スポーツ界も‘引きこもり’には未来はない

新年初日は上位陣安泰=大相撲初場所(時事通信) - goo ニュース

 今日から今年最初の大相撲初場所が始まり上位陣安泰のスタートを切った。

 実は昨年末に刈谷富士雄アナ司会で舞の海・北の富士にデーモン小暮が語る
恒例の大相撲この1年がOAされていたのだが その中で翌年期待したい力士の
中で豪栄道など若手ホープの名前が扱われていたのだが番組の最後に‘やはり’
というべきか稀勢の里についての言及があり、印象深かったのが
‘稀勢の里は相変わらず出稽古に行かないので どんどん行かせるべき、
引きこもっていてはダメ’
と北の富士が声を強めていたのが印象深いし、舞の海あたりが言っていた
‘稽古量が不足しているなら稽古を積めばいいが稽古を十分しているのに結果が
出ないのは問題’
というのにも結びつく。


 大関候補なら日本人力士にもいるが横綱候補となると日本人力士の現状では
稀勢の里が何とか言いながら1番手なのだが大関に昇進しても化ける事なく2桁
勝つのがやっとの状態では今回の論客達の気持ちも分かる。


 日本では伝統のある競技ほど道を究める‘修行スポーツ’として発展してきた
経緯があるのだが、修行スポーツの特徴として自ら磐石の‘型’に拘る傾向が
強い。


 つまり自分の磐石の型を作り その型に持ち込めば絶対に負けないという方向
で精進するわけだが反対に型を崩されるとモロいし、特に情報化の進んだ現代
ではレベルが上がると得意の型を いかに作らせないかという戦い方になる。


 これは稀勢の里だけでなくロンドン五輪の柔道陣あたりにも見られた傾向で、
男女合わせて金メダル1個に終わった原因の1つが自らの得意の型に持ち込
めずに敗れるというパターンだった。


 その対策として最近言われているのが実戦中心主義で、とにかく実戦を積
んで あらゆる状況に対処できるようにするというもの。


 実際 白鵬などは惨敗した柔道界への提言として
‘相手に研究される事を恐れずに、どんどん海外遠征をして実戦で鍛えるのが
一番’
と言っていたのを思い出すが、白鵬や朝青龍などのモンゴル勢は頻繁に出稽古を
行って強くなっているのを見ると大いに説得力がある話ではないか。


 陸上でも朝原宣治や為末大など海外のグランプリシリーズで腕を磨いた選手
ほど五輪や世界選手権などで活躍しているのに対し駅伝ばかりにうつつを抜かし
海外のトラックレースや賞金マラソンに出ようとしない長距離陣が低迷するのは
自明の理だろう。


 引きこもって自分の型を作る事ばかりに拘っても勝てない時代になっていると
いう認識を日本のスポーツ界は持たないと世界を相手に戦えないだろう。

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