ROOM 402

日々多くを思うものですがその思いはすぐにきえて忘れてしまうものです。忘れられない想いや日々の出来事を書き綴ります。

謎のまま

2011年05月12日 | WEBLOG

近頃は調べ物をしていて一つ理解するごとにたちまち十の知らないことが出てきて
まだまだ世の中には私の知らないことがたくさんあるのだなぁとヘンなことに感心しています。
わかったつもり、理解したつもりになっていい気になっているとたちまち奈落の底に突き落とされます。
謎が謎を呼び、更なる深遠な世界へと連れて行かれる知の世界は本当に魅力的です。

見出し画像のハンマースホイもいまだに多くの謎を我々に投げかけていて彼の作品群も私にはいつまでも魅力的です。
なぜかいつも背中しか見せてくれない女性の姿はハンマースホイの奥さんのイーダです。
ハンマースホイのどの絵を見てもイーダは時間も何もかもフリーズした世界の中で背中しか見せてくれません。
ずっとイーダを正面から見てみたかったのですが、思いがけず先日念願のイーダを正面から見ることができました。
嬉しかったなぁ、でも本当はイーダの顔はいつまでも見れずにいたほうが良かったのかもしれません。
モナリザの微笑みのように謎は謎としていつまでも謎のままの方がいい場合もたくさんありますね。


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2 コメント

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知らぬが花 (鎮目 浩二)
2011-05-16 18:34:20
昔からこんな言葉があります、無理に謎解きするよりも知らないで良い事は幾らでもあるのではないでしょうか、寿命しかり未来しかり謎は謎のままで良いのではないでしょうか、私は小説しか基本的には読みませんが結末が判っていて読む位味気ない事はありません、でも最近特に気に入ってる作家に井伏鱒二があります、この人の小説は全く別物で結末が分かっていても何の不自由なく読めます、読む事自体が愉しいのです、あまり若い人には読まれていないようですが私は30代前半に惚れ込んで今でも神保町に行って氏の初版本を集めています、他にも読みたい作家は幾らでも居ますが第一には井伏鱒二です。
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井伏鱒二 (バリー)
2011-05-19 06:43:43
おー、回り回って井伏鱒二ですか。風流ですなぁ。
私も学生時代に読みましたが以来読んでおりません。
家から遠くない荻窪に住んでいたと言うことで少なからず親近感のあるかたです。
私は個人的には目下英米文学ブームなのですが、S氏はやはり日本文学好きですな。
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