ウルトラマンネクサスEP36で憐は孤門に光が自らの所に来た理由の答えを
聞かされ‘光は受け継がれていく希望’という事を悟るのだが、直後に憐達が
いる上空にアンノンウンハンドの闇が発生し最強のビースト・イズマエルが出現
したのと同じタイミングでイラストレーターから憐にラファエルの完成を告げられ
城北大学でラファエルと医療スタッフが待っているという旨の連絡が入る。
イラストレーターや孤門から一刻も早く城北大学に行って治療を受けるように
勧められるものの憐はイズマエルとの決戦に臨む事を決意して変身する。
自らの命を顧みずに最終決戦に臨むというのはウルトラセブンの最終回以来
ヒーロー作品では最も燃えるシチュエーションだが、憐の場合はモロボシ・ダン
と違い徐々に体力が落ちてきていたのが描かれているので視聴者もイラスト
レーターや孤門からの警告を無視して最終決戦に臨むのはハラハラするものだ。
ご存知のようにイズマエルは最強のビーストでベストコンディションでも勝てる
保障はないにも拘らず憐が戦いに臨むのはデュナミスとならではの予知能力が
あったのではないかと考える。
孤門やイラストレーターにしてみればナイトレーダーは これまでのビーストとの
戦いで かなりの戦果を上げているし、弱っているとはいえメガフラシに止めを
刺したりしているので勝てないまでも そこそこ戦ってダメージを与え憐の治療
時間ぐらい稼げると思っていたのではないか。
そして治療を受けて憐の体力を回復させイズマエルと戦わせれば・・・と考えて
いたのに対し憐はナイトレーダーはイズマエルに歯が立たないという事を予測
していたのではないだろうか。
事実イズマエルに対して ほぼ歯が立たずにチェスターは撃墜されるわけで、
そうなった場合に治療中の憐は丸腰状態だからひとたまりもない。
ならば一か八か‘生還してラファエルの治療を受ける’という希望=光を心の
支えにして決戦に臨む方が例え敗れて命を落としても悔いはないと考えての
変身だったのかもしれない。