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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

加水率やブレンドなど

2007-02-04 19:29:08 | Weblog
麺が柔らかくなるとか硬くなるとかの要素は何ですか?
と土曜日に、常連の方に聞かれました。

・茹でた後の時間
・茹で時間
・釜の湯の量
・釜の中の打ち粉とか余計なものの量
・水洗いで締めたときの時間と水の温度
・切り幅・厚さ
・加水の量
・塩の量
・寝かせ時間
・寝かせの温度
・踏み時間・回数
・湿度
・練り時間
・小麦の種類・たんぱく質の含有量など

それらが挙がると思います。

先週末でたぶん、年間の寒さと乾燥のピークを済ませただろうと思ってます。
正直、最低が3℃より下をいくと、一般に「冬は」どれぐらいとかいわれるよりも一工夫がいるのかなあと思ってますし、いくつかの意味でつらいとこがあります。

ピークで加水率49%ぐらいまで上げましたが、うどんジムは硬めが好きだし、うちは硬めの好きな客層でかなり固まってきたので、ほかのことで調整してますが、上の羅列したことのうちのどれで調整したものかと日々考えてはいます。
もうちょっとやわらかくした方がバランスはよくなるし、予想をはずしたときにも失敗がなくなると思っています。

このところ水が冷たいので、ざるうどんなんかは難しいなあと思ってます。
麺が硬くなり過ぎる。
冬にざるをしないお店が多いのもよくわかります。
ざる用に別茹でする規模でもないし、オーダー入ってから茹でてもいいけど、そこまで冬に待たれるお客様もまずいないと思う。
この時期のざるのオーダー自体が1日に1回か2回ぐらいだし。

加水に関しては、ピーク49%でうどんジムとしてはほぼ決着がついたと考えてます。
塩加減と寝かせ時間や踏み時間については、企業秘密として隠すほどには思ってませんが、対面で、お相手を考えてお話することにしてます。
基本的に、講師になるような格ではまったくありませんが、わざわざ聞かれる方は、たいがい気に入ってくれてるとは思うので、お答えすることについては悪くは思いません。

最近は、この冬に食感について考えさせられることが多かったので、「さぬきの夢2000」を5~15%、15%で気に入れば、実験的に20%近く上げてみることも検討しようと思います。

県関係者には申し訳ないですが、世間の評判どおり、夢2000をメインで使うことにメリットは感じませんが、うちの食感をより良くするためには、九州産ニシホナミ系や夢2000のような西日本の小麦粉を1割前後使うことは良さそうに思います。

夏だったら、西日本の小麦の率を減らし、ホクスイなど北海道産を若干増やすなどしてもいいのかもしれないと思いましたが、1年目の夏については、ブレンドをどうこうしようと考える余裕はまったくありませんでした。
むぎのかおりも一時使って悪くないとは思いましたが、当時は自分の考えやうちの客層や麺の出来への自己評価がまったく固まっていなかったので、確信的なものはつかめませんでした。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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伸びないうどん (ご近所)
2007-02-06 00:31:50
毎回出てきておせっかいですみません(笑)

その昔、冷凍_うどんの製造パテントを取った児島さんが苦労して折れない麺を開発した技法に伸びない_うどんにも通ずるヒントがありそうです。

パテントはここで閲覧可能です。

特許・実用新_案文献番号索引照会
http://www.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjbansaku.ipdl?N0000=110

 種別→ 出願  文献番号にこの番号を打ち込み → S50-82869 
 → 照会ボタンを押す → ページが変わりリストボタンを押す
 →  特開昭52-007453 の文字をクリック  → 拡大ボタン →
 次ページもあり。
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読ませていただきました。 (うどんジム)
2007-02-11 19:17:03
ご近所さん詳しい情報をありがとうございました。
冷凍うどんの製法について想像したことがありませんでしたが、ずいぶん塩が多くて、ミキシングの時間が短いんですね。
2、3分っていうと、練り機の中で、水分が偏在したままになりそうに思うのですが、寝かせや折りたたみ・圧延の過程で、なんとかなるんですかね。
いろいろやり方に幅があるものですね。
いったん開業すると案外、製法に関して視野が変わるような情報に出会う機会も少ないので、助かります。
また、何か情報がありましたらお願いします。
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