2011夏の甲子園 第1日

聖光学院サヨナラ勝ち＝健大高崎、金沢も２回戦へ―高校野球(時事通信) - goo ニュース

　今日から夏の甲子園が始まった。
　
　被災地から出場校である聖光学院が優勝候補の一角として初日の第3試合
で登場するので、日南学園との対戦は大いに注目される。

　第1試合は71年に夏初出場以来、夏の甲子園では初戦負けなしの伝統校の
今治西が新興校である健大高崎との対戦。

　更に第2試合では大会最速を誇る釜田を擁する金沢が選抜では初戦で敗れて
いるので、選抜の雪辱なるか？

　第1試合：高崎健康福祉大高崎 7－6 今治西
　
　立ち上がりから初出場の健大高崎が今治の投手陣を攻め塁をにぎわすが
得点できなかったものの、3回に四球とヒットなどで1アウト2・3塁から6番の
2ランスクイズで先制すると4回には2塁ランナーがけん制でアウトになった後に
ヒットで出た2番が盗塁し3番のタイムリーで3－0と優位に試合を進める。

　今治も その裏3番からの5連打に犠打を絡めて9番の2ベースで一挙に5点を
挙げて逆転すると6回には暴投で貴重な6点目を取り逃げ切るかと思われた。

　ところが今治の3番手に慣れてきた高崎は7回に3ベースと犠牲フライで1点を
返すと9回に4・5番の短長打で一打同点のチャンスを掴み6番の3ベースで追い
つく。
　更に内野ゴロで3塁ランナーがホームでアウトになったものの2アウト2塁から
9番がレフト前に落として遂に勝ち越し鮮やかな逆転勝利を飾った。

　4回に5連打を含む7安打を集中して5点を奪ったときは今治の勝負強さを感じ
たのだが、継投のタイミングが少し早かったからか7回以降 高崎打線から3番手
投手がアジャストされてしまった。

　第2試合：金沢 4－0 伊勢工

　金沢は2回に4番がヒットで出塁して1アウト2塁から6番の2ベースで先制する
と、6回には2アウトから4・5番の連打でチャンスを掴み6番の3ランで4－0と
リードを広げる。

　伊勢も1回に1アウトから2番がセンターへ3ベースを放ったかに見えたが2塁
ベース空過でアウトになり、2回には4番がフェンス直撃の2ベースから1アウト
3塁と攻め立てるが得点できず。

　4回以降は釜田にノーヒットだった伊勢は金沢の攻撃を凌いで追加点を与えず
迎えた9回に1・2番の連打でノーアウト1・2塁のチャンスを掴む。

　しかしクリーンアップが凡退して得点できず完封された。

　1回に2番が2塁ベースを空過して1アウト3塁になるはずの攻撃が2アウトラン
ナーなしになったのが明暗を分けた形だった。

　第3試合：聖光学院 5 ⑩ 4 日南学園

　日南は3回に2アウトから連打で1・2塁のチャンスを掴み4番が打ち上げたレフト
フライをレフトが目測を誤って2ベースにしてしまう幸運な2ベースで2点を先行する
と、5回にも2アウトから4・5番の連打と打撃妨害で満塁から暴投で3－0とリードを
広げ優位に立つ。

　日南と同様に聖光も4回まで毎回ランナーを出しながら特に2回は2つの盗塁
で1アウト3塁のチャンスを掴むものの後続を絶たれ、5回に ようやく1アウト2塁
から1番の3ベースで1点を返すが なおも続いた追加点のチャンスを逃して5回
を終えて1－3とリードを許す。

　6回にも4番と5番が連続四球でノーアウト1・2塁のチャンスを掴むが ここで
日南はピッチャーをスイッチし、1アウト2・3塁からショートゴロで3塁ランナーが
刺されるなどチグハグな攻めが目立つ。

　ところが7回に1アウトから1・2番が連続四球で1・2塁から3番がライト前に落
として1点を返すと なおも1・3塁から4番の2塁への強襲ヒットで同点、更に5番
の犠牲フライで4－3と逆転する。

　日南も9回に1アウトから3・4番の連打で1・3塁とし、2アウト後6番が三振振り
逃げで4－4と追いついた。

　聖光も その裏2アウト3塁を潰して延長に入り10回に7番のヒットから1アウト
2塁として9番の歳内がライト前にヒットを放ちサヨナラ勝ち。

　歳内は16三振を奪う好投で4失点したものの2点は暴投に残る2点はレフトの
実質エラーだから まともに失点したわけではない。
　聖光とすればキャッチャーが3度の打撃妨害を犯すなどミスの連鎖に巻き込ま
れていたが、最終的には自力が上回った感じで2回戦は釜田との対戦が楽し
みだ。

　
　日南とすれば7回に1アウトから連続四球を与えて自ら逆転される足がかりを
作った事だろう。
　聖光もスクイズの失敗などミス続きだったので 付け込む余地は十分あった
から もったいない連続四球だった。