tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

これでは負ける

2010年10月03日 20時55分13秒 | エアーガン/実銃
いつのアームズマガジンだったは失念したが、東京マルイの広報で活躍していた石井氏が退職してしばらく、アームズの取材で東京マルイを訪問した時の事が載っていた。それによると、万を期してリリースした製品が結構売れなかったというものがあるらしい。まあ、驚くに値しないのだけど、やはりマルイの傾向を見るとサバイバルゲーマーの要求と私自身の要求には若干のズレを感じるのである。

さて、1996年マルイはSIG SG550を販売した。私はこれが出て、ほぼすぐに入手した人間である。ただ、銃本体の知名度の低さとバーストシステムが意外に電気を食う事からあまり人気モデルとは言いがたかった。かなり撃ち込んだモデルだったが、ある時期から動かなくなった。その当時はモータの交換で良いと思ったが、既に6年以上は経過していて、メーカの修理部門に送って、部品交換、リストアをしてもらうの筋とも考えている。

さて、海外製品でこのSG550をそのままコピーした製品が出ている事は知っていた。ただし、中国製だから箱もマニュアルもそのままコピー。モデルアップの選択も何も考えずにコピーしたのだろう。ただ、今月号のアームズマガジンで香港(?)のG&Gという会社がSG550をモデルアップしている事を知った。バーストなしフルセミのみだったがそれでも器が正確だった。何よりも床井雅美氏と親交の深い真丘氏が記事を書いているから単なる製品の提灯記事でない事は確かだ。

そこで、G&G ARMAMENTのホームページを開いてみた。確かにSG550もあるのだが、それ以上に驚いたものがあった。

まずトップのFLASHアニメーションに記載された近日発売の製品。GF85これが一体何なのかわからない人も多いと思うが、オリジナルが存在する。スウェーデン軍用のAK5である。

スウェーデンは元々AK4と呼ばれたドイツのHK G3を採用していたが、80年代の初頭に小口径プロジェクトの結果、FN社のFNCを採用した。しかし、スウェーデン特有の改良を行い、ほぼ別物と言えるライフルを作り上げた。G&Gの製品はハンドガードのみを似せた製品である。それはストックがプラスチック保護カバーを持っていないこと、セレクターがFNCのままであること、コッキングハンドルもFNCのままであることが指摘できる。ただし、ある意味ではよく考えられていて、本来のFNCは黒色を基調としているに対して、スウェーデン軍用は、ハンドガードやレシーバーの色がやや緑がかっているのである。G&Gはこのバーションも発売しているのである。(写真はウィキペディアから引用)

もう一つ驚いたのは、GK99である。これに至っては、ほとんどの人が知らないと思うが、フィンランドが採用したサコーのM90あるいはM95をモデルアップしている。フィンランドは中立国であるが、火器体系はロシアに準じており、現在でもカラシニコフに用いる7.62ミリを用いていて、拳銃も一時期はロシアからマカロフを輸入していた。だが、そもそもマイナーとも言えるこの銃をモデルアップするのはすごいといえる。ただし、よく似ているのはレシーバーの右側のみで、本来左側にも搭載されているセレクターは省略している。

確かに再現性は低いのかもしれない。ただ、日本製のエアーガンもかつては完璧に再現しているとは言いがたかった。しかし、本当に必要なのはマイナーなモデルでも作るという事の方で、最近の日本のメーカに薄れてきた意識でもある。ただ、M4といったメジャーのみしか受け入れない消費者の方に、本当は問題があるのかもしれない。

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