澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

GSOMIA破棄を報じるマスメディアの欺瞞

2019年08月24日 02時50分57秒 | 政治

 日韓間における軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を伝えるマスメディアを注視してみたが、案の定、から騒ぎに終始しているように見える。
 特に、TVワイドショーが「日本の観光地に異変が…韓国人がいない」「政治対立にもかかわらず、コリアンタウンは日韓市民の交流が続く」などと、笑止千万のお花畑報道。こんなのを見て、納得する人がどれほどいるのか。

 NHKやTBS、「朝日「毎日」などは、トランプ批判、安倍叩きという「社命」に自縄自縛されているためか、結果として韓国の立場を”忖度”した報道が多い。この期に及んで、「韓国と話し合え」「落としどころを探れ」というのは、歴史に汚点を残す選択となりかねない。

 何となれば、韓国最高裁における「徴用工判決」を容認した途端、1965年の日韓基本条約・請求権協定は破棄されたも同然となり、国際法の国内法に対する優越という基本法理さえぶち壊されることになる。文政権は、1910年の「日韓併合」にさかのぼって、すべてを無効にするというのが狙い。そうなれば、36年間の日本統治時代は日本の不法占拠となり、「日本は戦犯国家」という彼らの主張を裏付けることになる。それは日本が「戦犯国家」「性奴隷国家」として烙印を押されることを意味する。TV局でこうした核心を衝く指摘がなされたことは皆無ではないか。

 ところが、時にウヨクと揶揄される「チャンネル桜」では、上島嘉郎と佐藤健志がきちんと核心を押さえた議論を展開している。私には、この二人の主張こそが、この度の事態に対するまともな反応と思える。佐藤健志が「韓国が主語となる報道はダメで、”日本は〇〇する、と考える”という姿勢が欠けている」という指摘は、ホントに同感だ。

 電波利権の上に胡坐をかくTV各局、部数減に怯え読者の囲い込みに勤しむ大手新聞は、もはや末期症状という感じがする。

 

【Front Japan 桜】GSOMIA破棄と日本の安全保障 / 昭和61年夏の挫折、その真相[桜R1/8/23]


ジェームス・ラスト 25枚組CDを聴く~James Last The album collection 25 CDs 

2019年08月23日 17時40分54秒 | 音楽・映画

  今年5月、ドイツでリリースされたCDボックス「James Last The album collection 25 CDs」が届いた。発売元は、ポリドール・レコードの原盤を有するユニバーサル・ミュージック。25枚のCDにジェームス・ラストのオリジナル・アルバム(1965年から1991年までのLP)41枚を収録している。アマゾンでは九千円弱だった。


 
 ざっと聴いてみたところでは、最新リマスタリングが素晴らしく、往年の名アルバムを最高の音質で聴けるという感じ。もともと、ジェームス・ラストの編曲は多彩、楽団メンバーの演奏技術も極めて高い。
 特筆すべきは「世界は二人のために」(1968年)が入っていること。タイトル曲を筆頭に、当時の日本のヒット曲である「北国の青い空:「バラ色の雲」「恋のフーガ」全13曲が収められている。「ライブ」(1974年)では、コンサート・ライブにおける実力を見せつけてくれる。

 日本でのジェームス・ラストは、ドイツの楽団としてはアルフレッド・ハウゼ、ウェルナー・ミューラー(リカルド・サントス)の後塵を拝し、フランスのポール・モーリアの人気には遠く及ばなかった。しかし欧米では、ノンストップ・ダンスミュージックなどのビートを強調したイージーリスニング音楽は、マントヴァーニなどの老舗が消えた後、’70~80年代には一世を風靡した。

 

収録されているアルバムのタイトル
 
01. Beat In Sweet
02. Instrumentals Forever / Wenn süß das Mondlicht auf den Hügeln schläft
03. Games That Lovers Play / Sekai Wa Futari No Tameni
04. Ännchen von Tharau bittet zum Tanz & Ännchen von Tharau bittet zum Tanz 2
05. Classics Up To Date / Classics Up To Date 2
06. Rock Around With Me! / Non Stop Evergreens
07. Käpt'n James bittet zum Tanz / Käpt'n James bittet zum Tanz 2
08. Hair / Voodoo-Party
09. With Compliments / Love Must Be The Reason
10. Last Of Old England / James Last In Scandinavia
11. Polka-Party / Polka Party 2
12. Non Stop Dancing 1973 / Non Stop Dancing 1973 2
13. Wenn die Elisabeth... / In Wien beim Wein
14. James Last Live
15. Russland-Erinnerungen
16. Non Stop Dancing 1977 / Non Stop Dancing 1977 2
17. World Hits
18. Copacabana / Caribbean Nights
19. Paintings
20. Seduction
21. Hansimania
22. Biscaya
23. James Last Plays The Beatles
24. James Last In Scotland / James Last In Ireland
25. Pop Symphonies

 

 


