澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHK「台湾万葉集」のその後

2009年07月29日 06時50分29秒 | 社会

先日、NHKで再放送された「台湾万葉集」だが、1995年に放送されたときと今回では、番組解説が変えられていることが分かった。
もちろん、NHKには編集権限があるのだから、それ自体は批判できない。だが、NHKは「アジアの”一等国”」問題を抱えているので、台湾、日台関係の報道には神経質になっているはずだ。
何がどう変えられたのか。ここにその全文がある。


◆「1995年の番組解説」 素晴らしき地球の旅台湾万葉集~命のかぎり詠みゆかむ~ http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999504300130114/

明治28年から昭和20年まで日本の植民地だった台湾。半世紀の間、台湾の人たちは徹底した日本語教育を強制された。この日本の占領下で若き日を過ごした台湾の人々が、もはや国語ではなくなった日本語で、後の世代に受け継がれる望みのない短歌を詠み続けている。そして去年の春、2000首を編んだ「台湾万葉集」が出版された。編者は短歌の会「台北歌壇」の主催者である呉建堂さん。
 番組では、「台湾万葉集」に紹介された短歌を紹介するとともに、呉建堂さんや傅彩澄さんをはじめとする詠み人たちを訪問し、日本や日本語に対して抱く思いを描く。

◆「2009年の番組解説」 素晴らしき地球の旅 台湾万葉集 〜命の限り詠みゆかむ〜 http://www.nhk.or.jp/archives/bsbest/lineup/program07.html#02

 台湾の人々によって書き継がれる歌集「台湾万葉集」。歌を寄せているメンバーのほとんどは、1895年の台湾割譲後、日本同化政策のもとに育った人たちだ。徹底した日本語教育を強制され、故郷の台湾語を奪われながら若き日を過ごした人々。彼らは占領下に様々な弾圧を受けた苦い記憶を持ちながらも、戦後の解放後も日本語で考え続け、その思いを短歌に託すようになった。彼らのつづる歌は、戦中から戦後にかけての台湾の人々の悲しみの歴史そのものである。彼らを取材したこの番組は、民族の言葉を奪われながら、なお文化として短歌を愛する人々の姿に歴史の傷跡をみてとる企画・構成が高く評価され、ATP賞郵政大臣賞、ギャラクシー賞選奨を受賞した。番組を振り返りながら、複雑に交差する日本と台湾との歴史を考える。


民主党のマニフェストは大衆迎合の極致

2009年07月27日 18時07分18秒 | 政治
民主党のマニフェストが発表された。
この中に、「公立高校」授業料の無償化が掲げられているが、民主党は何を考えているのだろうか?

現在、全国の公立高校で授業料の未納が問題となっている。不況で授業料が払えない家庭が増えているのも事実だが、故意に授業料を払わない家庭も同じように増えている。公立高校だと、授業料が未納であっても、退学になる心配はない。それを承知で、授業料を払わない人もいるくらいだ。加えて、公立学校には授業料の減免制度があるが、それはサラリーマン家庭には厳しく、自営業者には甘いという認定基準になっている。

公立高校の授業料を無料化すれば、「タダより高いものはない」という結果になりはしないか。学校と保護者の信頼関係はますます希薄になり、公教育の質が更に低下するという心配がある。

授業料無料化の財源は、所得税の配偶者控除等の廃止によって充当するという。さらに首をひねるのは、公務員人件費の削減という公約だ。20%の人件費を削減すると言うが、そんなことは可能なのかどうか。もし、公務員の給料を20%カットできるのなら、民主党に投票してあげても良いのだが、これによって優秀な人材は国家公務員Ⅰ種を受験さえしなくなるだろう。人材の枯渇は、国家の危機。そのくらいのことが、民主党には分からないのだろうか?

何から何まで、ポピュリズム(大衆迎合)の民主党マニフェスト。こんなことでは将来への不安はますます募るばかりだ。








映画「海角七号」の日本公開決まる!

2009年07月27日 17時15分30秒 | 音楽・映画
台湾映画「海角七号」の日本公開がついに決定した。
以下【台湾の声】より転載させていただきます。

【速報】海角七号、日本公開決定!

