内藤大助 亀田に振り回される?

 12月23日に両国国技館で行われる内藤大助4度目の防衛戦は、
3月にWBA王者の坂田健史に挑戦して敗れた山口真吾に決まった
ようだ。
 2度目の防衛戦で前王者のポンサクレック相手に引き分けた以外は
全て日本人相手の防衛戦、これには心あるファンからヒンシュクを
買っていた。

 実際に私もガッカリした1人だったが、後日談を聞くと亀田の影がチラ
ついていた。 

 7月に内藤が清水智信に逆転KO勝ちした後に亀田がリングに上がり
対戦をアピールしたのを見ると、内藤陣営が12月23日に器の大きい両国
国技館での防衛戦を予定したのが亀田戦を予定していた証拠だと思う。

 
 亀田の最大の武器は危機回避能力で、対戦相手が強いとみれば対戦
を回避するのだ。
 世界挑戦する5ヶ月前の3月にカルロス・ボウチャン相手に苦戦したが、
本来ならエドガー・ソーサとの対戦予定だった。
 ソーサは ほぼ1年後の07年4月にWBCのJフライ級王者になり 6度の
防衛に成功している。
 WOWOWでソーサの試合を見たが亀田は勝てないだろう。

 WBAでは亀田は1位だがパンチはなくても徹頭徹尾打ちまくる坂田は
亀田にとって相性が悪そう。
 WBCでは3位だがパンチはあるものの34歳で、目に古傷を抱える内藤
の方が勝つ確率が高いと判断しての事だろう。
 それで内藤が勝った直後にリングに上がり内藤戦をアピールしたのが
何よりの証拠だと思う。

 ところが内藤・亀田の交渉が決裂したのだが、その頃11月にメキシコで
WBAフライ級の暫定王座決定戦が行われるという話がまことしやかに
流れていた。
 リスクの高い内藤と対戦するよりWBAの暫定王座決定戦に出た方が
タイトル奪取の確率は高い。

 一方で坂田は亀田陣営に対戦をアピールしていたが、内藤に挑戦しよう
としたので大晦日に昨年11月に引き分けた2位のデンカオーセンと防衛
戦を行う事になった。
‘1位の亀田と対戦してないから暫定王座決定戦に出られる’と周囲が
吹き込んだような感じだったが、肝心のWBAは2位のデンカオーセン戦を
指名試合と認定したのだ。
 すると‘1位との対戦を避けている’という暫定王座を作る大義名分が
なくなり11月のメキシコでの試合がキャンセルされたようだ。 

 こうしてみると内藤陣営は亀田サイドに振り回された感が強いのだ。
 ただ内藤も亀田戦を行うために指名試合を延期してもらっているので
来年は2試合続けて指名試合を戦う必要があるらしい。
 となると亀田の世界フライ級王座挑戦は早くて来年の12月あたりになる
のではないかと思われるのだ。 

 どうも亀田が からむとロクな事がない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 大掃除づくし... 宇宙戦艦ヤマ... »
 
コメント
 
 
 
納得 (Shingo-Ringo)
2008-12-04 02:14:07
なるほど・・・しかし、なんだかなぁ・・・トホホなお話ですねぇ。


ホント、亀田の危機回避能力はマジでグレイシー並ですね。


でもまぁ、ボクシングほどの世界スポーツになると、いつまでも危機を回避しているわけにはいかないのに。


その辺の「競技選択能力」には欠けてた訳ですな。


もぅ・・・魔○斗の爪のアカを煎じて飲みなさい!って。
 
 
 
ボクシングでは ねぇ・・・ (こーじ)
2008-12-05 00:09:49
>Shingo-Ringo様
 そういえばグレイシー一族も 同じような感じですかね。 
 入場するときも同じようなパフォーマンスをやってましたから。
 ボクシングの場合は、いくら先送りしても最後には
対戦から逃げられません。
 それをどこまで逃げまくれるか?
 別の意味で大いに楽しみです。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。