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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

こんぶの吸水と生地延ばしの無酸素運動化

2007-10-28 14:16:46 | Weblog
うちは、毎日出汁に何グラムこんぶを入れているか。
秘密でもないけど、ここでは書きません。

ただ、出汁を火にかけてるときにいくら蒸発してるかを計算するときにに、こんぶや節やいりこがどれだけ水を吸っているかを知っておいた方がいいと思います。
これは、その後、出汁が開店時間中にどれだけ蒸発してるかを知る参考にもなり、煮詰まったのを調整するのにも役立つと思います。

うちは、出汁を火にかけているときに、こんぶが水を1.4リットルも吸っていることが判明しました。
これって、2倍や3倍どころじゃないし、蒸発量よりも多いと思います。
量ってみないと、せいぜい2、3倍ぐらいと想像しませんでした?
うどんジムはそうでした。

節やいりこを出汁から出すときにビニール袋に入れて重さを量ってみてください。
水が減った中のこんぶ、節、いりこの吸水、蒸発の比率を大雑把に知っておくことは絶対に損にならないし、いくつかの場面で応用が利くと思います。

うどんジムはつくり方はいくつかのお店や講習会で習って来ましたが、正直、もっと、手打ちであれ機会打ちであれ、システマティックな学習方法があるような気がしてました。

たとえば、生地を延ばすときに、呼吸の吸ったり吐いたりの数を考えたり指導したりしている人がどれぐらいいるでしょうか?

100m走の選手は、走ってるときに息を吸ったり吐いたりはしないと思います。
また、テニスの選手で声が出る人がいますが、下手な人は声は出ません。
インパクトの力の入れるとこと、呼吸が一致してることでしか声は出ないので、声が出る人に下手な人がいないのは間違いないでしょう。

基本は、声を出したり息を吐くときに力を出すのだと思います。

そうすると、生地を延ばすときも、できるだけ、息を吸う回数や大きく吐く回数は減らした方が良いと思います。

とくに、速く延ばしたり、生地が硬くて、一回のストロークに力がいる場合は、大きく1回息を吸って、細かく何度も吐き、また小さく吸って、また細かく何度も吐くようなやり方を考えるのが良いのではと思います。

麺棒を手元に引く動きで大きく鼻で吸って、細かく延ばしながら、10回ぐらい細かく吐く。
スーッ ハッ ハッ ハッ 4 5 6 7 8 9 10
さっきよりちょっと小さく スーッ ハッ ハッ 3 4 5 6 7 8
腹筋の緊張と呼吸と生地への力の伝わり方が一致するのがわかると思います。

こういうサイクルの繰り返しが速いのではないかと思います。
息を吸うときは体重も乗らないし、腹筋に生地に向けての力が入らないんです。
だから、呼吸の中で、吸う回数を少なくし、体重を乗せやすいストロークの比率を多くすると急ぎのときに役立つと思います。

厳しい修行をしたとこなら自然にできてるのかもしれませんが、脱サラでやってると、吸って吐いて、吸って吐いての普通の呼吸とあまり変わらないやり方でやってる方も多いと思います。

さて、麺棒を使ってるときの呼吸のサイクルに関するうどんジムのこの考えは世間様に向かって言えるほどのものかどうかはわかりませんが、自分の考え方がはっきりない方は、参考にしてみても良いのではないかと思います。