台湾で、世代を超えて爆発的大ヒットとなった
話題の映画が遂に日本公開決定!


観客を切ないノスタルジーに包み込んで、
台湾で『タイタニック』に次ぐ歴代興収第2位の大ヒット!
日本人の心にも沁みる、優しくて、あたたかい“想い”…

2008年8月に台湾で公開されて以来、日を追うごとに動員数を
伸ばし大ロングランを記録した本作は、最終的に5億台湾ドルを
超える興収を記録して、台湾映画としては歴代ナンバーワン、外国
映画を含めても『タイタニック』に次ぐ歴代2位の大ヒットとなりました。
普段映画を観ない中高年層から愛され、若い観客からはリピーター
が続出するほど熱狂的に支持されて「ハイジャオチーハオ(海角七号)
を観たか?」が挨拶代わりとなるほどの社会現象と化しました。
噂は日本にも飛び火。公開を望む声の高まりを受け、遂に『海角七号』の日本公開が、2010年新春に決定しました!

主演は人気歌手で映画初出演の范逸臣。ヒロインに日本人女優・田中千絵。二人は本作のヒットで一躍時の人となりました。“地上で最も優しい歌声”と謳われる歌手の中孝介が本人役、物語のキーとなる日本人教師役の二役で共演するのも話題です。

マスコミ向け試写は、9月上旬より開始予定。9月下旬には、魏徳聖監督、主演の范逸臣、田中千絵の来日も予定されています。詳細が決定しましたら、追ってお知らせ申し上げます。


STORY

60年前の悲恋。現代の淡い恋。
二つの物語を結ぶのは、届かなかったラブレター。
そして、浜辺に響くシューベルト「野ばら」の美しい歌声。

1940年代、日本統治下の台湾。若い日本人教師が、日本名を友子という台湾人の教え子と恋に落ちた。しかし、間もなく迎えた敗戦によって教師は帰国することになる。港に佇む友子を残して引き揚げ船に乗った彼は、日本に着くまでの7日間、海上で尽きせぬ想いを手紙に綴るのだった…。

60年後の現代。台北でプロ・ミュージシャンになるという夢に敗れ、台湾最南端に位置する恒春に帰省した青年・阿嘉(アガ)は、嫌々郵便配達のバイトをしている。ある日、日本人歌手によるコンサートの前座を務める地元バンドが結成されることになった。無理矢理一員に加えられた阿嘉だったが、メンバーはキャリアも年齢もバラバラでトラブルが絶えない。おまけに、イベントのマネージャーとして雇われた日本人女性・友子とは衝突してばかりだ。

そんなある日、阿嘉は郵便物の中に、今は存在しない住所・海角7号宛ての小包を見つける。中には1枚のモノクロ写真と、日本語で書かれた7通の手紙が入っていた。それは60年前、日本人教師が恋人・友子に綴ったあの手紙だった…。

監督・脚本:魏徳聖 音楽:呂聖斐/駱集益

撮影:秦鼎昌

出演:范逸臣/田中千絵/中孝介/林暁培/梁文音

2008年・台湾・130分・カラー・シネマスコープ・Dolby SR 提供 マクザム 配給ザジフィルムズ/マクザム



配給・宣伝問い合わせ

ザジフィルムズ TEL:03-3490-4148 FAX:03-3490-4149

2010年新春ロードショー!

シネスイッチ銀座他全国順次公開






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得利

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歴史の真実を見分ける「眼識」

2009年07月27日 08時22分16秒 | 歴史

「産経新聞」に平川祐弘氏が「歴史の真実を見分ける”眼識”」という一文を寄せている。

私がYouTubeに載せた「米国から見た日本の台湾統治」(http://www.youtube.com/watch?v=YG9HvrgwmaM)には、さまざまなコメントが書き込まれているが、その中には「日本の台湾統治は正しかった」「台湾は植民地などではなかった」等々、単純化された、極端な意見が数多く見られる。

