ゾロさんの「台湾グルメ」は、私のお気に入り番組。最新回は「日本人観光客ゼロ説!伝説のおじいさんの老麺店」(下記参照)。
この番組の10:30から12:42の間に、95歳のご老人が登場。撮影月日は、去る3月30日。日本語世代(日本統治時代の台湾で日本語教育を受けた世代)は日々少なくなってきて、今や社会の最前線で働く姿は見られない。10数年前の台湾であれば、日本語が堪能な台湾人に接することも多かった。日本語世代の台湾人の特徴は、戦前の日本による台湾統治を肯定的に捉えていること。とりわけ、教育と法治主義を高く評価している。教育勅語を範とする公教育の普及、「内地」と同等の高等教育機関(台北帝国大学など)の設置、法律に基づく社会運営等々は、日本の敗戦後に台湾を占拠した「中国国民党」に比べれば、遥かにすぐれたものであった。言うならば、日本語世代の彼らは、日本が台湾社会の近代化に尽力した事実を身をもって知るが故に、日本及び日本人に好意を寄せてくれるのだろう。
今や消えゆく寸前の日本語世代のご老人が語る言葉に耳を傾けるのもいいだろう。我々の知らなかった歴史の一面を教えてくれる。
【台湾グルメ⑤⓪⑦】日本人観光客ゼロ説!伝説のおじいさんの老麺店!