79,7,14・私の夏の大会デビュー

 というワケで私が1年の夏は筑豊工との対戦。
 本来実力からいってベンチ入りはできなかったのだが、
幸いスコアブックをつける事ができるというのと、当時は
女子マネがベンチ入りできなかったという事で、私がユニ
フォームは脱いで制服姿でスコアラーとしてベンチ入りし
ていた。
 
 第1試合はシード校の折尾が八幡西に勝ったのだが、地元
勢同士だという事もあって観客が多かったのが、我々の第2
試合の開始ころには観客は3分の1に減った。
 まぁ違う地区同士の対戦だから仕方がないが。
 14:00過ぎに試合開始。
 先攻の我々は1回いきなり3者凡退。
 その裏あっさり先制され0-1。
 直後の2回に1アウトからキャプテンのTさんが左中間を
破る、桃園球場は だだっ広く間を抜けるとHRになりやす
い。Tさんは3塁を回ったところで止まるが、送球がそれ
1-1に追いつく。
 ところがその裏と3回にも2点づつ失い、3回終了時点で
1-5となる。 
 
 4回に3,4番の連打で1塁ランナーが3塁に走り、送球が
それる間にホームに突っ込むがアウト!
更に5番のTさんが外野にフライを打ち上げて3塁ランナー
突っ込むも再びアウトというように、ウチは追加点が取れ
そうで取れない嫌な展開。
 6回ぐらいにも1点追加され1-6となると、コールドの心
配をしなくてはいけなくなった。
 
 そして迎えた9回、‘最後やから1点でも返せ’という監
督のゲキを受けて先頭の6番が2ベースで出塁すると、4Bと
相手エラーでノーアウト満塁のチャンスがきた。
 ここでバッターは日蓮
唯一1年で先発出場し、サードを守っていたが3-0という事で
控えに廻されていた2年のAさんを監督はPHで起用しようと
していた。
 ところがAさんは、2日前に行なわれたクラスマッチの卓球
での試合中に手首をついて痛めていた。
 まだ痛いのだろう、躊躇するAさんに‘行くか、行かんの
か?’と尋ねるがハッキリしないAさんに激怒した監督は
‘もういい、そのまま!’と言って日蓮を打席に送った。

‘オマエがてぇ~、それぐらいの痛さを気合で止めるぐらい
ないけんレギュラーから外されるったい’とAさんに監督が説
教している間に、日蓮が何と1塁線を破り中継ミスなども重な
って走者一掃で5-6となった。
 こうなると流れはウチに来ている。
 1番がヒットで続くとバントで2塁に進め3番のヒットで1,3塁。
 ここで1塁ランナーが盗塁を仕掛けている間に3塁ランナーが
還り遂に同点だ!
 ただ4番はボールと判断した球をストライクに取られ三振。
 5,6番が歩いて満塁になるが、7番が2塁ゴロに倒れて同点止
まりで6-6。
 その裏に先頭打者からヒットを打たれ4Bで1,2塁からバントで
2,3塁となる。
 ここで満塁策を取ると次打者がレフトにやや浅いフライ。
 ところが3塁ランナースタート。
 レフトからのバックホームを日蓮がカットして送球、4回に
ウチがアウトになったタイミングだったが無常にも判定はセーフ。
 6-7でサヨナラ負けし、私達の最初の夏が終った。
 
 それにしてもあれだけ流れが悪く、下手したらコールド負けが
チラついていたゲームを9回の猛反撃で追い付いたのには感動した。
 ただ勝ち越せなかったのがウチの実力でもあり、その裏にサヨナ
ラ負けとなったが‘これぞ3年最後の集大成の大会’という何とも
言えない殺気だったムードに、他の大会とは違う夏の大会独特の
オーラが垣間見えた。
 これがあるからヤミツキになるのだろう。

 西田川 010 000 005 6
 筑豊工 122 001 001x 7
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