私は「知られざる台湾」という約5時間のTV番組の中から、日本を肯定的に描き出している部分(約7分間)を取り出してYouTubeにUPした。だが実は、当該番組の中には日本に対して批判的な内容もある。たとえば「金瓜石」の特集では、シンガポールで捕虜になった英国人兵士を、日本軍が金瓜石の鉱山で酷使・虐待したというエピソードが長々と語られ、とても「親日的」とは言い難い番組づくりとなっている。
私がそれを意図的に取り出せば、「反日的な番組映像」と批判されるのだろうか?という疑問も生じる。

私は、NHK「アジアの”一等国”」があまりにひどい番組であったと感じたので、それに対抗する意味で、あの映像をUPした。そこには「NHKへの反論」という主観的な意図がある。その主観に基づいて、映像を取捨選択したというわけだ。

要するに、歴史認識などというものは、かくも主観的であるということ。「正しい歴史」など存在するはずがないということだ。

平川氏の論文は、そのことをはっきりと教えてくれる。NHKが意図的にぶちこわそうとした、「親日的な台湾」というイメージもまた、普遍的な認識などではないことも…・。

【正論】比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘 2009.7.27 02:53 このニュースのトピックス:正論 

■歴史の真実を見分ける「眼識」  
≪孫子の教えで相手知る≫
 私は華人の学生は留学生や大陸だけでなくシンガポールや台湾でも教えた。日本とシナといおうか我国と漢民族の関係も様々な視角から眺めると、日本の大新聞の社説で正解と目されているのとは違った歴史も見えてくる。私は共通1次試験の正解程度の歴史解釈は信用しない比較研究者だ。複数の言葉を習い、複眼で眺めようとしてきた。日本至上主義も取らないがさりとて研究対象国にのめりこむチャイナ・スクールのような中国一辺倒も取らない。孫子が教えるように相手を知り己を知ることが大切だ。
 そう考える私は1985年、台湾へ出かけた。まだ貧しくて大学生協のチョコレートの不味(まず)さに驚いた。台北で日本語を教えていた大学は当時は僅(わず)か四つで台湾人創設の私立だった。蒋介石軍は日本が創(つく)った国立学校を掌握した。旧宗主国の影響を排除したい。国立には日本語系はない。実は私も表向きは東方語名義で教えた。共通1次の成績で学生は私大入学も割当てられる。教室へ出て初めて東方語が日本語と知った者もいた。