「世界市民の連帯」だって 韓国新聞は「朝日」とウリ二つ 

2019年08月17日 12時16分56秒 | マスメディア

 今朝の「ハンギョレ新聞」(韓国)が「安倍政府は広場に広がった「世界市民の連帯」を直視すべき」(下記参照)と題する社説を掲載。

 日本語版を何となく読んでみたが、これはもう「朝日新聞」の韓国版と言って差し支えない内容だった。「世界市民」(あるいは地球市民)という幻想、高め目線からのお説教、ご高説、プロ市民を持ち上げる意図的情報操作等々、両者はまるで兄弟(異母兄弟?)だ。

 「徴用工」「慰安婦」等の問題で今、日本人が韓国に譲歩・妥協してしまえば、それは相手の思うつぼ。「ハンギョレ新聞」のこの社説を読んでわかるのは、韓国人は実によく日本社会を観察、監視しているということだ。望遠鏡で隅々を覗いている感じ、一方日本人は望遠鏡を逆にして韓国を見ている。旧宗主国に対して、被統治側が異様なほど関心を持つのは、実は普遍的な現象なのかもしれない。この圧倒的な情報量の差は、韓国に有利に働く。最近、日本のマスメディアは、①もめごとは話し合いで妥協すべきだ、②政府間は最悪でも、日韓市民の交流は絶好調というような、意図的とも思える情報が流されている。

 もし、日本政府がここで日韓請求権協定の実質的破棄を認めてしまえば、国際法に準拠したはずの日韓併合は「戦犯国家=日本」による国家犯罪だという、韓国の言い分が通ることになる。そうなれば、日本人はこの先、永遠に「戦犯国家」と罵られ、カネをたかられ続けることになる。

 「ハンギョレ新聞」社説は、実に多くのことを「教えて」くれているように思う。ケンカをするのなら、相手の手口を知ることが第一ということか。

 

 

 

 

[社説]安倍政府は広場に広がった「世界市民の連帯」を直視すべき

登録:2019-08-17 07:08  修正:2019-08-17 08:35 「ハンギョレ新聞」社説                             

                        

                       
                                               
 
光復節の今月15日午後、ソウル光化門広場で開かれた「8・15光復節74周年 安倍糾弾及び正義平和の実現に向けた汎国民ろうそく文化祭」の参加者たちがスローガンを叫んでいる=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 いつのまにか74周年を迎えた光復節だが、今年の8月15日の様子はこれまでと全く違っていた。悪天候のなか、ソウル光化門(クァンファムン)広場に集まった“10万人”(主催側推算)という規模も特記すべきだが、何よりも一日中続いた様々な行事と集会に韓日市民たちが共に参加する姿が目立った。日本労働界は韓国労働界との連帯を宣言し、日本最大の国際芸術祭であるあいちトリエンナーレでは、外国の作家たちが「表現の不自由展・その後」の中止に対する抗議に乗り出した。国境を越えた“世界市民”の連帯の声に、安倍政府は耳を傾けなければならない。

 同日午前、ソウル広場で開かれた「日帝強制動員問題解決のための市民大会」には、強制徴用被害当事者たちとともに日本の市民団体が参加した。強制徴用被告企業に賠償を求める署名には、これまで世界で1万6千人が参加したという。特に、民主労総の招請で訪韓した日本の全国労働組合総連合(全労連)の小田川義和議長が、安倍政権に対抗した両国労働者の連帯を強調したことは意義深い。今のようなグローバル時代に、自由貿易に対する規制は結局両国経済に打撃を与え、やがて労働者の生活を直撃する可能性が高いためだ。先月初め、韓国労総と日本の労働組合総連合会(連合)が会談し、共同努力を強調したのに続いて、今月6日にはまた別の労働者団体である全国労働組合連絡協議会(全労協)が貿易規制を批判する声明を発表した。

 あいちトリエンナーレでは「平和の少女像」の展示中止に抗議する国際署名に続き、外国作家たちの反発も広がっている。今回の展示に参加した外国の作家チーム66のうち、20%に近い12チーム(2チームは韓国作家)が公開書簡を通じて「表現の不自由展・その後」の再開まで自分たちの作品の展示を中止するよう求めたという。それだけ今回の事案が単純に韓国と日本の対立を越え、全世界に「表現の自由」と「政治による芸術への介入禁止」といった普遍的価値の反するものとして受け止められたという意味だろう。

 和田春樹教授らが始めた「韓国は『敵』なのか」に対する署名は、先日まで参加者が8300人に達した。日本ではこれらが“少数”にすぎないという見方も一部あるが、安倍政府の独走と日本社会の右傾化の中で、こうした声をあげること自体が大きな勇気の要ることだ。「NO JAPAN」ではなく、「NO安倍」であることを明らかにした韓国市民の成熟した認識で、平和の連帯をさらに強化していくべき時だ。


