もうちょっとだけ

2008-04-30 00:45:22 | 作成日記
今年のレゴ部制作作品の紹介の最後です。

今まで赤門、小宮山総長、夏目漱石と紹介してきました。
最後に紹介する作品は「東大マーク」です。



これはモザイク方法も普通の組立て方法も使う、「混ぜこぜ」作品です。
作品のコンセプトは、単に平べったく作るのではなく立体感を出すというものです。そうするほうが本来は2次元であるロゴが3次元化されて面白いかなと思います。

まず全体の大きさを決めてから文字やイチョウの大きさを確定します。ちなみにロゴ全体の大きさは縦30cm×横100cmです。

次に東大マークを主に3つの部分に分けます。
「イチョウマーク」部分、「東京大学」部分、「The University of Tokyo」部分です。
今日は「イチョウマーク」部分について紹介します。



イチョウマークはコンセプトに則り、黄色いイチョウと青いイチョウをそれぞれ単独に作って重ねることとしました。

設計図を描いてもよかったのですが、大きさはもう分かってますし面倒くさいのでいきなり作り始めました。




スイスイ~っと作っていけましたw
特徴としてはイチョウの切れ込みを綺麗に表現するため、黄色いイチョウはポッチが左向きになるように、青いイチョウはポッチが右向きになるように組だといったところでしょうか。


続き・・・

2008-04-28 00:28:43 | 作成日記
モザイク画の続きです。

この前言ったように、レゴでモザイクを作る場合主に2通りの方法があります。
一つ目は、大きな土台に上から細かいプレートを貼り付けて模様を出す方法。
二つ目は、プレートを積んで横からその模様を見せる方法。

今年レゴ部は両方に挑戦します。前者は小宮山総長のモザイク画に使います。

そして後者を採用するのは夏目漱石です。


千円札でお馴染みの人ですね(もう消え去りましたが・・・)
彼は小説家だけではなく思想家の側面も持ち合ており、日本人全員が知っている歴史上の人物の一人として挙げられましょう。
でも何故に夏目?という方もいらっしゃるでしょう。
実は2つの理由で夏目漱石を題材に採用しました。

一つ目の理由は、夏目漱石が経歴的に東大に縁の深い人だからです。
しかしこの理由よりも決定的なのが二つ目の理由です。

その二つ目の理由というのは、今年2008年が漱石の小説「三四郎」の連載からちょうど100周年だからです。
東大本郷キャンパスには三四郎池という名の池があります。小説ではこの池が重要な場面の舞台として登場するのですが、三四郎池という名前はこの小説にちなんで付けられました。
去年東大創立130周年記念事業の企画コンテストに選ばれた企画の一つに「三四郎池のランドスケープ・リノベーション」という、三四郎池を"リ・デザイン"するものもありました。

存在は大きいのに存在感の薄い三四郎池ですが、今年は注目されていると勝手に解釈して、三四郎池や東大にも縁の深い夏目漱石のモザイク画を作ることとしました。

ちょっとひと休み

2008-04-23 22:10:09 | 作成日記
今回は脇道にそれて、改めて展示作品を紹介しようと思います。

以前紹介した時は、『今年の展示の目玉は赤門と、今の東大を代表する人物のモザイク画にする予定です。(詳細はまた今度)』と無駄にベールに包んでいましたが(一応理由があったのですが・・・)、もうそろそろ発表したいと思います。

モザイク画のモデルとなる『今の東大を代表する人物』とは、小宮山東大総長です。


「・・・え、誰それ?」って感じですねwwwむしろ知っている方のほうが少ないです。
少し解説しますと、小宮山総長は東大の28代目総長で環境問題等の課題を克服するために「知識の構造化」を唱えたり、他方で国立大学法人化した東大を多方面に積極的に売り込んだり・・・とまぁ色々とがんばっている人です。

なぜこの人物をメイン作品に選んだのか?
それはふと頭に浮かんだからですwww今年の作品ネタに頭を悩ませていた時にティン!ときたのでメインの一つにしました。
ちゃんと総長本人にも許可をとったので準備はOKです。


肝心のモザイク作品についてですが、メインの一つとしてインパクトを出すために巨大にします。大きさは縦96ポッチ(約80cm)×横96ポッチ(約80cm)です。もちろんフルカラー。
作り方はベースプレートに上から細かいプレートを地道に貼り付けていく方法をとります。

レゴでモザイクを作る場合主に2通りの方法があります。一つ目が上の小宮山方式で、二つ目はプレートを積んで横からその模様を見せるというものです。今年はこの二つ目の方法を使った作品も作ります。それについてはまた明日紹介しましょう。



赤門制作記 その5

2008-04-19 19:47:08 | 作成日記
今回は屋根の制作です。

日本家屋と言えば瓦屋根ですが、もちろんレゴに瓦のパーツなんて無いですからどのような方法で表現するかが重要なポイントとなります。


安田講堂と同様にプレートを階段状に積み上げる、トタンのように一枚の大きなプレートを載せて屋根とする・・・など色々な方法がありますが、よりリアルな瓦屋根を作るために僕たちが選んだのはこのパーツでした。

