澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

PM2.5で「外出自粛」という茶番!

2013年02月27日 13時00分34秒 | マスメディア
 環境省がPM2.5の環境基準が2倍以上になった場合、「外出自粛」をよびかけると発表した、という。「中国の環境汚染はひどい」「やっぱり中国は…」と思うのが一般国民の感想だろうが、実は笑止千万、噴飯モノの発表なのだと誰か言わないのだろうか?

 Mixiのつぶやきには、次のようなやりとりがあった。

「PM2.5が環境基準の倍になったら外出自粛を呼びかけ。別に中国の肩を持つ訳ではないが、何でこのことだけ騒ぐのか。中国政府が「セシウムを海に垂れ流す日本」を非難するのにも一理はある。そもそも、3.11のあのとき、政府は外出自粛を言わず、放射性物質が降り注ぐ中、学校・会社を続行させた。皆忘れてしまった?」

「トンキン(東京)から逃げ出したらパニックになるからやろねー ふくしまは12131415とやばくなって 東京に降り注いだのは18以降かな」

「そのとおりです。政府の情報統制があったのだから、マスメディアは事後検証すべき。何もなかったかのように、次の大震災を座視しろと言っているも同然。」


 ここに書かれているように、マスメディアは、東日本大震災の事後検証を怠っている。菅直人が漏らした「首都圏壊滅の危機」については、曖昧にしたままだ。そんなことで、中国政府の環境政策を批判する資格などあるのだろうか、とさえ思えてくる。

 ソロモン大地震、箱根や日光の群発地震を目の当たりにして、明日いつ起きても不思議ではない首都圏直下地震、東南海大地震。ワイドショーなどを見ていると、TV局の中には、「いい映像が撮れる」とカタストロフィの光景を心待ちにしている愚者さえいるのではないかと思えてくる。マスメディアの劣化は留まらない。



PM2・5で指針案、環境省 基準値2倍超で外出自粛
 環境省は27日、微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度が1日平均の環境基準値の2倍を超えると予測される日に、住民に外出の自粛などを呼び掛ける指針案をまとめた。注意喚起をするのは都道府県とする。同日午後の専門家会合に示し、正式決定する。

 環境基準値は大気1立方メートル当たり35マイクログラム(マイクロは100万分の1)以下で、指針案では同70マイクログラム超で注意喚起することになる。呼び掛け内容は外出や屋内の換気を控えることなどで、心臓や肺に持病のある人やお年寄り、子どもなど影響を受けやすいと考えられる人に特に注意を促す。

『世界らん展 日本大賞2013』に行く

2013年02月23日 18時02分23秒 | hobby
 昨日、「世界らん展 日本大賞2013」に出かける。

 親族が出品しているコーナーを見てから、台湾の蘭のコーナーへ。何年か前「世界ふしぎ発見!」(TBS)で嘉義大学(日本時代の嘉義農林学校)で品質改良が続けられている蘭園が紹介された。台湾の蘭栽培は、日本時代、原住民が居住する中央山脈地帯の密林から原生蘭を採取して改良が進められた。台湾総督府の技師・八田與一もこの蘭を好んでいたという。

 台湾は、現在、世界一の蘭の輸出国。この蘭展でも、数々の美しい花が出品されていた。


 美しい花を見た後で、ひと言。
 この会場の一角には、在日中国大使夫人が出品したという蘭の花(花瓶)と挨拶文が展示されていた。そこには、常にガードマンがいて動かない。

 在日中国大使夫人の挨拶文がこれ。

 要するにこの挨拶文は、「中国はひとつであり、台湾も中国の一部。台湾の蘭は、中国で栽培されてきて、愛でられてきた」と言っているのだ。美しい蘭の花にも政治が介入するという事実。日本人の暢気さにつけ込む、この中国のやり方には腹立たしい思いがする
 この蘭展は、明日24日まで。 
 