NHKスペシャル「かくて”自由”は死せり~ある新聞と戦争への道」

2019年08月15日 06時03分13秒 | マスメディア

 きょうは「終戦」記念日、いや終戦の日だったっけ。ホントは敗戦記念日だろうけど…。毎年この時期、TV各局は「平和祈念番組」の放送に精を出す。

 宿泊先で「かくて”自由”は死せり~ある新聞と戦争への道」(NHKスペシャル 8月12日放送)をちょっとだけ見た。この「ある新聞」とは、もしかして「朝日新聞」ではないかと思ったからだ。戦前、マスメディアと言えば、NHK(ラジオ)と新聞しかなかったのだから、そう考えても、私の早とちりとは言えない。だが、案の定、この新聞は「朝日」ではなく、右翼が作ったという「日本新聞」のことだった。「かくて”自由”は死せり」と大見えを切った割には、例のごとくお粗末な内容だったことは言うまでもない。この内容については、YouTube上で江崎道朗氏が解説しているので、下記に貼付させていただいた。

 「あいちトリエンナーレ2019」の展示が問題視されて、愛知県知事と名古屋市長との間でバトルが発生した。県知事は憲法の「表現の自由」を盾にとり、責任者である津田大介を庇った。昭和天皇の写真を焼き、それを踏みつけるパフォーマンス映像、「従軍慰安婦」とされる少女像の展示など、地方自治体主催の芸術祭として、ちょっと見ただけでも不適正展示だと分かる。だが「朝日」をはじめとするマスメディアは、「表現の自由」の問題だとして、県知事擁護の立場をとった。これはポリティカル・コレクトネスという名の欺瞞だが、「平和憲法」を典拠とするだけあって、始末が悪い。

 昨日(14日)、韓国では「慰安婦の日」。文政権が新たに制定した国民の休日らしい。文政権は、レーダー照射、「徴用工」判決、ホワイト国(優遇対象国)除外に対する過剰反応に加えて、日韓軍事情報の交換協定まで破棄しようとしている。これに対する日本政府の立場は、今のところ毅然としているから、こちらも少しは溜飲が下がる。

 夏が来れば思い出す、同じような悔恨、懺悔の報道。これらのすべてのことが、根源的に何に由来するのか、はっきり言いきった人は寡聞にして知らない。「それを言っちゃあオシマイよ」ということで、言った本人は社会的に葬られるからだ。「あいちトリエンナーレ2019」で一方的に左翼に加担する「朝日」であってもそれは同じこと。それは何かというと、昭和天皇の戦争責任の問題に他ならない。ドイツは、戦争責任をすべてヒトラーに押し付けた。一方、日本は、天皇の戦争責任をスルーし、うやむやにした。韓国が日本を「戦犯国」と言い立てるのも、こうした日本の弱みを熟知しているからだろう。

  敗戦記念日に私が願うのは、「曖昧な国・日本」からの脱却だろうか。もっとも、これは大嫌いな大江健三郎センセイのお言葉だが…。公的な場で昭和天皇の写真を焼き踏みにじるサヨクと、それを「御真影が焼かれた」と騒ぐネトウヨ。そのどちらも、戦争責任の追究をないがしろにして、表層で騒ぎ立てるという点では、同じ穴の狢だ。毎年うんざりとさせられるこの季節、来年はもっとひどくなるかも。東京五輪というバカ騒ぎがあるからね…。

 

NHKスペシャル「日本新聞」について 安達誠司のマーケットニュース特別番組 江崎道朗【チャンネルくらら】


三島・沼津を散歩

2019年08月07日 23時49分33秒 | 散歩

 月・火曜日、車で三島・沼津方面に出かけた。

 以前、三島スカイウォークに行ったものの、雨が降ってきて、目の前にあるはずの富士山が全く見えなかった。今回こそ、富士山の雄姿をと思ったが、実際にはこんな感じだった。残念…。



 三島大社近くの「みしまプラザホテル」に二度目の宿泊。ウィークデーの宿泊なら、二人で9400円というサービス価格。結婚式場・宴会場を併設しているためか、ビジネスホテルよりもリッチな感じ。隣国人の観光客も見かけないので、すっかり気に入った。

 午後6時、予約してあった鰻料理の名店「桜家」へ。ジャーナリスト・有本香女史お奨めの店。「うな重」(4300円)を味わう。三度目だが、いつきても美味しい。



 

 食事後、散歩がてら三島大社へ。薄暗くなった境内では、大勢の子供会メンバーが8月15~17日に開かれるお祭りのお囃子の稽古をしていた。寺でも神社でも、信仰の核がある街は、どこか落ち着いている。殺伐さが少ないということか。

 翌日は、柿田川湧水公園へ。今回は車で来たので、駐車場側から公園内へ。気温が35度くらいだったはずだが、緑に包まれた水辺は、まるで別世界。ひとときの涼を楽しんだ。




 駐車場横の食堂で「厚揚げ豆腐定食」を食べる。天丼、海鮮丼、うな重と続いていたので、豆腐は胃に優しかった。
 
 あまりの暑さに沼津港へ戻ることもなく、早々に帰路へ。手軽な「旅」だが、結構、楽しかった。