澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

陽明山公園(台北)を散策

2017年09月25日 02時40分01秒 | 台湾

 先日、台風18号が日本列島を縦断しているさ中、台北旅行を楽しんできた。15日、野柳地質公園(基隆郊外)で女王頭(クイーンヘッド)などの奇岩を楽しんだ後、翌日は陽明山公園に向かった。

 宿泊ホテルから最寄りの南港駅(MRT、台鉄、新幹線)に行き、MRT板南線で台北駅、MRT淡水信義線に乗り換えて北投駅で下車。そこからは「111番系統」のバスが陽明山へ行くという。
 この日は、あらかじめMRT一日乗車券(180元)をもらっていたので、MRTとそれに接続する市内バスはこのカードをタッチさせるだけでOK。


    台北MRT(地下鉄)一日乗車券(180元)

 バス停に並んで待っていたが、「111番系統」のバスが通過していく。二台見過ごしてようやく気づく。大きく手を振って「乗るよ!」と意思表示しないと、MRT駅前のバス停であっても、運転手は通過していってしまうと。

 ともあれ、バスに乗り込むと、次第に市街地を離れ、山を目指して登っていく感じになる。陽明山国家公園は、活火山である陽明山を中心とする山々、湖沼などの総称で、箱根と似ていると言えるだろう。

 40分ほどバスに乗って、前山公園があるバス停で下車。そこから循環バスに乗り換えた。


   循環バスの掲示板

 循環バスに乗り二子坪バス停(上記写真の左上)で下車。二子坪の管理事務所で地図をもらおうとしたら、ボランティアのご老人が日本語で話しかけてきた。「どこからきたの?」「東京から」と応えると、親指を上げて「東京は世界一の町の一つだね」と。お歳を尋ねると「80歳」とのこと、師範大学で二年間日本語を習ったというお話だった。ネイティブ(つまり日本人)と同じ日本語を操れる、台湾の「日本語世代」は、もはや85歳以上になってしまった。このかたは、そのすぐ下の世代となる。台湾に行くといつも感じるのは、日本との”絆”だ。


  二子坪の管理事務所で(右側がボランティアのご老人)

 このかたのアドバイスで、約1時間を要するという山には登らず、少し下ったところにある大屯自然公園に向かった。暑かったが、からりとした天気で、風が心地よかった。公園は人影もまばらで、澄み切った空気の中、緑がまぶしい。


             大屯自然公園にて

 ここで1時間ほどのんびりして、再び循環バスへ。車中からは、陽名山の火口や東シナ海を望むことができた。

  
 出発点に戻り、スタバで一服した後、近くにある「前山公園」へ。そこでは近所の人が胡弓などの伴奏で歌っている光景に出会った。そこで唄われていたのが、なんと「湯の町エレジー」(1948年)だった。日本が敗戦したあとでも、台湾人は日本の歌曲を歌い続けたと聞いていたが、まさにそのとおりだった。その映像がこちら。





 前山公園の隣には「国際大旅館」という温泉ホテル。これは間違いなく日本統治時代の建築ではないかと思った。

   国際大旅館(日本統治時代の建物)

 さわやかな陽明山を楽しんで、再びバスで下山。夕方になったので、台北市街へ。まず、MRT台大医院前で下車、台湾総統府(旧・台湾総督府)の夜景を写真に。この中で蔡英文総統が執務していると思うと、また感慨もひとしおだ。なにしろ、民進党と言えば、蔡女史。前原のは偽物ですからね。



 続いて、台湾の渋谷と言われる西門町へ。ここでは「法輪功」の人たちが「台湾独立」を訴えていた。

     西門町で台湾独立を訴える法輪功信者
 
 
MRT一日乗車券があるので、ついでに隣駅の龍山寺にも寄ってみた。土曜の夜だったので、実に賑やか。廟の前の広場では、お祭りが開かれていて、ベリーダンサーまで登場した。


 龍山寺前広場のお祭りではベリーダンサーも登場!


  

 この旅行、オイルサーチャージなどの諸経費を含めた旅行会社への支払額は、5万円弱だった。交通の利便性が格段に良い南港駅前にオープンしたばかりのホテルに三泊、MRT乗車券ももらえたので、こんなお得な感じの旅行はなかなかないと思った。それもこれも、台風18号サマが日本列島に「右折」してくださったおかげだった。

 台湾旅行ですばらしいのは、個人が自由に街を歩けること。台湾人は親切な人が多く、下手な華語(中国語)を使うよりも、日本語と漢字の筆談で十分に意思疎通ができる。台湾の治安、保健衛生、諸インフラの安定度は、ほぼ日本と同じ。街を歩いても安心、交通手段も完璧に整備されている。極めつけは「美食」(グルメ)。
 今回も阿美飯店で蟹おこわを食べたが、それ以外にもたくさん小グルメがある。永康街の「ネギ焼」は特に美味だった。もう一度食べたい。台湾鉄道の駅でしか買えない「台鉄弁当」(臺鐵便當)もね。

       永康街のネギ焼屋台


     台鉄弁当(下が80元、上が100元)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。