なぜ香川県では、うどん屋のうどんがラーメン店のラーメンの半分や1/3程度の値段なのか?
うちの近くを10店近くピックアップしても、うどんメニューが100円台からないところは夜型の1店しかない。
寡占市場では、プライスリーダーができ、そこが値を上げると他が追随するという構図をよくきく。
さぬきうどん業界は人口100万程度の小さな市場に約900店もあるというのだから、寡占とは対極にある。
しかし、実質的なプライスリーダーがいて、それがラーメン店と決定的に違うことによって、とっても消費者にやさしいさぬきうどん業界ができていると考える。
さぬきうどんのプライスリーダーは製麺所型うどん店で、製麺所型の場合は、玉卸しを昔からやっていて、家族労働が多く、新しいお店はまずないので、今の経営者の代では家賃も物件のローンもまずない。
機械の減価償却も終わっているところが多いだろう。
また、製麺と卸しがもともとのメインで、飲食店部分は副業が肥大化した形なので、飲食店部分に追加投資が少なくてすむ。
牧歌的な経営スタイルが多く、飲食店部分で儲けようという切迫感は、飲食一本の業界よりは少なく、サービスよりも原価を重視するタイプの経営者も多く、「高くしたり儲けると申し訳ない。」ぐらいに思う良心的な方もけっこういる。
とはいえ、製麺は安定していているし、昔からその地域では縁や知名度があるので定評があり、お客さんを速くさばくスタイルも自然に確立してしまっているので、客数も多いところがけっこうある。
この製麺所型がかけうどん一杯の価格をこぞって200円超にしない限り、よほどうんちくや高級感でお金をとれたり駅中とかの立地でなければ、ほとんどのお店はかけ200円台に乗せられないだろう。
かけが200円に乗ると高い店という感覚はかなりの数の香川人が持っているのではないだろうか。
それに対して、ラーメン店では、玉製造をしているところが副業でやって、飲食店として振るっているというのはあまり聞かないし、もともと自家製麺をしている店が少ないので、玉が外注で、店にとっての玉原価がうどんの数倍になり、適正原価率の関係からも、どうしても価格の下の線が高くなる。
さて、つい最近、オーストラリアの小麦が旱魃で半分程度の収量という記事があったと思う。
そろそろ値上げが来ると聞いている。
今は、輸入小麦は政府がたいへんな関税をかけて、全量を買い上げて製粉業者に配って国内産小麦と価格を合わせる値段で売っているらしいが、仕入先がいうに、もうそろそろ上がるのではないかと。
打ち粉専用粉の価格は、今月から1割程度値上げがあった。
小麦が1割も上がったら、うちも何か対応しないといけないだろうなあ。
値上げってしたくないんですよ。
うちしかお店がないとしてもそうしたいものではないけど、可能にはなります。
でもこの業界はそういうもんではないですからねえ。
原油や小麦や海産物などの価格は相場物で、いったん上がっても相場が下がることも多いのですが、長年値上げを我慢してきた業界は、これをチャンスといったん上げると相場が下がっても、価格を下げないので高止まりしてしまう。
実際に、うどん店に納入している業者で、ボーナスがある業者はまだ聞いたことがないし、寸志もないというところが多い。
儲けてる人や高所得者と思われる人に会うことってほとんどない。
値上げされても文句はいえん雰囲気は感じる。
小麦の相場はまた下がるかもしれないが、中国経済などがどんどん伸びていくので、穀類とともに海産物の価格は今後どうなるのか気になる。
いわしやアジなどがどうなるか?
金利の引き上げムードもうどん店にとってはいいことではない。
うちは景気がよくなったからといって値上げできるようなタイプの店ではない、ところが金利は1%上がれば、そこそこ痛みを感じる。
かといって、デフレだからといって、値下げ圧力はそうかからないと思う。
世間全体のことまで広く考えずに、我がことだけを考えたらデフレ万歳!