  ≪文明開化と植民地化≫
 しかし1988年李登輝が総統となるや雰囲気が一変した。それまで御法度(ごはっと)だった政治の話も自由となり映画『悲情城市』が公開された。1947年2月28日の大陸渡来の中国軍による台湾エリートの虐殺が取り上げられたのである。日本警察に取って代わった国民党支配を台湾人は「犬去って豚来たる」といった。国民党は台湾支配の最初の500日間に50年間の日本統治よりも多い台湾人を処刑した。そんなであってみれば台湾人が日本帝国支配の方がまだましと感じたとしても不思議はない。新聞も変わる。本省人の『自由時報』の投書欄が賑(にぎ)わう。逮捕の怖れがなくなれば人間次々と話し出す。日本の先人の努力が台湾でどのように評価されているか私にも聞えてくる。
 私は職業柄日本語教育の歴史に関心がある。日本が台湾で教え始めたのは日清戦争直後、台北士林近くの芝山巌に伊澤修二が学堂を開いた。治安が悪い。1896年教員六名全員が惨殺された。土匪の仕業だろうが、国民党政府は1958年その仕業を義民の義挙とし芝山巌事件碑を建てた。そればかりか六氏の墓を壊し学務官僚遭難碑を倒した。私が見に行った時はベンチの下にその伊藤博文筆の碑が転がっていた。植民地支配を悪と断罪する側に立てば当然の報いを受けたということになるのだろうか。だが土地の人の日本人教師に対する気持は違う。士林小学校の卒業生が遭難百年に際し倒された墓も碑もきちんと建て直してくれた。2000年私は芝山巌に登りその様変わりを目撃し、感動した。
 国民党独裁の頃でも戦前の日本を知る台湾人学者の間では河合栄治郎や矢内原忠雄の評判は良かった。矢内原『帝国主義下の台湾』は植民地支配弾劾の書物ではない。事実に密着した明晰(めいせき)な分析で、台湾人教授が大学でこの台湾論を教科書に授業していた。第二次大戦まで西洋では植民地化はキリスト教化・文明開化とほぼ同義と見られていた。日本も台湾植民地化を文明開化の事業として構想した。ただし宗教を広めて死後の命を救う代わりに衛生を広めて人の命を救おうとした。後藤新平のその植民地経営は今も台湾人に高く評価されている。大陸と異なり、台湾の地下鉄や新幹線のトイレが清潔なのも日本の遺産といえないこともない。ただ私は日本が衛生を重んじたのは、皆意識しないが、日本人の広義の宗教心の現れで、清らかさを尊ぶ神道の心が衛生を尊ぶ思想の背後にあるからだと考える。
 ≪西洋支配は肯定する偏り≫
 教育、生活、経済面で善政を布(し)いたとしても、植民地化は植民者という一級市民と被植民者という二級市民を生み出すがゆえに悪である。しかしそうと認めない国もある。チベット支配を続ける中国は王道楽土を建設中と言い張る。サッチャー英国首相は1988年「西洋人が世界の多くの土地を植民地化したのはすばらしい勇気と才覚の物語でした」と肯定した。コータッツィ元駐日大使も「白人の責務」という発想を支持した。世間には西洋の植民地支配は肯定するが日本のそれは非難する者がいる。偏した見方だ。ライシャワーは歴史教科書『東アジア-近代の変革』で台湾統治を否定的に記述した。そんな歴史教育を受けた世代の米国人は現地で「台湾人は日本が大好きだぜ」と驚く。
 問題は日本が台湾統治に成功したことだ。実はそれが朝鮮における失敗となった。化外(けがい)の地の台湾と違って、朝鮮は一つの文明の国である。その朝鮮全体を奪うことは朝鮮民族の誇りをも奪うことになったからである。歴史の真実はそんな相違を見分ける眼識(がんしき)にある。日本植民地支配は悪という「始めに結論ありき」のイデオロギー的史観に合うよう材料を恣意(しい)的に並べただけのNHKテレビ番組は安直な制作で史実を歪(ゆが)めた。受信料を払うに値しない。
                        (ひらかわ すけひろ)


行ってみたい「バントー」(台湾式野外パーティ)

2009年07月26日 04時03分57秒 | Weblog
8月18日、台南で開催されるパーティ、辦桌(バントー)。これにぜひ行ってみたいと思っている。

映画「海角七号」では、結婚式の披露宴が野外で行われるシーンがあるが、あれが辦桌(バントー)と呼ばれるパーティなのだそうだ。
馬公(澎湖島)に滞在していたとき、夕方、にぎやかなアナウンスが聞こえてきたので行ってみたら、それが結婚式の辦桌(バントー)だった。美味しそうな料理、派手なカラオケ、にぎやかな会話、部外者で中に入れないのが残念だった。

今回、HISのツアー客は、この辦桌(バントー)に参加できるようだが、それ以外のツアー客が参加できるかどうかは未定。

とりあえず、台南に行ってみようかと思っている。

【台湾観光協会の資料より】
辦桌(バントー)とは専門のシェフ達が野外などの仮設現場で腕をふるい提供される本格的な台湾料理を、大勢で卓を囲み食事をすることを意味し、台湾の宴席や結婚式などで古くから台湾で行われている伝統的な宴会スタイルを表した台湾語です。


 この「辦桌(バントー)」は、一般的に結婚式や記念行事などのパーティとして開催されることが多く、その規模は10数名から1,000名にのぼる。



「小沢チルドレン」だって? マスメディアの懲りない報道姿勢

2009年07月24日 19時29分11秒 | Weblog
民主党の青木愛・参議院議員が衆議院議員選挙に鞍替えするそうだ。テレビ朝日系列は、早速、彼女のことを「小沢チルドレン」と呼び、面白おかしく報道していた。
先の衆議院選挙で、「刺客」「小泉チルドレン」などの造語をつくり出したマスメディアだが、相変わらずの野次馬見物的な報道姿勢にただ呆れるばかりだ。

NHKの偏向報道(NHKスペシャル「アジアの”一等国”」の放送)が問題となる中で知ったことだが、NHK内部では、昼間のTV番組の視聴者を「50歳代の高卒女性」と想定して、番組制作しているそうだ。最初から、視聴者はこんな程度だと見切って番組制作しているのだから、まともな番組が作れるはずはない。

