な悪役の最期を踏襲している

 ヒーロー作品の定番パターンで悪役のライバルキャラは いつしかヒーローと
心を通わせてしまい最終回の1つ前に悪の組織から裏切り者として粛清され、
ヒーローに‘お前の手で倒されたかった’と言い残して死ぬというのがある。


 40年前に描かれたタイガージョーやハカイダーの最期が このパターンで、この
影響が後々まで残っているのだがウルトラではダークメフィストに変身した溝呂木
眞也が初ではないだろうか。


 基本的にウルトラで主役のライバルキャラは昭和では見当たらず平成に入って
ウルトラマンティガに登場したイーヴィルティガが初であり、その後ウルトラマン
ガイアのアグル=藤宮博也が それにあたるが藤宮自体は決して悪人ではなく
我夢とポリシーの違いから対立するキャラだった。


 そんな中でダークメフィスト=溝呂木眞也はノスフェルと共に主役の孤門の恋人
・斎田リコと その家族を皆殺しにするだけでなく、動物園で偶然 孤門が記念写真を
撮った山邑一家までノスフェルを使って襲撃し両親を殺害してビーストヒューマンに
するなど悪逆非道の限りを尽くしている。


 更に孤門を操り人形にする事に失敗すると今度は姫矢から光を奪うため姫矢に
思いを寄せていた佐久田 恵を拉致し人質に取る形で手負いの姫矢を決戦の
舞台である終焉の地におびき出しているのを見ると勝つために手段を選ばないと
いう明らかに自らの美学に拘る拘るハカイダーやタイガージョーとは違ったタイプ
である。


 そういう溝呂木も終焉の地での最終決戦でジュネッスのパンチで浄化されたのか
憐編で戻ってきた時には記憶をなくしていたし、記憶を取り戻しても改心していた
ようだ。


 最終的に孤門ではなく自ら目をかけていた凪の腕に抱かれて息を引き取るので
魅力的な悪キャラの最期のパターンを踏襲しているのではないかと思う。

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