ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
今こそ1塁へのヘッドスライディングの非難を!
ホークスの松中信彦が16日の横浜戦で代打で登場してショートゴロに倒れ
1塁へのヘッドスライディングを敢行した結果、左手首の捻挫で登録抹消された
という。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20120618-969464.html
松中は‘1塁へのヘッドスライディングは自分のスタイル’と主張していたので
これを聞いた時に‘とうとう やったか’と呆れると共に改めて1塁へのヘッド
スライディングの危険性が証明された事になる。
07年12月に台湾で行われた北京五輪の野球アジア予選の韓国戦で川崎
宗則が第1打席で1塁へヘッドスライディングをしたのを聞いたイチローが
‘2度と やるな’と厳命した事で話題になった事があった。
イチローに言わせると
「スライディングはあくまでタッチを避けるために行うもので1塁
以外なら否定しないけど駆け抜けた方が早いのにヘッドスライ
ディングをやると遅くなるし、手を踏まれたり突き指をしたりして
ケガのリスクも高い百害あって一利なし」
という事で実際1塁以外でもヘッドスライディングを一切しないし、イチローの
苦言を受けた川崎もそれ以来1塁へのヘッドスライディングを封印している。
つまり1塁へのヘッドスライディングは百害あって一利なしにも拘らず、日本の
プロ野球OBをはじめとしたマスゴミは相変わらず1塁へのヘッドスライディング
を見ると‘チームを鼓舞するファイト溢れるプレー’など絶賛するばかりで、一部
の解説者を除いて批判を殆ど聞かないのが現状だ。
正直言って松中の場合は本人には気の毒だが既に終わった選手だし自らの
主張に殉じた(笑)のでケガをしても自業自得で登録抹消されても別段影響は
ないのだが、これからの選手達が無知なマスゴミの論調に煽られて1塁への
ヘッドスライディングを敢行す事の方が怖い。
以前から私は‘1塁へのヘッドスライディング撲滅’を強調しているのだが、
こういう事がある度に この件は声高に主張したい。
大事な事は‘姿勢’ではなく1%でもセーフになる確率を上げる事だし、1塁
へのヘッドスライディングを褒める者は‘前時代の遺物’だと自ら言っている
と思わなければならいない!
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これでみんなの闘志に火がつくということもあるかもしれませんが、闘志だけでは勝てません。
結果的に登録抹消で「骨折り損のくたびれ儲け」なわけですからね。
プロの世界でいまだ前近代的といおうか原始的な精神野球が幅を利かせているのは困りもの。引退してコーチや監督になった時、選手にそれをさせるというのはもっと困ります。
日本のスポーツ界全体に言えることですが、闘志や敢闘精神をはき違えています。春や夏の学生野球なんてそのいい見本です。
ではどうすればいいか、一塁を守る野手を怖がらせる走塁をするしかないでしょう。下手をすると怪我をしてしまうぐらいな。
それしかないと思います。
正直、ヘッドスライディングは闘志でも敢闘精神でもありません、蛮行愚行です。
MLBでは1塁へのヘッドスライディングは罰金としているチームもあるのですから、その有害ぶりは世界中に知れ渡っているのですけどね。
そこが‘悪い事だけど伝統だから・・・’という事でズルズル続けられて非難されないという感じでしょう。
まぁ星野あたりが引退しないとダメかもしれませんね。