「リヴォフのオペラ座」の中嶋嶺雄

2013年02月22日 10時34分32秒 | 中国
 2月14日、中国研究の第一人者として知られた中嶋嶺雄氏が死去した。享年76。国際教養大学学長・理事長として、同大学を目覚ましい発展に導いたことでもよく知られているので、各新聞・メディアでは数々の弔意記事が寄せられている。

 
 私は、中嶋嶺雄氏の講義や講演を聴いたことはないが、その著作の多くには触れてきた。1960年代後半から70年代前半にかけて、中国大陸では「文化大革命」の嵐が吹き荒れた。「中華人民共和国」は事実上の鎖国状態だったので、「文化大革命」に関する情報は極端に限定的だった。加えて、「中華人民共和国」(中共Mainland China)と「中華民国」(台湾)のどちらが「一つの中国」を代表する政府であるかという、「正統性」をかけた争いが行われていて、日本国内の学者・研究者はその影響を受けて、まっぷたつに割れている状態だった。民間の社団法人「中国研究所」に関係する大学教授・研究者は、中華人民共和国政府が発行する公文書以外の情報を使って中国大陸の実態を研究することは、「反中国的行為」であるとして、相手を攻撃した。安藤彦太郎、新島淳良、菅沼正久等々である。今から思えば噴飯モノのお話しが当時はまかり通っていた。

 だが、中嶋嶺雄氏の処女作「現代中国論」は、目次を見ただけで、「日中友好派」の左翼学者とは全く違っていることが分かった。毛沢東や中国共産党を特別視することなく、日中友好という願望に流されることもなく、極めて冷徹に中国情勢を分析していた。こういう学者は数少なく、私の記憶では石川忠雄(慶應大学)、衛藤瀋吉(東大)、竹内実(都立大)くらいではなかったか。

 と長々と書いてしまったが、中嶋氏の著作で最も印象に残っているのが、自伝的なエッセイ集である「リヴォフのオペラ座」(1991年)。この本から引用したと思われる記述がウィキペディアに次のように書かれている。

「1953年、清水中学校を卒業し、松本深志高校へ進学。高校入学後、父の経営する薬局の資金繰りが行き詰まり、一人で製薬会社へ直談判に行くが、未成年のため応じてもらえず、債権者に家財一式を渡すこととなった。
 当初は、父の後を継いで薬剤師になるために理科系へ進むつもりであったが、家業が暗転したことで世の中の矛盾に気付きマルクス主義に目覚め、社会科学を学ぶために文系へ進路変更した。失恋の影響で高校卒業後、一年間浪人。社会主義革命の息吹に燃えていた中国を専攻したいという思いから、東京外国語大学の中国科を受験して合格する。入試の面接(当時は入試に面接があった)では、「なぜ外大を選んだのか」という質問に対し、「串田先生(串田孫一)がおられるから」と答えた。また、語学をフランス語で受験したが、受験者中最高点だったという」


 「リヴォフのオペラ座」の中には、債権者と交渉するために、東京都八王子市近郊の恩方村(当時)を訪れたことが書かれている。「信濃毎日新聞」の「私の履歴書」では、次のような記事が見られる。

 『…高校へ入学して間もなくの夏、父の経営する薬局が行き詰まってしまった。開業して25年、手広くやっていたのだが、父の根っからのお人よしが災いし、資金がうまく回転しなくなっていた。
 「結局、金融業者に家屋敷を渡すことになりました。父は寝込んでしまいノイローゼ状態。つらかったですね。でもこのままではいけない。何とかしなくてはと真剣に考えました」
 そこで高校1年生の身でありながら一人で製薬会社に直談判に行った。八王子の郊外の恩方村まで大正製薬の担当者を訪ねた。親身になってくれたが、結局は良い返事が得られなかった。
 「恩方村というのは夕焼けの美しい所で、その日もとても素晴らしかった。それに比べて、社会の壁は暗く、家業の危機をめぐって見られた人の心はなんと醜いものかと思いました」』


