東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com

マスゴミ

2008-06-11 00:09:38 | Weblog
権力と癒着する営利企業

雑種路線でいこうの作者のように、あくまでマスコミをツールととらえるのは結構だが…実態はそうじゃない!

外国メディアBBCなどの報道がきっかけで、犯人がトヨタ子会社(50%出資)関東自動車に勤めた派遣工だと分かり、直接の原因がクビキリであることが明らかになると、ネットユーザーがその事実を言い立て始めた。

ところがマスコミは大スポンサーであるトヨタに遠慮してゴマカシを重ね、さらに「ネット規制」に利用しようとさえする!やっかいな事実を隠すには最良の手段だからな!特に毎日新聞がひどい。

だが、志のある記者もいる。

…そして、やはり「それでも報道の自由は守られねばならない」のだ。
どんなに憎くても。


【追記】2008/06/12

蟹工船が平積みとなった挙げ句のアキバ事件か
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20080611/akiba

そう。派遣労働の犠牲者として殺人犯を描くのも一種のストーリーだ。
それは死者や怪我人を慮らず事件を玩具にするネット探偵のグロテスクさもあらわしている。けれど批判者は忘れるな。人は妄想すること、ストーリーを作ることを拒否できない。格差社会原因論に疑問を呈する人だって、実は自分なりの妄想で説明をつけてしまっているのだ。
それが心の働きだ。

さてこのスポニチ記者は、「こちらがわ」のストーリーに与した。

中部の学校は就職に有利」自信満々加藤容疑者
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/06/11/05.html
中学生高校生のころ自動車エンジニアにあこがれ、その就職を夢見ていたという。
だが、現実はうまくいかず、職を転々とした。(転々と、しかし派遣の場合…本人の意志とは限らない…そして雇用者側の解雇に関する証言は信憑性に疑問がある)

トヨタ子会社で技工として働きはじめたのは2007年11月。
PDF
http://www.nikken-sogyo.co.jp/news/2008/pdf/news_080610.pdf
雇用者の主張によれば、勤めてからは、まじめに、きちんと働いていたという。

しかし所詮は、大規模な人員削減に先立つ、調整に送り込まれたにすぎなかった。

先行きの暗さは半年で見える。あとはあの掲示板の書き込み。

というのもストーリーだ。

ところで天漢日乗は、あれで中々、痛いニュースばりにおじょうずな切り取りをやる。実際には独白に先立って、会話があり、ほかのネット利用者が殺人犯にストレスを与えていた。毎日新聞が言い立てたのもそこだ。小倉秀夫弁護士は忘れずに、この点に注目してほしい。ほかのネット利用者はそのことを深く考えたがらないからだ…とここで呟いてもムダだな。

私が恐ろしいのは、7人殺した男に同情し、犠牲者の称号をくれたくなるところだ。
また逆に、そういう感情移入を恐れるあまり、むちゃくちゃに断罪したくなるところだ。年齢こそ違え、社会の下層にいて、自分がもしかしたら、同じじゃないかと。

そして我々の安易なストーリーが模倣犯を生みだすんだ!
マスコミの偏向が憎いというだけで、規制の道具にされたくないという思いで、書く事が、あの無差別殺人を正当化し、英雄視させるとしたら、
ネットのせいで狂った異常者として烙印を押して、それで牽制効果があるなら…。

それもストーリーだ!くそったれ。黙っているのが一番なんだ。いやそれも違う。