男には避けて通れない天国がある。
酒 女 博打
社会的に立派な人なんだが この何れかの天国からのお誘いをも全てお断りして人生を歩む事は大変難しい。
私が知っている人の中でお酒で人生を台無しにした人は数多く居られる。
大学を出て会社に入社した仲間の中に 慶應を一年でやめて 東大を卒業した人がいた。
梅田界隈では酒豪 いや酒王だったかもしれない。
同期の東大卒は5名 後に一名は専務 一名はキヤノンの監査役 2名は保険数理のアクチュアリーだが 彼は本社の部長にもなれなんだ。
酒は本当に自分の人生を無意識の世界で進路を決定付ける。
女 私はこの人生をひたすら共にした。
あらゆる環境下にあっても 女性を求めた
限りなく「こんな事をしていては ダメだ」と常時 自問が耳鳴りの如くに。
しかし 常に女性を求めた。
要するに 女性 いや女の身体が好きだったんだろう。
収入の1/3は 女性との世界の経費だった。
流石に70を過ぎると 独立愚連体も目的を果たせず 唯ひたすらに女体を天国への道案内人と化してしまった。
女は基本的には 家庭を崩壊させる
博打は基本的には ある意味競争心の現れである。
最近でこそ雀荘も少なくなったが 昔はホワイトカラー属は 殆ど嗜んでいた。
金が目の前で動くので 酒や女とは異なった経済感覚が存在した。
私は月給の2割程を負けたある晩を境に 麻雀を辞めた。
パチンコも機械を相手にした博打である
依存症なんて言葉で片付けられているが
賭博は全て依存症である。
勤めていた会社で 後に社長になった人は係長時代から近隣の支社のメンバーを集めて月一 徹マンを開催 部長時代の麻雀仲間は皆常務以上になった。
今回東京高検幹事長も 人生の魔物『天国へのお誘い』には 勝てなかったんだろう。
やる毎に 誘われる毎に ポストが上がる毎に 天国か地獄かの葛藤に悩まされていたかも知れない。
博打は一部の勝者を除いて 経済的環境は限りなく低迷を彷徨う。