tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

デザインの教科書

2006年01月25日 16時19分38秒 | DTP/Web
こないだまで、『ノンデザイナーズ・Webブック』(毎日コミュニケーション 2001)を読んでいた。もう五年前に出された本だから、かなり古い。半額で売るか、100円で売るかと言う本が多いブックオフで、4分の1の値段で手に入れた。確かに賞味期限が過ぎているとは思うが、中核的なところは、今でも使える。しかし、どんな人がデザインの教科書ともいえる本を使って勉強するのか?

よく、芸術大学に通う人を見かけるが、彼ら彼女らは、どんな教科書を使っているのかと思うことがある。もちろん絵画を制作する専攻だったら、「手軽なイラストの描き方」みたいな本は要らないが、上級編の本も少し思いつかない。かといって、絵画史の本ばかりを使っているようにも思えない。教科書がなければ、先生の話を聞くだけのようにも想像するが、何を教えるのか?という疑問にもなってくる。とはいっても製作実習ばかりではないだろう。

この本姉妹編として、『ノンデザイナーズ・デザインブック』があるが、こちらはよりDTPの製作を行ううえでの、デザイン的なところを教える内容となっている。対象は、完全な初心者用と見ていいかもしれない。

絵の具や油彩を用いて、絵を書くことが主流だった時代は、その技法は完全に個人の才能の部分が大きかった。しかし、比較的簡単にデザインソフトを用いて描ける今の時代は、その技法の部分で求められるものが格段に高くなった。上が高くなっただけで、こうしたソフトの普及によって、デザインの敷居が低くなったとは、思えない。

デザインの初心者にとっては、基礎の部分を押さえるだけで一生がかかるくらいである。