体操男子団体、連覇を逃すも銀獲得の意義


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/sports/20210726-567-OYT1T50343

 リオ五輪でアテネ以来の金メダルを獲得した体操男子団体は連覇
をかけた決勝で4種目目を終了した時点でロシアに3ポイントほどの
差を付けられていたのだが、最終種目鉄棒で新たなエース橋本大輝
が15,10という素晴らしい演技をしたもののロシアの最終演技者14,
666を出して0,103差で及ばなかった。

 0,103差の2位というのは凄く残念な結果に思えるのだが個人的な
感想としては‘よくぞ、ここまで持ってきた’という思いで感無量の
結果だった。

 ご存じのようにリオ五輪終了後にルール変更があり、日本はこの
ルールに適応できる選手が少ないばかりか、絶対王者・内村航平の
ケガによる不調や新エースと思われた白井健三の二枚看板が不調で
エース不在となり新ルールに適応したロシアと中国に水を空けられ
る形で3位を死守するのがやっとという形になっていた。

 連覇を目指すなら頼れるエースが必要なのだがエース不在で時を
過ごしていたのを救ったのが橋本大輝の存在で、仮に昨年開催され
ていたら間に合わなかったのではないかと思ったりする。

 やはり五輪で勝つには経験者が必要なのだが結果的に代表メンバ
ーは、リオでの経験のない選手ばかりというメンバー構成になった
事から修羅場での経験不足によるミスが出るのではというのが懸念
材料だったのだ。

 結果的に橋本と1歳下の北園丈琉が大車輪の活躍で予選を1位通過
したわけで、決勝でも大きなミスもなく見事な戦いを見せてくれた
のには驚いたし最もプレッシャーのかかる(ましてやキング内村航
平が落下した)鉄棒の最後の演技者で最高得点を叩き出せるのには
感動したしロシアの最終演技者ニキータ・ナゴルニーもプレッシャ
ーに負ける事なくミスなし演技で凌いだのも素晴らしかった。

 思えば金メダルのロシアはアトランタでの金を最後にシドニーで
銅に終わるとアテネ、北京、ロンドンと3大会連続でメダルを逃し
前回のリオで銀を獲得し4大会ぶりのメダルに返り咲いていた。

 日本がアトランタで10位に終わった後シドニーで4位からアテネ
での金メダル奪回だったのを考えると、ロシアの方が苦労している
のが分かる。

 個人的には体操ニッポン最大のライバルは中国ではなくソ連だっ
たし、宿敵だったと共にライバルだったわけで当時のエースのニコ
ライ・アンドリアノフは塚原直也のコーチをしていたのは有名だ。

 84ロスの競泳で躍進したオーストラリアに対しNHKのアナウンサ
ーが、かつてのライバル・オーストラリアの復活を喜びたいと語っ
ていたのが分かるような気がする。

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