無精日記

ときどき書きます。

三越歌舞伎

2004-10-14 23:47:26 | 見物
 11日からのリニューアル・オープンにあわせ、日本橋三越が百貨店内の劇場で歌舞伎上演を再開。さっそく見物にまいりました。

 新装開店の週であり、店内には湧いて出たかのような大量の妙齢のご婦人方。テンポが違うので、中に入るとイライラさせられるが、いずれは自分もそう言われることであり、我慢。まず、この度のリニューアルの宣伝チラシ・ポスター、手提げ紙袋に使われた山口晃氏の絵の原画展示を観に行くが、1Fのホールが無料コンサート中で遠くからしか見られず。

 肝腎の歌舞伎。

一「双蝶々曲輪日記 角力場」

 九段構成のうちの二段目、一幕のみの上演なので、筋を追う楽しみはほぼ無い。特に見得を切る場面が多い段を選んでいるので、役者をよりよく抜き出して魅せるのには適したやり方だ。歌舞伎はもともと大衆の見せ物なので、誰誰丈カッコいいわあ、だけの演し物があってもよいのだろう。じっさい、大関を演じた中村獅童は、柄が大きいこともあって役にはまり、よく映えた。
 対して、素人上がりの力士の片岡愛之助は、そぐわず芝居が軽すぎるように思えたが、次の演目でのドスの効いた演じ振りと対比してみれば、丁稚上がりという役柄を考えての作り込んだ芝居であったとわかる。

二「弁天娘女男白浪 浜松屋店先から稲瀬川勢揃いまで」

 有名な狂言。絵づらの華やかさから“動く錦絵”と言われるらしく、これも先に書いたような、筋よりも役者を見る演し物なのだろうが、第一場の、商家の店先での騙りを巡ってのあれこれ、は面白かった。
 河竹黙阿弥の七五調の名台詞も聞きどころ、らしいが、私が未だそれを楽しむレベルに至っておらず。
 市川亀治郎の弁天小僧、女から、男に変わってからのほうがちょっと色っぽかった。すこし浅香光代みたいだったけど。笑

 おわって、一緒に行ったカプチさんと、焼鳥屋で親子丼を食べる。卵が生っぽくて、卵かけご飯with鶏肉、みたいだった(笑)。さすが日本橋、店内はサラリーマンが多うございました。
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