おそらく民放各社でも同じようなことをしているのだろう。テレビ朝日が「小沢チルドレン」と名付けたのも、今後、上っ面だけの”おいしい映像”を撮る布石に違いない。

かつてマスメディアのタブーは、①皇室、②創価学会(公明党)、③朝鮮総連だと言われた。今日、③については、タブーが解かれたようだが、①と②については、依然として「触らぬ神に祟りなし」という雰囲気があるのではないか。
②に関しては、公明党・太田代表が、あの池田大作の娘婿だということをどれほど報道しているのだろうか。宗教と政治が結びつく危険性を、どれだけ報道したというのだろうか?

NHKの問題を考えると、中国を批判することがマスメディアの新たなタブーとなりつつあることを示している。中国に媚び、台湾人の反日感情を醸成するために、あの番組が作られたと私は思っている。

「小沢チルドレン」がどうしたなどと報道していないで、もっと本質的なことを採り上げるべきではないか。

まだ続くNHKの偏向報道問題

2009年07月24日 03時59分53秒 | マスメディア

まだまだ続くNHKの偏向報道問題。
「台湾人と日本精神」の著者蔡焜燦(さい・こんさん)氏を中心とする台湾の日本語世代有志が、NHKに抗議したにもかかわらず、NHK側は「報道の自由」という建前をかざして、これを無視しているようだ。

NHKは「一部右翼の抗議」によるものとして、今回の事件をもみ消そうとしている。共同通信の前台北支局長などの同業者も「桜チャンネル」を引き合いに出して、「右翼による抗議」を印象づけようとしている。NHKを側面から援護する構えだ。

確かに、新聞メディアでは「産経新聞」しかこの問題を採り上げず、あとは一部の雑誌が騒いでいるという印象はぬぐえない。
だが、その昔、「朝日新聞」「毎日新聞」などの大手マスメディアが「文化大革命」を礼賛し、中国の暗部を報道しなかったことを思い出す。あのとき、最も正確に「文革」を分析、報道したのは「産経新聞」ではなかったか。
右翼でもなく、政治的な関心が乏しい私でも、今回のNHKの不誠実な態度は到底看過できない。

「産経」が次のような記事と載せている。 心すべき内容だと、私は思う。


【外信コラム】台湾有情 NHK番組の傷跡 2009.7.24 03:39

 日本で4月に放送されたNHKスペシャル「シリーズ JAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」が日台の民間各界に深い傷跡を残している。番組内容をめぐり視聴者が集団で提訴する事態に発展したのにNHK側にいっこうに反省の気配がみられないからだ。最も傷ついたのはこの取材に応じた台湾の日本語世代の人々だろう。
 先日、産経新聞台北支局に福地茂雄NHK会長あての「偏向番組に対する抗議状」の写しが届いた。差出人は「老台北(ラオ・タイペイ)」の敬称で知られる蔡焜燦(さい・こんさん)さんを代表とする「台湾歌壇」の有志60人だ。
 抗議状は「私どもは日本時代に日本国民として生まれ、日本人としての教育を受けた日本語世代を中心に、日本の伝統的な短歌を40年以上詠み続けています」との自己紹介から始まる。NHKには植民地統治の功罪両面を話したのに、放送されたのは批判部分ばかりだったという。
 NHKが「恣意(しい)的で偏向、歪曲(わいきょく)に満ちた編集態度で日本語世代を傷つけた」にもかかわらず、何ら誠意ある対応をとらないことを厳しく批判、「(番組の)訂正」を求めている。  末尾の「日本語世代の台湾人は知日、親日、愛日、懐日(日本を懐かしむ)はあっても『反日』はいません」との言葉からは叫び声が聞こえてくるようだ。近隣で最も親日的な台湾の人々の痛みを顧みないようでは日本の明日はない。(山本勲)

 

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米国から見た日本の台湾統治~「知られざる台湾・台南市」より