昔はよく砲弾として使われていたバーツです。

まずこれをひたすら積み上げます。曲げても折れないように中にチューブを通します。


次に何本も作ります。


一方でこんなものも作ります。


先に作った砲弾の柱をこれの上に乗せると・・・




あらまぁなんと、瓦屋根に変身しました。
後はひたすら同じものを作るだけです。





↑砲弾の柱が全然付いてないのは接続が弱くポロポロ落ちてしまったからです(^^;



そして↑と↓をドッキングさせて・・・

  ↓              ↓              ↓

ひとまず屋根完成です。

画像の角度が良くないですが必要なパーツを全部つけて正面から見るとちゃんと瓦屋根っぽく見えますよ。

最後に部屋の惨状です。まぁ、レゴを散らかさずに出来る人なんていないですけどねw






赤門制作記 その3

2008-04-12 19:36:59 | 作成日記
前回は柱なので今回は屋根・・・ではなく、隣に目を向けて赤門の両サイドにある番所の制作過程を紹介します。

この唐破風番所は赤門の中でも五本の指に入る程のややこしい構造を持ちます(レゴ的に)。
特に起伏の多い柱や壁、それに格子窓などなど。




番所の特徴をうまく表現できるよう、特に格子窓にこだわって作ってみました。




どうでしょうか?格子窓はそれっぽく見えるでしょうか?

「窓の左下辺りにだけポッチっぽいのがあるぞ!」
「左の柱が右の柱に比べて太くないか?」
と気付かれた方は良いレゴ眼をお持ちでしょう。
実はこの方法で格子を組むとどうしてもポッチ(ブロック上の丸い凸)が見えたり柱が太くなってしまうのです。
その理由はと言いますと・・・百聞は一見にしかずなのでとりあえず後ろ側からの画像を見ていただきましょうww



理由、分かるはずありませんよねwww
これで分かる人がいたらその人はレゴ眼どころかレゴで出来た眼を持っているのでしょうww

簡単に説明しますと、複雑な構造を持つ格子窓同士が後ろで干渉してしまうので、柱を太くし、ポッチ付レゴを使うことでその干渉を回避したという訳です。
・・・とりあえず見かけより複雑な構造を持っているんだな~くらいに思ってくださいw



赤門制作記 その2

2008-04-09 21:09:03 | 作成日記
今回は柱部分の制作過程を紹介します。

本物の柱の構造はこれです。
正面

背面



そしてとりあえず出来上がった柱がこれです。
所々赤色じゃないのが混ざってますが仮パーツなので気にしないでください。
正面

背面

斜め45度

上空




これじゃよく分かりませんね(^^;

屋根、扉無しの骨組みだけだとスカスカで迫力が足りませんw


柱における一番の難所は斜めに交差している部分でしょう。


結構細いので単純にプレート積みするわけにもいかないのでヒンジで角度をつけてやりました。


まだ色々と改造する余地が多いですが大まかな形はこんな感じです。


寂しいので扉も並べてみました。
正面

背面


ついでに前回の扉を1/40縮尺の設計図にあわせてみます。

ちょっと大きくないか?というツッコミは勘弁してください(^^;



赤門制作記 その1

2008-04-05 23:24:07 | 作成日記
おむこーです。
皆さんお待たせしました。今日から本格的に赤門の作業過程を紹介していこうと思います。

ところで赤門とはどのような建築物かご存知でしょうか?
赤門は旧加賀藩江戸屋敷の御守殿門で現在は国の重要文化財に指定されており、東京大学本郷キャンパスの門の一つとして使用されています。赤門の見所は丹塗りの門と荘重な切妻屋根、そして門の左右にある唐破風の番所などです。



今回も安田講堂の時と同じようにミニフィグスケールに合わせて40分の1サイズで作ります。
制作の対象は中央の門と左右の番所、さらに前の広場(?)とそれを囲むように伸びた白壁です。意外と広いです。


今日は赤門の観音扉の制作過程を紹介しましょう。



この観音扉を40分の1スケールにすると表現の幅が制限されるので必要最小限の再現をしました。





赤い扉を模様づける黒線と黒菱は無難な表現となりました。端についているクリップは蝶番用のパーツです。

新入生へ(新入部員募集)

2008-04-01 22:22:17 | 作成日記
東大レゴ部は4月7、8日13時~17時に、新入生向けのサークルオリエンテーションを開催します。

これは東京大学の2008年度オリエンテーションの一環として行うもので、新入生に対してはオリエンテーション委員会からその方法について説明があると思います。詳しくは下のURLを参照してください。
http://www.a103.net/ori/2008/visitor/index.php

レゴ部のサークルオリに参加してみてはいかがでしょうか?


PS.
作業が遅延しておりまして、3月にブログを更新しますと言いながら全然更新できず申し訳ありません。
4月にはちゃんと更新し始めることができるので、どうかご容赦ください。