 たまたま私の父(故人)がこの地域の郷土史家をしていたので、心当たりはあるか尋ねてみたが、結局分からなかった。家業の破産と失恋という苦い体験から、「中国」(中国語)を専攻したいと考えた、その志の高さには驚く。凡人だったら、もっと実利的な分野を選んだのかも知れない。

 中嶋氏の死去に李登輝氏が弔意を表したことが伝えられた。中嶋氏と李登輝氏の絆は、「ひとつの中国」という虚妄を否定する一点で堅く繋がっているように思われる。早い死が惜しまれる…。



李登輝元総統、中嶋氏死去で非常に残念

(台北 19日 中央社)
 
台湾の李登輝元総統の個人事務所は19日、肺炎のため14日に76歳で亡くなった国際教養大学(秋田市)の中嶋嶺雄学長の家族に、李氏が当日中に電話で哀悼の意を伝えていたことを明らかにし、親友の訃報に心を痛め非常に残念に思っていると李氏の心境を伝えた。

中国研究の第一人者として知られる中嶋氏は、東京外語大学学長などを経て、2004年に国際教養大学の初代学長に就任。李登輝氏とは李氏が総統職にあったころからの深い付き合いで、2000年には共著「アジアの知略」を発表している。
写真:2000年2月 退任を控えた李登輝総統(右)から大綬景星勲章を授与される中嶋嶺雄氏


韓国の核武装論が動き出した

2013年02月16日 07時54分24秒 | 政治

 今朝、中国中央TV(CCTV)のニュースを見ていたら、韓国の国会で核武装論が採り上げられたと報道していた。言うまでもなく、北朝鮮の核実験に対応する議論だ。日本のTV局もこのニュースを採り上げるのかと思っていたら、NHKニュースは全く触れずじまい。「みのもんた」のワイドショーでは、「隕石の落下からどう身を守るか」と言っていたので、そのピンぼけぶりに言葉も出ないほどだった。共産党一党独裁の中国でさえ採り上げたニュースなのに、日本のTV局は完全スルー。この違いは何なのか?

 先日、石原慎太郎・日本維新の会共同代表が、衆院予算委員会で憲法改正問題を採り上げ、「絶対平和という共同幻想」(吉本隆明)に取り憑かれた日本人の深層心理を描き出した。その共同幻想に一番どっぷりと浸かっているのが、日本のマスメディアではないだろうか?

 東海・南海大地震、首都圏直下地震、福島原発の収束問題、北の核、対中韓領土問題など、日本国の存立自体を脅かしかねない重大問題が立ちはだかっているのに、肝心のそれらの問題はスルーし、震災復興報道で「向き合う」「寄り添う」を連発するばかり。こんなのがまともな報道だと言うのなら、国益に関わる問題についてはきっちりと報道する中国中央TVの方がずっとマシではないか!?

 ロシアの隕石落下の映像を見て、「これが北朝鮮のミサイルだったら…」と思う人が何人いたのだろうか。韓国国会で核武装議論が出ても、全く報道しないTV局ばかりだから、暢気に「隕石の落下」を心配する人ばかりになってしまったのではないか。

 
 「国際社会」が一致して反対していると言い続け、「大丈夫」「心配することはない」と国民を騙し続けるマスメディア。北の核の標的は日本だという厳然たる事実をなぜ報道しないのか。我が国を取り巻く国際環境や大震災・原発災害を冷静に見つめるならば、日本人は必然的に日本社会の在り様、現在過去未来に思い至るはず。だが、日本のマスメディアは、こうした方向に日本人が向かうことを許さない。「ナショナリズム」の復活は危険というドグマ(教条)に自縄自縛されているからだ。

 「韓国の核武装論」は、日本のマスメディアにとっては「不都合な真実」。大々的に報道すれば、日本の核武装論に直結する。安倍政権に有利に働く。そんな思惑がバレバレに見えている。


