【美しい湖:笹山から翁島方面を望む】
猪苗代湖は、2005年まで湖沼水質ランキングで日本一だった。しかし、昨年と今年は、環境省発表のこの水質調査で大腸菌群が環境基準を上回り、ランキングの対象外となってしまった。
県の水・大気環境課では「酸性の川水が流れ込むことで水質が弱酸性になり、大腸菌類の繁殖が抑えられていたが、最近は中性化が進んでいるのが原因の一つ」としている。
これは、95年ごろから数年続いた安達太良山の火山活動が一因らしい。閉山した硫黄鉱山などからの強酸性の水が鉄分などを溶かしたうえで湖に流れ、化学反応で汚染物質を吸着、湖底に沈殿させる仕組みに変化があるようだ。
大腸菌群数の増加と聞くと、まず周辺自治体の生活排水の下水処理が大きな問題と思われる。また、裏磐梯の湖沼群はランキング第2位だが、一部の湖では、20年ほど前から富栄養化の進行が見られるようになっていたようだ。いずれにしても、このランキング失格を機に、いっそうの水質保全対策を強化しなければならない。水質を保全していた自然の浄化作用を、人為的に壊してはならない。
会津若松市の飲料水はじめ生活用水は猪苗代湖の水だ。いつまでも安心して美味しい水が飲めるような水質であって欲しい。

猪苗代湖は、2005年まで湖沼水質ランキングで日本一だった。しかし、昨年と今年は、環境省発表のこの水質調査で大腸菌群が環境基準を上回り、ランキングの対象外となってしまった。
県の水・大気環境課では「酸性の川水が流れ込むことで水質が弱酸性になり、大腸菌類の繁殖が抑えられていたが、最近は中性化が進んでいるのが原因の一つ」としている。
これは、95年ごろから数年続いた安達太良山の火山活動が一因らしい。閉山した硫黄鉱山などからの強酸性の水が鉄分などを溶かしたうえで湖に流れ、化学反応で汚染物質を吸着、湖底に沈殿させる仕組みに変化があるようだ。
大腸菌群数の増加と聞くと、まず周辺自治体の生活排水の下水処理が大きな問題と思われる。また、裏磐梯の湖沼群はランキング第2位だが、一部の湖では、20年ほど前から富栄養化の進行が見られるようになっていたようだ。いずれにしても、このランキング失格を機に、いっそうの水質保全対策を強化しなければならない。水質を保全していた自然の浄化作用を、人為的に壊してはならない。
会津若松市の飲料水はじめ生活用水は猪苗代湖の水だ。いつまでも安心して美味しい水が飲めるような水質であって欲しい。