2009年07月22日 06時30分53秒 | 台湾
YouTubeに「米国から見た日本の台湾統治」をUPしてちょうど3ヶ月が経った。この映像は、ディスカバリー・チャンネルで放送された「知られざる台湾」(全5回)の中から「台南市の歴史」を採り上げた部分をピックアップしたもの。
3ヶ月間で、アクセス数は15,000を超えた。「ニコニコ動画」にも転載してもらったので、両方を合わせると23,000以上のアクセスになるはずだ。

アクセスの具体的データだが、性別では、男性が92%、女性8%。
年齢別では、【13-17歳】3% 【18-24歳】3% 【25-34歳】9% 【35-44歳】26% 【45-54歳】32% 【55-64歳】24% 【65歳以上】3% となっている。
101件の5つ☆がつけられ、好意的なコメントも多く寄せられているので、大いに満足という感じだ。

私がこの動画をUPした理由は、NHKが4月5日に放送した「アジアの”一等国”」にある。両番組とも台湾を採り上げているが、NHKは「自虐史観に基づく番組制作」(金美齢氏の指摘)であるのに対し、ディスカバリー・チャンネル(米国)は、日本統治時代のプラス面をかなり強調している。

だが、ディスカバリー・チャンネルは、この番組で日本を弁護しているわけではない。欧米列強(白人)によるアジア植民地支配の歴史を肯定しているに過ぎない。だが、あまりに自虐的で自信喪失したNHKに比べて、日本の視聴者にもなにがしかの元気を与えてくれる。NHKが描いたように、日本の台湾統治がすべて”暗黒”だったというのなら、われわれ日本人はどうやって「歴史の中から未来を読み解く」ことなどできるのか?

歴史解釈は、究極的には主観に基づくものであり、恣意的なものだ。歴史には確固たる”進歩”の法則などありはしない。確実に存在するのは、民族あるいは異なる集団同士の衝突・抗争の歴史である。このことを熟知しているのがディスカバリー・チャンネルであり、全く見ようとしないのが、われわれの”公共放送”NHKなのだ。



米国から見た日本の台湾統治~「知られざる台湾・台南市」より



蒋介石の記念堂が復活へ

2009年07月21日 09時59分15秒 | Weblog

蒋介石の功績を称えた「中正紀念堂」が復活するという。
中正記念堂といえば、中国大陸にで多数見られる、中華的、権威主義的、威圧的な建築物だ。台北市のサイズには似合わないほど、空疎にバカでかいのが特徴と言えるだろうか。
この記念堂、民進党の陳水扁政権下では、「台湾民主紀念館」と改称されていたようだが、この度馬英九・国民党政権のもとで「中正紀念

 

堂」という旧呼称に戻される。


台湾民主化を象徴する「台北二二八紀念館」は、改装に向けて休館予定だと伝えられる。果たして、従来通りの歴史認識が展示の中に活かされるのかどうか。また、これまで外国人でも簡単に許可された総統府の見学は、これまでどおり続けられるのだろうか? いずれも極めて注目されるところだ。
私は、「馬英九総統が、旧・台湾総督府の建物を嫌っていて、どうにかして移転させたいと思っている」と、他ならぬ総統府のガイド氏(日本語担当)から聞いた。こんな自由な発言もこれまでどおり容認されるのかどうか…。
台湾人自身が民主選挙で選択した馬英九政権であるだけに、われわれ外国人は、静かに見守るしかないのだが…。




【独裁崇拝へ逆戻り】馬政権・台湾民主紀念館を廃止、「中正記念堂」へ              2009.7.21              「台湾の声」
 馬英九政権は7月19日夜から台湾民主紀念館および自由広場の周りを有刺鉄線で封鎖し、翌20日午前に「台湾民主紀念館」の扁額の取替えを強行し、「中正紀念堂」(蒋介石メモリアルホール)の扁額に掛け替えた。
 野党・民主進歩党(民進党)の蔡英文主席は、「民進党は国家の公共資源を使って自己の人民を虐殺した歴史上の独裁者を記念することに同意できない」と批判した。  台湾民主紀念館は、陳水扁政権時代の2007年5月に改名されたが、蒋介石銅像はそのまま維持され、展示内容については台湾の民主化の内容が加えられたが、シナ大陸時代の蒋介石の活躍を中心とする展示も残され、中途半端な展示内容となっていた。また、最寄り駅の地下鉄の駅名も「中正紀念堂」のまま維持されていた。これらの中途半端さが、中国国民党が政権を取り戻した後に「中正紀念堂」を復活させる余地を与えてしまったといえる。  皮肉なのは、蒋介石がもし台湾の民主化に貢献したのなら「台湾民主紀念館」の名前でもよいはずなのに、中国国民党・馬英九政権が「台湾民主紀念館」の扁額を引きずり下ろして、蒋介石個人を称える「中正紀念堂」に戻した点である。今回の件ではっきりしたことは、独裁者・蒋介石を称える「中正紀念堂」は、台湾の民主を記念する「台湾民主紀念館」ではないということだ。