 
核武装論は間違っていない」李大統領…「だが時期尚早」
2013.2.15 23:17


韓国の李明博大統領
 【ソウル=黒田勝弘】韓国の李明博大統領は15日、退任を前に東亜日報とのインタビューで韓国の核武装論について「愛国的な考えという点で高く評価し、そうした発言が北朝鮮や中国に対する警告にもなるので間違っているとは思わない。われわれの社会にそう考える者もいなければならない」と述べ支持を表明した。

 しかし一方で「国際協調を通じた核放棄が最終目的なので政府が核保有を語るのは時期尚早でよくない」と述べ、現時点での核武装論議には消極的な立場を明らかにした。

 李大統領は24日で退任するが、韓国の現職大統領が核武装論自体を支持し高く評価するのはきわめて異例だ。北朝鮮の核実験強行を機に国内で台頭している「核武装を交渉カードに北に核を放棄させよう」などといった独自核武装論を勢い付ける発言だ。

 また日韓関係で竹島上陸を強行したことについては「(当時)野田首相をはじめ日本の政治が右傾化競争をしており、独島(竹島)問題や歴史問題、慰安婦問題が深刻になるようだった。誰かがブレーキをかけなければならないと思った。日本の歴史の流れを見て先制的措置を取ったものだ」と説明し強気の姿勢を変えなかった。

 「天皇謝罪要求」発言については「日王は(自分の発言以後)『謝る用意もあり韓国を訪問したい』と明らかにしたという。実際より少し誇張されて自分の発言が伝えられた面がある」と語った。

石原慎太郎が衆院予算委で問うたこと

2013年02月13日 01時40分55秒 | 政治
 「18年ぶり、浦島太郎」と呟いた石原慎太郎・日本維新の会共同代表が、昨日の衆院予算委で代表質問をした。
 この質疑応答の模様をビデオで全部見た。都知事時代の記者会見で言ったことと重なる部分も多いが、やはり他の政治家とは全く違うなあと感じた。
 TVや新聞報道では、石原の真意が意図的に曲げられて報道されることが多い。「三国人」発言問題に見られたように、石原から「失言」を引き出し、それを叩く材料に使おうとするマスメディアが大半だった。
 だが、彼の発言を通して聴くと、明確な歴史認識や国家観が伝わってくる。
 もしかすると、この代表質問は、石原の遺言になるのかも知れないと思った。




サンタ・クルス島(ソロモン諸島)M8地震は東南海大地震の前触れなのか?

2013年02月06日 12時52分51秒 | 社会
 さきほど、南太平洋のソロモン諸島にあるサンタ・クルス島付近を震源とするM8の大地震が発生した。震源は、南緯10.738度、東経165.138度、深さ28.71km。

 この地震による津波は、日本には影響がないとかで、マスメディアの報道もおざなり。だが、この大地震の発生を深刻に受け止めている専門家もいるはずだ。というのも、東日本大震災に先立って、ニュージーランド大地震があり、日本人の死者も出た。この先例があるので、今回の大地震が来る東南海大地震の引き金にならないか憂慮される。

 ネット上では、世界中の地震(M5以上)をリアルタイムで表示する、「USGS」というサイトがある。

※  http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/recenteqsww/Quakes/quakes_big.php

 そこで、このサイトにアクセスして、リアルタイムの地震地図(直近7日間)を見た。それがこの図。 



 さきほどのM8の大地震は、オーストラリア大陸の右肩上にある一番大きな●で示されている。ニュージーランド、ソロモン諸島、そして日本がひとつのプレート境界線上にあることに注目。
 この図では、実線でプレート境界線が描かれているので、この一週間に起きた地震のほとんどが境界線上で発生したことが一目瞭然。さらに、この一週間に小笠原諸島の北方(伊豆半島から660km南、小笠原諸島から270km北)でM5以上が三回起きているのを知ると、サンタ・クルス島の大地震がわれわれと無関係とは思えなくなる。どちらも同じプレート境界線の線上にあるからだ。


