東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com

保坂議員…期待されてますよ…

2008-03-19 22:52:25 | Weblog
保坂展人議員をはじめ社民党はチベット問題に沈黙することで、ネットの言論活動で勝ち得た尊敬をすべて手放すつもりか。

こういう意見が出ている。

日本共産党と社会民主党はチベット問題について早急に声明を出すべき
http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20080319/1205888138
保坂展人は、ネット上で言論活動をする議員として、党首と並ぶ「有名人」と扱われている。

私は柏崎刈羽原発の問題で、保坂展人を大変尊敬した。
自分に勇気がなくても、次は社民党に票を入れて政治を動かせるのでは、という思いがした。
マスコミで報じられなくても、支持者の輪にいなくても、ネットの言論活動に触れて、理解を深める者は増えている。一見ネット上は2ちゃんねるを中心とした右翼的風潮が支配していても、影で左派政党に期待している人はいるのだ。地道な努力が実を結んでいる。皮肉ではなく、そうなのだ。

だが、この問題で沈黙を続ければ、すべてを失う。
もう誰も、社民党の正義を信じなくなる。

保坂議員の19日付けの日記はこれだ。

[総集編] 官製「道路運動」の世論誘導はいかに行われたか
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/26af6b66d2a038412a31580ad735a498
なるほど、重要な事柄だ。道路行政の腐敗にしろ、それを守るために「市民団体」を尖兵に仕立てるやり口にしろ、真に日本国民の利益にかかわる問題ではあろう。

だが、誰も、そのコトバに耳を貸さなくなる。まじめにとらなくなる。人間として信じなくなるからだ。

イラクやミャンマーについては過去に行動したのに。もちろん、すべての国の暴力に対して抗議の声をあげるのは無理だ。だが目の前に突きつけられた非道に対して、押し黙っているのは最悪だ。

それならいっそ議員も政党もまとめてWebサイトなどたたんでしまえばいい。ネット上で社民党に理解を示していた人々がすべて幻滅し、なんの希望も抱かなくなったら、あとはせせら笑う野次馬とひとにぎりの狂信者しか残らない。

そうなればブログを書いたり動画ニュースを配信したり、すべて費用と労力のムダだ。どんなことでも受け入れてくれる支持者のあいだに引き下がって、沈下を続ける地盤の上で和気藹藹とやっていればいい。

そもそも、中国に牙を剥くことで、失うものがあるのか?今後の選挙では政党ですらなくなるかもしれない社民党が。怒っている市民から目を背け、耳を塞ぐんだったら。名誉だけでなく地位も権力も失って、消え失せるのも当然だ。沈黙によって守ろうとしているものは、本当にこうして失うものより価値があるのか?
自らの評判の悪化の重要さに、まったく気づいかないほど鈍いのか?

フランス共産党
http://www.pcf.fr/
はDaily Motionを使って動画ではっきりとチベットを非難した。

日本の左派

2008-03-19 10:39:29 | Weblog

政党にしぼろう。
社民党と共産党は、チベット問題にはっきりした態度を示していない。
中国政府の方針に賛成なら賛成、反対なら反対を言えばよい。
この状況で、沈黙を守るのは、処世術としても最悪だ。
様子見をすればするほど軽蔑を買う。

政党がやらねばならないのは、まず第一に有権者の人気取りだ。
人気を取りに行け。