tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

マグライトとフラッシュライト

2006年06月26日 23時58分45秒 | エアーガン/実銃
先週の事、会社の同僚で時々このブログにもコメントをいただいている隣人さんとの会話で、マグライトの事が話題にのぼった。

懐中電灯と聞くとほとんどの人はあの大きな物を思い出すかも知れないが、ペンライトという分類に入る物もある。体躯が小さい分、大した光量が無いのだが、そんな中、その小ささにも関わらず、結構光量が多いのがマグライトであった。そもそもこのライト、アメリカからの輸入品で、アウトドアグッズの一つとして、日本に入ってきた事もあって、入手が難しい時もあった。私の家で手に入れたのは父である。おそらく私の買ってくる実銃関係の雑誌に載っていた広告を見て、買う事を思いついたに違いない。1987年くらいの話である。そうして買ってきたマグライトは立派なハードケースに入っていた。眼鏡を買ったときに付いてくるあのハードケースを思い浮かべてほしい。そしてまたそれなりの説明書も付いていて、まさしく輸入品の香りがした。

隣人さんの手に入れたマグライトはすぐに壊れたと聞く。しかし、本来のマグライトはがっちりとした物であり、アメリカではこの大型の物も出回っていて、それなりの重量もあり、警備員が懐中電灯兼警棒の代わりとして持ち歩いているそうだ。そしてまた日本の警備会社でも似たような用法で使っているらしい。ただし現金輸送の人たちの装備を見ると、警棒は、あの特殊警棒なのだが。

このマグライトの光量とコンパクトさに目をつけ、サブマシンガンやピストルに付けるという動きがアメリカの警察で始まった。1990年位からである。その一般名称をフラッシュライトという。すぐに日本のサバイバルゲーマーの間でもはやりだして、一時期非常に付ける人間が多かった。しかし結構大掛かりな改造が必要で、まず第一にあの固い材質のマグライト本体に穴をあけるような改造があった。これだけであきらめるには事足りる。そのうちいろんな会社から、とりあえず懐中電灯として前を照らしましょうというような製品が出てきた。要するに価格が安く、光量の足りない製品が出回ったのである。これでは意味が無い。というのも、アメリカの警察はただ単に前だけを照らすのが目的ではなく、目くらましの意味もあって使っていたのである。そうこうしているうちに、マグライトでは飽き足らんという風になってきて、インサイドテクノロジー社やシュファイア社といった、特殊部隊にも納品していますという会社の製品が、日本でも販売するようになってきた。

1997年ごろ、とあるショップでであった会社員風の人と話す機会があって、その人たちが、森の中でやるようなサバイバルゲームではなく、室内で行うゲームをちょくちょくしている事を聞かされた。その際によく使うよと言われたのが、こうした大光量のライトであった。

私もこうした物を付けて使ってみたいのだが、なかなか手に入れる機会が見つからない。サバイバルゲームはやらないが、薄暗い森の中で撃つには結構使える。
ちなみに、1997年くらいになると、マグライトはもう輸入品の風格を失って、普通の電気屋で厚紙の前に商品の形に浮き上がらせたプラスチックのパッケージに入って、大量に吊るようにして売られている。これも時代の流れだ。

さて、輸入品がこれだけ多く出回るようになった今日、日本のあの光量の足りない懐中電灯のようなフラッシュライトをまだ作り続けているのか?

実は面白い情報を得た。ある会社が作ったものの注意書きを見たのだが、それによると「10分以上の通電は絶対におやめください。発火の恐れや、リチウム電池の損傷の原因になり、大変危険です。」とある。確かに大光量を得るために、多くの電流を流すのは普通なのかも知れないが、これでは使うのに不安だ。銃本体よりも恐ろしい物になっている。

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