 地震予測サイト「ハザード・ラボ」※が先日の北海道大地震を予測・的中させた。しかし、マスメディアはほぼこの事実を無視している。
 ※ http://www.hazardlab.jp/

 大地震・原発事故に関しては、マスメディアには「人心を動揺させない」とやらの内規があって、目の前の事実さえきちんと報道していない。東日本大震災の被災者に「寄り添い」「絆」を確かめるというような情緒的な報道ばかりだ。いよいよ現実味を増してきた「東南海大地震」には「運を天に任せよ」とでも言うのだろうか?
 Xデーは近い。ある日突然やってくるカタストロフィ(大破局)は、明日なのかも知れないのに…。




ソロモン諸島でM8.0の地震、1メートルの津波観測2013.02.06 Wed posted at 11:07 JST

(CNN) 南太平洋のソロモン諸島付近で6日、マグニチュード(M)8.0の地震があり、周辺の国などに津波警報が発令された。
米地質調査所によると、震源地はソロモン諸島の首都ホニアラの東南東約580キロの地点、震源の深さは約5.8キロ。
太平洋津波警報センターによると、ソロモン諸島付近の計測器が約1メートルの津波を観測。ソロモン諸島とバヌアツ、ナウル、パプアニューギニア、ツバル、ニューカレドニア、フィジー、キリバスなどに津波警報が発令されている。
さらにマーシャル諸島、サモア、ニュージーランド、トンガ、オーストラリア、インドネシア、グアムなどにも津波注意報が出された。

「ジプシー音楽」のアルバム聴き比べ

2013年02月04日 13時53分13秒 | 音楽・映画
 先日、NHKーBSで「カールマーン・ガラ」というコンサート・ライブ映像が放送された。場所はドイツのドレスデン(?)かどこかで、喜歌劇(=オペレッタ)の作曲家であるカールマーンの作品を特集したコンサートだった。彼の有名な作品にはジプシーを扱ったものがあるが、「来たれジプシー」というメロディは、ポピュラー音楽でもいろいろな楽団が演奏しているほど有名。だが、NHKはその曲名を「ロマよ来たれ」と書き換えていたので、一気に興ざめした。欧州から遠く離れた東の果て、「日が昇る国」で何故そこまで「差別語」あるいは「言葉の言い換え」に敏感になるのか、噴飯モノのように思えてくる。

 以前、私が企画・編集に関わったCD集「華麗なるマントヴァーニの世界」※(ユーキャン発売 2009年)においても、マントヴァーニが演奏したアルバム「Gypsy Soul!」(1969年録音)から「チャールダシュ」と「ブダペストの心」をピックアップしたので、「ジプシー」という言葉を使っていいのかどうかが問題となった。そのとき、私は英国の専門家にメールで確認した結果、「歴史的呼称として使う分には支障ない」という返事を受け取った。つまり、「Gypsy Soul!」というアルバム(LP)は事実として存在するので、これを「ロマ・ソウル」(Roma Soul!」などと書き換える「配慮」はいささかも必要ないということだった。

