今日から師走、冬晴れの一日だった。午前中は風もなく温かく、創立記念で幼稚園が休みの武琉くん、萌香ちゃんは実によく遊んだ。サッカー、自転車乗り、泥んこ遊びと、ずっと付き合わされ幾分疲れた。全国的に晴れのようだが、昼ころからずいぶん冷えてきた。3時を過ぎていたが、孫にせがまれ猪苗代までハクチョウを見に車を走らせた。
翁島あたりの田には、十数羽の小さな集団がついばんでいた。近くの畦に数羽のダイサギだろうか、カメラを構えるだけで飛び立ってしまった。その点、ハクチョウにはかなり近くまで近寄ることができる。孫と一緒に畦道をハクチョウの間近まで近づき、静かに観察した。先日の雨で水がたまった田は、薄氷が張っていた。いつものように、磐梯山を背にハクチョウたちを写真に撮った。
つるべ落としの陽が赤みを増し、磐梯山のすっかり色褪せた山麓や白い雪がほのか赤く輝いてとてもきれいだった。
時間帯にもよるのか、飛来してきたころあれほど沢山いたハクチョウだが、小集団に分散してあちこちの田にいるようだ。それにしても少ない。たぶん、崎川浜あたりに集まっているのだろう。

湖畔に立つ我々を見つけ、カモたちが遠くから泳いできた。たちまち水面が見えないほど数百羽のカモたちが集合した。長浜ではほとんどがオナガガモだが、わずかにキンクロハジロが見られた。鳥インフルエンザがらみで、あちこちでハクチョウへの餌付けが自粛されているが、ここではえさを売っているようだった。大分冷え込んできたので帰りを促したが、孫たちはなかなか離れようとしなかった。また、近いうちにパンくずでも持ってくることにした。


強清水の道路標示の温度は3℃、大分冷え込んできた。山の端に沈む「たそがれ」の色の変化はすばらしい。三日月や、その脇の金星と木星が輝きを増し、一段と美しい空の色を楽しみながら帰路についた。(2008.12.1)
