‘オトナ’のヒーローより若手ヒーローが主流になったのは

‘月光仮面は誰でしょう’の歌詞の中に‘月光仮面のおじさんは~’と歌われて
いるのが印象に残っている。


 月光仮面の正体ともいうべき祝十郎探偵を演じたのは当時21歳だった大瀬
康一だったようだが21歳にして‘おじさん’呼ばわりは、その情報をくれた知人
同様驚くものがあるのだが当時の60年代頃のヒーローは悪との戦いで常に
勝たないといけなかったのでそのためには経験がモノをいう事からか20代では
あるが‘おじさん’でよかったのだろう。


 実際ウルトラマンのハヤタは設定年齢は25歳だったから どう見ても‘お兄さん’
ではないし科学特捜隊ではムラマツキャップ不在時には指揮を取っている
ところを見ると副隊長格だったし、セブンのモロボシ・ダンは新入隊員とはいえ
正体はウルトラセブンなのだから経験値は高い。


 海外ではバットマンには助手のロビンがいるし、下っ腹が出ているような
オッサンだったのを見てもヒーローには人生経験が必要という設定だろう。


 流れが変わるのは70年代に入り帰ってきたウルトラマンの郷秀樹や仮面
ライダーの本郷猛が23歳前後だった事で、未熟なヒーローが戦いの中で若さ
ゆえの経験不足からの失敗を乗り越えて隊長や立花藤兵衛らのサポートを
受けて成長していくというパターンが王道になって行った事だろう。


 このおかげで歴代防衛チームの隊長はヒーローに成長する主人公のサポート
役という位置付けになっているし、ストロンガーまでが立花藤兵衛抜きでは語れ
ないほどサポートキャラの必要性が重要視される事になった。


 余談ながらヒーロー最年長といわれた細川茂樹演じる仮面ライダー響鬼に
変身するヒビキは自らを律して特訓を課したりイブキやトドロキのサポートを
していたのが印象に残っているのに対し、師匠格にあたる者のフォローを受けて
戦うというシーンは見当たらないので コレは20代前半では出せない味なの
かもしれない。


 ちなみに今の視聴者はヒーローに完全無欠な者よりも悩み苦しみながらも成長していくキャラの方に思い入れを強く持つ傾向が強いので、ハヤタやヒビキらの大人系よりも未熟な若手キャラを主役にしやすいのかもしれない。

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コメント
 
 
 
それと平均寿命 (柴田真紀)
2013-05-24 21:30:50
50年前より、はるかに平均寿命が延びましたからね。
21歳なんて、甘ちゃん って感じです。
女性も、
「25歳はオールドミス」「クリスマスケーキ」
なんて凄い言葉がありましたが、今じゃ女性も四年制大学卒業して、院まで行く方も珍しくないし、そうしてたら、25なんてあっという間ですから。

『ウルトラマンサーガ』のタイガは、設定年齢いくつか、公式に掲載されていないけど、演じた当人の年齢通りだと、歴代最高齢ですし、それでも違和感がなくスルーしてます。
逆に、『レオ』のおおとりゲンが、設定年齢20歳だったことに、DVD購入してはじめて知ったり…
(演じた、真夏さんは当時24歳だったのに)

『ネクサス』で溝呂木を演じた俊藤氏は、
「30過ぎて変身するのは恥ずかしかった」と言ってましたけど、あの頃ぐらいから、30過ぎて変身する男性がドッと増えましたね~。
『響』のヒビキもそうだし。ザンキも30過ぎてました~。
 
 
 
そうでしょうね (こーじ)
2013-05-25 22:40:03
>柴田真紀様
 やはり平均年齢が伸びたというのが大きいでしょうね

 ヒビキさんやザンキさんも30歳超えてましたし、特にザンキさんはあれで師匠キャラに定着しましたからね。

 
 
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