goo blog サービス終了のお知らせ 

86夏・松山商の優勝は2つのリベンジ達成

 昨夜からBS‐1で高校野球の名勝負がOAされていた。

 その中で松山商が優勝した96年夏の甲子園を取り上げると
大会前の評価では選抜優勝校の鹿児島実と準優勝の智弁和歌
山に横浜、PL学園が4強で準優勝の熊本工は第2グループで
優勝の松山商は第3グループという形だった。

 松山商は3季連続ではあったが前年夏は旭川実に春は宇都宮工
相手に初戦敗退というのがマイナスポイントになっていたのだ
ろうが、逆に選抜優勝の鹿児島実はエースの下窪が故障で夏は
不調だったので個人的には春夏連覇は厳しいと思っていた。

 また準優勝の智弁和歌山も初戦で水戸短大付に敗れているし
PL学園は3回戦で高陽東に打ち負け、横浜も3回戦で福井商に最
終回に一挙6点を奪われ逆転負けを喫していた。

 そんな中で松山商は初戦で東海大三に8-0、2回戦で東海大
菅生を6-5で振り切ると3回戦では新野に8-2で快勝し準々決
勝で鹿児島実と対戦する。

 実は松山商は90年夏に鹿児島実と対戦し鹿実の猛攻を6回まで
1点で凌ぎ6回裏に逆転したものの直後の7回に内之倉から逆転3
ランを浴びて2-4で敗れたのだが、この時に沢田監督は‘伝統の
細かい野球だけでなく鹿実のようにホームランを打てる力がな
いと優勝できない’と語っていた。

 そしてホームラン打者の今井を3番に据えて臨んだ準々決勝で
1回に2アウトから今井のHRで先制すると2回にも集中打で3点を
追加しペースを掴むと、2年生の新田が前半のリードをバックに
ノビノビ投げ鹿実の反撃を最終回の2点に抑えて5-2で快勝。

 このリベンジで波に乗っての優勝という形だったのがだ面白い
のは、基本的に後攻が多い松山商がこの大会全試合を先攻で戦い
最終的に1度もリードを許す事なく6試合合計38点を挙げ最少得点
は5点での優勝だからいかに打っていたか分かるだろう。

 思えば松山商は10年前の86年に69年以来の決勝進出しながら
天理に2-3で競り負けて優勝を逃しており、10年ぶりのリベンジ
だったわけで86年と90年の2つの借りを返す優勝だったという事に
なる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« WOWOWでのゴジ... カタルシスな... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。