やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

目の前のストロンボリの火山噴火

2019-06-06 19:16:54 | ヨーロッパ


今回の『絶景の南イタリイアを歩く~シチリアからアマルフィを経て
美しき村々を歩く
』(そういうタイトルだったの)のことをまとめたいけど、
一昨日、旅日記(お客さんに送付用)を作り終わり、そこに結構思いを盛り込んで
使い果たしたので、しばらくまとめる気力が残ってなかった
送付用旅日記は出来栄え云々ではないの、どれだけオリジナル性を
残すかが、自分の中では一番大切なことなの。(と言っておくね)
わたしの頭の中に残っている記録と写真と思い出を
A4サイズの中におさめていくって
めちゃめちゃ大変なの。
どんどん詰め込んでいくの。
それが終わったとき、いっこの旅が終わる。

ツアご参加のみなさま、旅日記が届くのを待っていてくださいね♪
(16ページあったかなあ、全部自分の言葉、あったこと、
聞いてきたこと、それでもまだ足りない。笑)

*


この旅のよかったことは、今回も
いつもご参加くださる楽しい愛しいメンバーであり、感謝が尽きないこと。

そしてガイドのサラがわたしの
一生の女友達のひとりになったこと。別れ際にくれた
手書きの詩を何度も何度も読み返してる。
なんで離れたところで違う環境で育ったわたしたちが
涙流して語り合えるほど近づけるんだろう、と思う。
(なんで、って書きながら、その理由もわかっているけど)
めっちゃあたかかくて、綺麗でおしゃれで、仕事ができて、
心がこもってて、わたしの好きなタイプの女性だった。

*


地球。プレート。地殻の衝突。

学生時代に教科書で習ったであろうことも
ずっとそんなに興味なかったか、忘れているか、そもそも
頭にも入っていなかった。
実際にこの目で、目の前に見て、初めて
すごい学習意欲がわきあがるのよね。


これさあ~すごかったよね?ねえ?
(と、今回ご一緒した方々に話しかけてる。笑)




ピンボケなのは心の動揺ってことにしとこう。

わたしたちも火山の国に住んでいるし、
テレビでも大なり小なり世界のこういう景色は見るけど、
これが、目の前(視線では自分より下に)
大音響の大爆発で、
真っ黒なところから赤い火が吹き上がってくるのを見るって
なかなかすごい光景だったよ。
耳をふさぐほどの音で、
きゃーーーーーってびびって言葉を失う感じ。
迫力ありすぎて、カメラもまともに撮れないわ
どきどきするわ。


イタリアで、たくさんのことを見て、学んだけど、
一番心に残ってるのは、文化や歴史や建築よりもやはり、
目の前のこの、ストロンボリ火山の噴火の光景だった。

美しいとか、神秘とか、一瞬で越えて
驚いた。周辺の空気を割り割く爆音が、忘れらない。

*

エトナ山(シチリア本島)も2900mのところまで歩き、
モンチュラのよく似合ってるかっこいいガイドさんが
(ここ重要)
新しい火口や溶岩の流れ出たところを教えてくれた。




↑店長に見せたいほどモンチュラが似合ってたかっこいいガイドさん

活動が活発なときはすごいんだろうなあ。
BBCの撮影に同行しているときに、火砕流の火のかけらが頭に飛んできて
やけどしたって、頭の傷も見せてくれた。

*

今回はガイドのサラのほかに
火山の山の歩きに三回、それぞれ違うガイドがついた。
それぞれから面白い話をたくさん聞けた。
エトナ山のモンチュラ似合うガイド、笑
ストロンボリ火山の、7000m級の山にも登るスーパーガイド、
この二人もかなりいろんな知識を教えてくれたけど、
弾丸のようにしゃべるわ知識が専門的で詳しいわ、のはこの
モジャモジャ頭のチーチョ先生(ニックネーム)だった。



チーチョ先生(ガイド)は、マグマの種類、噴火の種類を
コカコーラに例えて身振り手振りで教えてくれて、
めっちゃはいってきたわ。理解が体に染みた。


*

美しいティレニア海に浮かぶシチリア島の離島、ストロンボリ。(エオリア諸島)


山頂まで登っていくと、
ちょうど夕日が沈んでいくところで
手前の噴火の煙と真っ赤な火口と、太陽が重なって
見たことない絵が描かれていた。




音がドパーーーーーンしゅーーーーーーーーー
ゴアーーーーーー
みたいな感じでこんな写真どころじゃないよ、
何十メートルだろう上に吹き上がってて、
これはいくら写真や動画で見せてもこの迫力は
伝わらないのが残念・・・。








ここが今、ストロンボリ島で盛んに噴火を繰り返し続けているところ。

*

次の日はその、盛んに噴火を繰り返しているところから
溶岩が直接海に流れこむところ「シャーラデルフォッコ」と呼ばれている
ところからじっくり見学したよ。

そもそも、今回の旅では、「今一番活発なところ」が
何十万年単位で移動していることをまざまざと実感することができた。


この山の別の山頂部にはもう活動を終えた噴火口も残っている。

これは海上のボートから昼に見たところ。

まだ海面下にずっと長い裾野が続いてるの、2700mも。

こちらはストロンボリッキオと呼ばれる
このストロンボリ火山の太古の昔の中心部・・・の残骸。
(そういわれてもね、と思うだろうけど、そうなの)







スーパーガイド












2日連続、太陽は海を染め




目の前の火山は約8分~15分に一回
爆発して周囲を染めていた。



*


日本に帰ってきて、また図書館から本を借りてきたの。笑



カラーの写真付きで、プレートとプルームのテクトニクス、
地球の46億年前からの歴史、マグマ、火山、断層と地層、
今わたしのなかで熱い「岩石」についても。

チーチョ先生が教えてくれたことは概ね、このこと。日本語で読んでも難しい。笑

言うてたわー、シリカが多いとか粘性が低い高いとか。

他のページにもスコリアとか軽石とかのことが出ててたまらないわ

そしてこれらの専門的言語含めて
すべて英語で再度、説明できるように、勉強に、勉強って思ってる。

*


そして!
この火山についての部分は、この旅においてはほんの一部なの。

このあと、火山編が終わったら

マフィアの歴史、教会の建築、歴史、などなどが
オンパレードよ。海も景色も街並みも美しいけど、
そこには深い、日本とは全く違う、歴史的背景も広がっているの。