「犬になりたい」なんて一度も思ったことがない。
お気楽そうに見えて、結構不自由な身の上だと同情するからだ。
同情という時点で、すでに「上から目線」で、
したがって、犬として生きていくなんて思いもよらない。
でも、世の中には、犬としての生き方に、
変な言い方だけれど「同調」きる人もいるのだ。
この本を書いた作家は、犬目線になりきっている。
人が動物に「変身」して、人の言葉で語るという設定は、
「吾輩は猫である」ですでに猫がやっているけれど、
でも、あれはあくまで人間の社会を揶揄するのを効果的にするために
猫の口を借りただけで、、
この小説みたいに犬の行動や肉体的変化の説明を
犬の内側から解説してくれることはない。
この本を読んだ後は、思わずつんちゃの行動に対して
その理由を探りたくなってしまう。
人間臭いというのではなく、
本当は人間だったのかもしれない。
今はしらっとぼけて犬に成りすましているだけなのかも?
じっと瞳の奥を覗いて、疑いをかけてみた。
でも、うまく「化け犬」になっているらしく、
人間の「尻尾」をつかむことはできないでいる。
人間関係のシチュエーションや登場人物の変な癖についての細部の描写には
ちょっと辟易させられてしまうので、
主人公がまだ人間だったころのごく最初の部分で
これはダメだ。合わない。気持ち悪い。
と思って一旦、これ以上読み進むのはやめにしようと思った箇所もあったのだが、
我慢して読み進めると、
生理的に受付けない部分というのは人間に関するもののみで、
犬となった主人公と、彼女(彼)の心を何の無理もなく受け入れ支援する不思議なキャラクターの、
自身も半分人間で半分狼という魅力的な「狼人間」が
この小説を途中で放棄することを踏みとどまらせた。
犬フェチとも思えるくらい、犬に関することのオンパレードというのも魅力。
最終章「結尾」で、執念のよみがえりをみせるフサに喝采を送り、
ああ、つんちゃもこのくらいの根性でワタシに執着してほしいな~と思った。
「犬身」は「献身」の意味も含めているのか?
つん:「化け犬」の話?
つん:フサは白黒の犬だから、残念ながらうちとは違うんで、
うちの可愛がってる白黒ウシ君に同席していただきました。
(陰の声:犬になった人間っているの?人だった記憶を消去されていない犬と、それと知って暮らすのはちょっときつぃけど、)
つん:ぎくり。
(陰の声:クールだけど心優しい狼人間がボディガードとしてそばにいてくれるのは、羨ましいかも。)
つん:勝手やな。
つん:犬フェチ小説? 松浦理英子ってへんな奴。。。
お気楽そうに見えて、結構不自由な身の上だと同情するからだ。
同情という時点で、すでに「上から目線」で、
したがって、犬として生きていくなんて思いもよらない。
でも、世の中には、犬としての生き方に、
変な言い方だけれど「同調」きる人もいるのだ。
この本を書いた作家は、犬目線になりきっている。
人が動物に「変身」して、人の言葉で語るという設定は、
「吾輩は猫である」ですでに猫がやっているけれど、
でも、あれはあくまで人間の社会を揶揄するのを効果的にするために
猫の口を借りただけで、、
この小説みたいに犬の行動や肉体的変化の説明を
犬の内側から解説してくれることはない。
この本を読んだ後は、思わずつんちゃの行動に対して
その理由を探りたくなってしまう。
人間臭いというのではなく、
本当は人間だったのかもしれない。
今はしらっとぼけて犬に成りすましているだけなのかも?
じっと瞳の奥を覗いて、疑いをかけてみた。
でも、うまく「化け犬」になっているらしく、
人間の「尻尾」をつかむことはできないでいる。
人間関係のシチュエーションや登場人物の変な癖についての細部の描写には
ちょっと辟易させられてしまうので、
主人公がまだ人間だったころのごく最初の部分で
これはダメだ。合わない。気持ち悪い。
と思って一旦、これ以上読み進むのはやめにしようと思った箇所もあったのだが、
我慢して読み進めると、
生理的に受付けない部分というのは人間に関するもののみで、
犬となった主人公と、彼女(彼)の心を何の無理もなく受け入れ支援する不思議なキャラクターの、
自身も半分人間で半分狼という魅力的な「狼人間」が
この小説を途中で放棄することを踏みとどまらせた。
犬フェチとも思えるくらい、犬に関することのオンパレードというのも魅力。
最終章「結尾」で、執念のよみがえりをみせるフサに喝采を送り、
ああ、つんちゃもこのくらいの根性でワタシに執着してほしいな~と思った。
「犬身」は「献身」の意味も含めているのか?
つん:「化け犬」の話?
つん:フサは白黒の犬だから、残念ながらうちとは違うんで、
うちの可愛がってる白黒ウシ君に同席していただきました。
(陰の声:犬になった人間っているの?人だった記憶を消去されていない犬と、それと知って暮らすのはちょっときつぃけど、)
つん:ぎくり。
(陰の声:クールだけど心優しい狼人間がボディガードとしてそばにいてくれるのは、羨ましいかも。)
つん:勝手やな。
つん:犬フェチ小説? 松浦理英子ってへんな奴。。。