う~ん。高齢者の方と波長があう。
うちの近くを10店近くピックアップしても、うどんメニューが100円台からないところは夜型の1店しかない。
寡占市場では、プライスリーダーができ、そこが値を上げると他が追随するという構図をよくきく。
さぬきうどん業界は人口100万程度の小さな市場に約900店もあるというのだから、寡占とは対極にある。
しかし、実質的なプライスリーダーがいて、それがラーメン店と決定的に違うことによって、とっても消費者にやさしいさぬきうどん業界ができていると考える。
さぬきうどんのプライスリーダーは製麺所型うどん店で、製麺所型の場合は、玉卸しを昔からやっていて、家族労働が多く、新しいお店はまずないので、今の経営者の代では家賃も物件のローンもまずない。
機械の減価償却も終わっているところが多いだろう。
また、製麺と卸しがもともとのメインで、飲食店部分は副業が肥大化した形なので、飲食店部分に追加投資が少なくてすむ。
牧歌的な経営スタイルが多く、飲食店部分で儲けようという切迫感は、飲食一本の業界よりは少なく、サービスよりも原価を重視するタイプの経営者も多く、「高くしたり儲けると申し訳ない。」ぐらいに思う良心的な方もけっこういる。
とはいえ、製麺は安定していているし、昔からその地域では縁や知名度があるので定評があり、お客さんを速くさばくスタイルも自然に確立してしまっているので、客数も多いところがけっこうある。
この製麺所型がかけうどん一杯の価格をこぞって200円超にしない限り、よほどうんちくや高級感でお金をとれたり駅中とかの立地でなければ、ほとんどのお店はかけ200円台に乗せられないだろう。
かけが200円に乗ると高い店という感覚はかなりの数の香川人が持っているのではないだろうか。
それに対して、ラーメン店では、玉製造をしているところが副業でやって、飲食店として振るっているというのはあまり聞かないし、もともと自家製麺をしている店が少ないので、玉が外注で、店にとっての玉原価がうどんの数倍になり、適正原価率の関係からも、どうしても価格の下の線が高くなる。
さて、つい最近、オーストラリアの小麦が旱魃で半分程度の収量という記事があったと思う。
そろそろ値上げが来ると聞いている。
今は、輸入小麦は政府がたいへんな関税をかけて、全量を買い上げて製粉業者に配って国内産小麦と価格を合わせる値段で売っているらしいが、仕入先がいうに、もうそろそろ上がるのではないかと。
打ち粉専用粉の価格は、今月から1割程度値上げがあった。
小麦が1割も上がったら、うちも何か対応しないといけないだろうなあ。
値上げってしたくないんですよ。
うちしかお店がないとしてもそうしたいものではないけど、可能にはなります。
でもこの業界はそういうもんではないですからねえ。
原油や小麦や海産物などの価格は相場物で、いったん上がっても相場が下がることも多いのですが、長年値上げを我慢してきた業界は、これをチャンスといったん上げると相場が下がっても、価格を下げないので高止まりしてしまう。
実際に、うどん店に納入している業者で、ボーナスがある業者はまだ聞いたことがないし、寸志もないというところが多い。
儲けてる人や高所得者と思われる人に会うことってほとんどない。
値上げされても文句はいえん雰囲気は感じる。
小麦の相場はまた下がるかもしれないが、中国経済などがどんどん伸びていくので、穀類とともに海産物の価格は今後どうなるのか気になる。
いわしやアジなどがどうなるか?
金利の引き上げムードもうどん店にとってはいいことではない。
うちは景気がよくなったからといって値上げできるようなタイプの店ではない、ところが金利は1%上がれば、そこそこ痛みを感じる。
かといって、デフレだからといって、値下げ圧力はそうかからないと思う。
世間全体のことまで広く考えずに、我がことだけを考えたらデフレ万歳!
う~ん。高齢者の方と波長があう。