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「台湾万葉集」を再放送したNHKの意図

2009年07月20日 04時17分58秒 | マスメディア

7月18日(土)、NHK・BS2で「台湾万葉集」という番組が放送された。残念ながら、私は見逃してしまったのだが、聞くところによれば、この番組は1995年に制作された番組の再放送だったそうだ。 「台湾万葉集」といえば、台湾の日本語世代が詠む短歌集で、本として出版されている。


1995年といえば、台湾の日本語世代は、60歳代後半から70歳代だったはずで、台湾政治の民主化により、ようやく言論の自由を得たころだった。「日本的なもの」一切を抑圧した国民党独裁時代には、公に日本語で短歌を詠むことなど許されるはずもなかった。当時まだ若く、人数も多かった日本語世代が、「台湾万葉集」の中で何を語っているのか、ぜひ知りたいと思う。

だが、何故いまごろ、NHKは14年も前の番組を再放送したのか? 思い当たるのは、4月5日に放送されたNHKスペシャル「アジアの”一等国”」だ。周知のとおり、この番組は、台湾の日本語世代へのインタビューを採り上げたが、その内容が偏向しているとして裁判にもなっている。国会でも問題にされたことから、NHKは”火消し”に躍起のようだ。次のような弁明をしている。

http://www.nhk.or.jp/japan/asia/index.html

こう見てくると、「台湾万葉集」がNHKのアーカイブから引っ張り出されてきた意味がよく分かる。「アジアの”一等国”」への非難を少しでも和らげようとして、放送されたことは間違いない。多分、「台湾万葉集」では、”親日的”な日本語世代が多数紹介されているのだろう。私は未見だが、多分、それは間違いないと思われる。

NHKは、実にイヤらしい組織だと思う。「未来を読み解く鍵は歴史の中にある」と大見得を切って「アジアの”一等国”」を放送したのに、その偏向ぶりが批判されると、担当ディレクターは「自分の子供が学校でいじめられている」と関係者に”泣き”を入れ、その上司は番組の”正当性”を言い募る始末だ。誰も責任を取らず、”報道の自由”という”錦の御旗”にしがみつく。やましいところがないのなら、何故、こんな時期に「台湾万葉集」を再放送したのか説明して欲しいものだ。

こんな連中に受信料など払ってやる必要があるのか。「TVが壊れたので、NHKが見られない。受信料は払いません」…この一言が、腐りきったこの巨大組織へのカウンターパンチになるはずだ。

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アジア共同体というウソ話~西部邁ゼミナール

2009年07月18日 11時10分04秒 | マスメディア
東京MXテレビ(UHF)で毎週放送されている「西部邁ゼミナール~戦後タブーをけっとばせ」を見る。西部邁氏が毎回ゲストを招き、座談形式でおこなうトーク番組だ。今日のテーマは「アジア共同体というウソ話」。ゲストは、原洋之介・政策研究大学院大学教授だった。



ヨーロッパ共同体(EU)に比肩しうるような「アジア共同体」の実現は可能なのか? 原教授によれば、その可能性はほとんどない。民族、歴史、言語、宗教がばらばらなアジアは、ヨーロッパのようにはなれない。
これは、素人でも思いつくおおざっぱな話なのだが、であれば「アジア共同体」を語る人々の胡散臭さについても警戒心を持つべきだろう。

