tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

電車の中の人々

2005年11月11日 23時33分09秒 | Weblog
面白い話題を提供できないことに少しストレスを感じている。
街中を歩いていれば、面白い話題などいくらでも転がっているものだが、
最近は感性が死んでいるみたい。
まあ、「感性なんてあったのかね」というツッコミを受けそうだが。

ところで今日も仕事(毎日だが)。
帰りの電車は、始発駅なので座って帰る。いつもは両脇あるいは
端に座って隣の人に対する注目を行うことなど無い。しかし、今日は
面白かった。

まず左側に座った人。おもむろにビジネス用の紙袋から、論文と出版社の
手紙を出した。論文の校正刷りらしく、その校正を行う。そのセットが面白い。
校正の手引書、原稿料の支払い先を指定する銀行口座の報告用紙。どこの銀行
でもいいわけではないらしく。銀行が指定されている。執筆者が指定先の銀行
に口座を持っていればいいが、そのほかならば、振り込み手数料をさっぴかれる
寸法だ。

内容は医学系の論文らしい。原稿には印刷時の裁断場所を表す「トンボ」が入っているが、見たことの無い形式。多分QuarkXPressだと思うけど、もしかしたら日本のメーカの作ったソフトで作っているかも知れない。

表紙には「近畿大学医学部教授」と書いてある。しかし、その人は教授のような年齢ではなさそうだ。「白い巨塔」をご覧になった方はわかるが、医学部で教授までなろうと思ったら、かなりの年齢になる。しかし、文学部は別だ、40歳になったくらいで教授になる。どうやら助手か良くて助教授が手伝わさせられているみたい。

更に次、右側に座った人は、携帯の画面をじっと見ている。大方メールだと思ったが、縦書きの文章が出ている。どうやら携帯のWebで配信している、「電子文庫」を読んでいるみたいだ。結構字が細かいのにびっくりした。携帯も開いたすぐはライトがついているけど、しばらくしたら電源が落ちたようになりますね。その携帯も同じで、ページをくる前に、画面のライトが落ちた。便利なようでなんか不便そう。実際読んでいる人は始めて見た。

さてさっきの論文の先生は途中の駅で降りていった。次に座ったお姉さん、耳にはイヤホン。声がもれ出て切る。音楽じゃなくて、外国語の会話みたいだ。「ぼそぼそ・・・ボソボソ・・・」としゃべっているのが聞こえる。おまけに語学テープらしく、途中で「ポンー」とレッスンの区切りの音楽(鉄琴)の音まで聞こえる。

「電子文庫」の兄ちゃんは相変わらず読み続けている。そのうち、こっちの目的地に着いて、電車を降りることになった。

話は変わって、こないだの朝は、しゃっくりの止まらない人が同じ車両に乗っていた。かなり向こうの方だったが、その声が大きくはっきりと聞こえた。ああ、気の毒だ・・・・

まだまだ世間には面白い人がたくさんいる。
それだけ広いのだろう。

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