貴景勝の休場は残念だが

貴景勝が休場、新大関が翌場所かど番は8人目

 令和初の大相撲は夏場所最大の注目力士である新大関の貴景勝が
4日目の御嶽海戦で勝ったものの右膝の裏を痛め、診断で右膝内側
側副靱帯損傷という事になり昨日の5日目から休場となった。

 今場所の貴景勝は3日目に北勝富士に敗れた以外は順調な相撲で
4日目には相性の悪かった御嶽海に勝つなど好調だっただけに、右
膝を痛めるとは正しく好事魔多しだろう。

 今場所は先場所全勝優勝を果たした横綱・白鵬が初日から休場し
ているので最近の取り口を見ると新大関の貴景勝にも優勝のチャン
スありと思っていただけに、大いに残念だし協会側も看板力士の相
次ぐ休場には頭が痛いのではないか。

 基本的に貴景勝はケガがないのが強みだったし持ち前の頑丈な体
躯を利した突き押し相撲で昨年の九州場所に初優勝を飾ると、先場
所終了後に大関に昇進し若手上位力士が少ないという事から将来の
横綱を期待する声もチラホラ出ていたのだ。

 基本的に横綱昇進というのは勢いがモノをいうわけで昭和の大横
綱の1人である千代の富士は81年初場所で初優勝を飾り大関に昇進
すると、春場所と夏場所を連続して準優勝という形で過ごし名古屋
場所で優勝して横綱に昇進している。

 逆に言えば大関の座に長くいると‘大関病’ともいうべき症状に苛
まれ昇進前は3場所合計で30勝以上挙げていた力士が、大関のノル
マともいえる二桁勝ち星を挙げられず9勝6敗のクンロクならぬ勝
ち越しがやっとのハナタレ大関と呼ばれる事になる。

 つまり貴景勝が横綱になるには1場所でも早く昇進を決める必要
があるわけで、それだけに新大関の場所が注目されていたのだ。

 ところが苦手の御嶽海に勝ったものの右膝のケガで休場に追い込
まれたのだが‘片足では相撲は取れない’というコメントを聞き、あ
る意味ホッとするものがあった。

 琴欧州がいい例だが大関になるまでは強かったのに膝を痛め無理
して出場し続けた事からケガを悪化させ、以後パッとせずに終わっ
たのを考えると本当にもったいなかったし貴景勝にその轍を踏んで
欲しくなかったのだ。

 とりあえず貴景勝には名古屋場所にベストの状態で間に合うよう
焦らずにケガを治して欲しいし今場所は6日目終了現在、元大関の
栃ノ心が6連勝で大関復帰に近づいているし横綱の鶴竜も全勝で並
んで盛り上がっているのだから。

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