VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
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犬の遺伝子

2012-03-07 | つんちゃ文庫
つんちゃの脾臓疾病疑惑騒動でうっかり買いそびれてしまっていた
ナショナルジオグラフィック2月号。
表紙は「イヌの遺伝子 ペットを科学する」

3月号がすでに発売されているので、会社帰りに
バックナンバーを売っている書店に立ち寄って購入してきた。


確認されている犬種は800種類を超えると言われている。
わずか200年の間で人為的に作られた。
自然界ではゆっくり進むはずの遺伝的変化。
犬はその掟を無視して、一足飛びの変化を求められ、
それに耐えられる遺伝子を持っていたのでこんなに急激な変化を遂げたのだそうだ。

大きさだけでも、
人間の比率に換算して表せば、
50センチ~9.5メートルの幅だそうで、
そんなの同じ種とは思えない。
被毛の長さ・色、鼻の形、耳の形、足の長さ、etc.
今また、純血種同士の交配が流行している。
ヒトはどこまで神をも恐れぬ所業を続けるのか?

けれど、これまでのブリーディングの結果、
図らずも、特徴的な遺伝子を人為的に隔離したことによって、
遺伝子が関わるヒトの病気への研究の恰好の材料となったようだ。

たとえば、ある癌の発現がヒトでは1万人に1人の確率なのに、
ある種の犬では60%もの発症率だという。
遺伝子の特徴がはっきりしている犬で調べれば、
どこのどの遺伝子をマークすればいいのか、
追及しやすいということなのだろう。

ブリーダーたちはこのようなことを想定して犬種を作っていたわけではないだろうけど、
と記事は皮肉っているけど、
ヒトの勝手に振り回される犬がかわいそうに思える。

犬は愛玩・使役のほかにも
隔離された遺伝子を持つものとして、
病気の研究対象としてもヒトに尽くすことになるのか・・。

犬の病気の多くはヒトと被る。
お役に立つ分、犬へのフィードバックも迅速にしてほしい。
治療もケアも”人並み”にしてあげるのも、
犬を翻弄してきたせめてもの罪滅ぼしかと・・。



記事の中にはこんな調査結果も。
アメリカ(AKC調査)における人気ランキング首位の座を守っているのが
ラブラドールだ。
「そーだろー、ソーダロー。アメリカ人よ、わかってるじゃないか~、犬を。」
と彼らをハグしたくなる。
いつもは食に関するアメリカ人の趣向に否定的な意見に賛成なワタシも、
犬種選びは「ナイス・チョイスだぜ!」と思ってしまうあたり、
かなりな「ラブラドール中毒患者」である。





つんちゃの垂れ耳、10番染色体のたった1つの遺伝子が決めてるんだって。
つん:なんでラブラドールが表紙を飾ってないねんな。うち、カバーガールやったろか?
コメント
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つっきーの木