先日は合唱コンクールありがとうございました
たくさんのPTAの方々のお手伝いによって大成功に終わりました。
良い合唱コンクールだったと思います。
合唱コンクールが終わって3年生はいよいよ受験シーズンの始まりです。
自分が思い出に残っている生徒で東中学校の時2年生の時なんですけど
昼休みになんか虫の知らせがあって教室に行ったらタバコを吸っていた少年がいました。
佐藤君という男の子です。で、私が見つけて叱って残念な事に来年も僕のクラスになるよと
予告をして本当にそのようにしました。
その子は4月の授業の時に英語の先生が僕のところに走ってきて
「先生大変です。佐藤君が隣の席の机に火をつけてしまいました」というので
教室に行ったらチャッカマンで机に火をつけて遊んでいました
それから彼のことを「チャッカマン」と呼んでいました。
体育祭の時に盛り上げポイントというのがあったのですけど、
チャッカマン佐藤君にチャッカマンの着ぐるみを着せて聖火ランナーの真似でも
させたらどうかと提案したら「それだけはやめてください」って話をしました。
そんな彼は全然勉強しない奴だったんですけど夏休み前の面接のときに志望校を聞いたら
静高と答えたんですね。で、お前ふざけてんのって聞いたら「行きたいです」って言うんです。
まあそれは君の努力次第だと思うけど、今の状況だと厳しい状態だよって話をしたら
9月になってから目が真っ赤なんですよね。
「何してるんだ」って聞いたら勉強してるんですって答えるんです。
驚くほど勉強したんです。で、もう日の丸特攻隊だって静高を受けさせたんです。
結果的には合格しました。
で、今何をやっているかというと医者になってます。
4月の時から勉強をする意味だとか、なぜ学ぶのかとかそういう話をいっぱいしてたんですが
彼も、「僕も一生懸命勉強しなくてはならない」って言い始め、少しずつ変わっていって
大変頑張るようになっていった男の子のことをこの時期になると思い出します。
我が家に2人子供がいて長男が割と勉強をしっかりやるやつで、
塾も一切通ってなかったんですけど、3年生の10月になった頃
「父ちゃん塾に行かせてくれ」と言ってきたので
良いよ行っておいでと塾に行かせました。
行かせた(本人が選んだ)塾が月に10万もする所だったんです。
そこに毎日のように一生懸命通っていたのを思い出します。
次の女の子が全く勉強をしない子で、
女房と2人で一生のお願いですから勉強してくださいとお願いするくらいの子でした。
お前塾行くか?って聞いたら絶対やだって言って結局塾には入らないで学生生活を終わりました。
長男は京都の大学で長女は東京の大学に行って自分のやりたい勉強を
結局はやるようになったんですけど子供によってさまざまだなぁーと思いました。
勉強大嫌いでやりたくないって奴もいれば、自分からやりたいというのもいるし、
ちょっと大変だったけど急に目が覚めたように勉強をやるようになったのもいるし
子供によってさまざまだけど、親御さんは子供に対してどう接してよいかというのは
なかなか難しくてわからないという方が多いんじゃないかなと思うんです。
特に3年生になると受験生になってイライラしてる時もあるし
この子に勉強しろというのが良いのか、ほったらかすのが良いのかということについては
子供によって様々だし、いろいろだと思うんですが、この機会にお子さんといろいろ話を
してみてほしいと思うんです。将来のことだとかをいろいろと話すことによって
温かい雰囲気が作れると思いますし、親が自分が中学生だった頃の話とかを
子供たちは聞き取れる時期なんだと思うんです。受験の時期って
ガラッと変わる時期だと思うんです。これからの時期、
「一生のお願いですから勉強してください」とお願いするのも良いのですが、
たくさん子供と話をして、どうしたいんだって事をたくさん受け止めてあげられる
親御さんであるといいのかなと思います。
豊田中学校の3年生はいよいよ最終コーナーを回りました。
あとは全員がゴールを目指してひた走るだけという状況になっています。
僕らはゴールに向かって走る子供たちをずっと見続けたいと思います。
よろしくお願いします
入力担当 望月