※ http://www.u-canshop.jp/mantovani/

 というわけで、私は「ジプシー音楽」という言葉を使う次第だが、この「ジプシー音楽」を採り上げたアルバムには、数々の秀作が揃っている。

 まず、筆頭にあげられるのが、カーメン・ドラゴン指揮ハリウッド・ボウル交響楽団が演奏した「ジプシー!}(1956年録音)。



 このアルバムに入っている「チゴイネルワイゼン」(=ジプシーの歌)は、まるでソロ奏者が弾いているかのようなオケの一糸乱れぬアンサンブルに感嘆させられる。

 続くのは、マントヴァーニの「Gypsy Soul!」。

 これは、マントヴァーニ風のアレンジでありながら、ツィンバロムなどの民俗楽器を採り入れて、ジプシーの雰囲気を盛り上げる。

 マントヴァーニよりもシンフォニックで、ジプシー・ムードを盛り上げるのは、ユーゴ・ウィンターハルターの「Goes Gypsy!」というアルバム。


 演奏の質もアレンジもあまり感心しないが、フランク・チャックスフィールドも「My Gypsy Love」というアルバムを録音していた。


 私が最も気に入っているのは、ウェルナー・ミューラーの「Gypsy!」。

 アレンジ、演奏ともに申し分がない。

 これらの演奏は、映像として存在しないので、代わりにこの「チャルダーシュ」(モンティ作曲)を。このオケは、さすがに本場ブタペストの楽団らしく、ジプシー音楽の香りを漂わせている。


昨夜の北海道地震を予測していた「ハザード・ラボ」

2013年02月03日 12時56分20秒 | マスメディア
 昨秋、地震予測サイト「ハザード・ラボ(Hazard Lab)」が立ち上がって以来、毎週二回、火曜日と金曜日に発表される予測情報に注目している。その「ハザード・ラボ」が昨日の北海道地震をピタリと的中させた

 一昨日(2月1日)午後7時発表の予測※では「青森から北海道東部にわたるエリアでM5クラスの地震が複数回起きる」「さらに千島列島より北側のエリアでは、M6以上の地震が起きる可能性がある」とされた。その根拠は「シアトル及びオーストラリアのパスに異常が見られたため」としている。この予測情報は、電離層に反射するFM電波の異常を感知し、過去の地震データと照らし合わす方法によるもので、電気通信大学などで研究が進められているが、「地震学」「地球物理学」(この分野は東大など旧帝国大学が独占的に研究)の「権威」からはまだ「認知」されていない。

※ http://www.hazardlab.jp/know/news/

 東日本大震災以来、地震学会では「そもそも予知は不可能だった」と言い出す東大教授も出現し、「地震予知」への道程さえ怪しくなっている。
 一般の庶民にとっては、どんな方法であっても、それが科学的根拠に基づくものなら、参考情報として採り入れ、我が家の防災に役立てようとするのは当然のことだ。
 
 その意味において「ハザード・ラボ」の出現は画期的。昨夜の北海道地震をずばりと的中させたのだから、政府筋ももっと財政的援助を考えるべきだろう。
 「苦しいときの神頼み」ならぬ「地震が心配ならハザード・ラボを見」ようではないか!


北海道で震度5強=青森も5弱、原発異常なし
時事通信社 - 02月03日 01:01

 2日午後11時17分ごろ、北海道から関東地方にかけて地震があり、北海道釧路市などで震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は十勝地方中部で、震源の深さは約108キロ、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定される。
 北海道電力によると、運転停止中の泊原発に地震の影響は出ていない。東北電力によると、青森県の東通原発にも異常はないという。

 北海道などによると、帯広市の女性が割れたガラスで足を切ったほか、釧路市で女性がやけど、北見市でベッドから落ちた60代男性が肩を脱臼するなど計5人がけがをした。また、釧路市や浦幌町など1市4町で一時、計約700戸が停電した。
 気象庁の永井章地震津波監視課長は3日未明、記者会見し、「北海道の陸側プレートの下に深く沈み込む海側プレートの中で起きた縦ずれ型の地震とみており、広い範囲に揺れが伝わった。念のため1週間程度、震度4程度の余震に注意してほしい」と述べた。

 主な各地の震度は次の通り。
 震度5強=北海道釧路市、根室市、浦幌町
 震度5弱=青森県東通村、北海道帯広市、安平町
 震度4=北海道千歳市、北見市、青森県八戸市、盛岡市、宮城県登米市
 震度3=北海道石狩市、札幌市、青森市、岩手県宮古市、宮城県気仙沼市、秋田市、山形県中山町、福島県桑折町。