東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

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人を抑圧する社会

2006-07-31 02:21:55 | Weblog
ジョージ・オーウェルの「1984年」を途中まで読み返して、辛さに耐えかねてやめてしまった。昔は、純粋にSFとして楽しんでいたのに。

早川書房の解説にあるとおり、この作品の、わけてもニュー・スピークのくだりには、BBC職員としての体験が生きているのだろう。当時からマスメディアはそのようなものであった。

堀江の活躍で、雲間から陽射しが差し込んだように見えたこの日本の社会は、
再び私にとって薄暗く息苦しいものになりつつある。

ライブドアは、もうだめだろうと思う。ポータルサイトでは色々なサービスが終了しているし、金融部門も売却するし、事実上自らを解体している。最も痛みの少ない形で、遺産を配分しているようにしか見えない。それは責められない。

しかしやはり、権力に負けたのだ。

私が予想したとおり、政府が市井のヒーローを葬ったあとで現れたのは、自民党が育て上げ、お膳立てしたヒーロー、安倍晋三だ。

彼の担う役割は明確だ。恐ろしいほど明確だ。
正直いって、私は安倍首相が誕生したあと起こることが怖くて怖くてたまらない。

ほかの大勢の日本人にとっては、歓喜にさんざめくようなできごとかもしれないが、
私にはひたすら恐ろしくて辛いのだ。きっと心の病気なのだろう。
そう思いたい。狂っているのは私なのだ。

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