フィリピンを除く東南アジア諸国は、「大東亜戦争」が契機となって、西欧列強の植民地支配から解放された。有色人種が白人の支配から解放されたのだ。したがって、日本に対する感情は決して悪くない。反日国家は、中国、南北朝鮮だけなのであって、日本人がこれほどまでに「懺悔」「贖罪」を続けねばならない理由はないはずだ…。

どこかで聞いたような話、あるいはほとんど言い放しの放談であっても、なるほどと聞き通してしまうのは、西部氏の話術・学識ゆえか。
この番組は「桜チャンネル」を連想させる内容だが、決定的に違うのはホストの程度の差か。西部氏と水島さんでは、頭の程度が違いすぎる気がする。




高雄・ワールドゲームズ(高雄世運2009)開会

2009年07月17日 10時30分35秒 | Weblog

ほとんどの日本のマスコミが報道していないが、昨夜、台湾・高雄でワールドゲームズ大会が始まった。
オリンピックには登場しないスポーツ競技を集めた世界大会で、これが第8回の開催のようだ。
5月、高雄を訪れたとき、この大会の準備が行われていて、高雄市博物館などの公共施設が臨時休館になっていた。

ソウルオリンピックに対抗して、北朝鮮は「世界青年祭」とかいうイベントを開いたものの、世界の注目を浴びることはなかった。台湾のワールドゲームズ大会は、独裁体制を誇示するものでもなく、れっきとしたスポーツ国際大会であるにもかかわらず、中国政府は早速、代表団の到着を故意に遅れさせるという政治的示威を示したようだ。

馬英九総統がいくら中国になびいても、そのお相手は「面子つぶし」の嫌がらせ…・。つい最近ある中国首脳が、馬英九総統を「あの島の島主」と呼んだと伝えられたが、これが中国共産党の本心なのではないか。

 

【嫌がらせ】中国・ワールドゲームズ開会式ボイコット 
2009.7.17            「台湾の声」

 オリンピック以外の競技をカバーする国際スポーツ大会で4年に1回開かれる「2009ワールドゲームズ高雄大会」が台湾高雄市で7月16日開幕した。
 台湾時間の16日夜7時半よりメインスタジアムでワールドゲームズ高雄大会の開会式が始まり、開催国の国家元首として馬英九総統(大統領)が開会宣言を行った。  同大会には105カ国4700名の選手が競技を行う。また、金銀銅メダルは、台湾原住民と海洋、蝶の王国をイメージした台湾らしいデザインとなっている。
 一方、中華人民共和国(中国)の選手らは台湾到着を意図的に遅らせ、開会式をボイコットした。また、場外では「台湾国」の国旗を持った人々がワールドゲームの参加者・観客らを歓迎し、台湾独立建国をアピールした


高雄世運絢爛登場 中國隊缺席美中不足
  更新日期:2009/07/16 22:51 (中央社記者程啟峰高雄16日電)

2009世界運動會今晚在高雄世運主場館揭幕,由總統馬英九宣布世運開始,開幕表演結合科技與藝術詮譯台灣文化並凸顯海洋國家特色,讓世界看見台灣;現場4萬餘名觀眾為世運喝采。 中華台北隊進場時全場歡聲雷動,旗海飄揚,掀起現場高潮,不過,美中不足的是,中國隊運動員因故全體缺席開幕典禮,僅由掌旗學生持五星旗進場。 開幕典禮維安滴水不漏,下午3時30分起即在週邊中海路道路實施交通管制,下午4時30分起開放民眾進場,觀眾進場都經警方安檢並通過金屬探測檢驗門,但沒有嚴格限制帶旗幟進場,部分觀眾攜國旗入場,歡迎中華隊進場。 不過,100餘名獨派民眾下午在世運主場館外冒雨拉布條,表達台灣主權獨立訴求,過程平和,近傍晚6時雨停了,獨派民眾也散去,部分民眾繼續持書寫中、英文「台灣」的旗幟入場。 傍晚6時30分起進行「迎賓秀」暖場,由南部各級學校組團輪番上演創意宋江陣、樂旗對陣、野台開唱等,歷時1小時。
  馬總統與國際世界運動總會(IWGA)主席朗弗契(Ron Froehlich)由行政院長劉兆玄、立法院長王金平、高雄市長陳菊陪同於晚間7時進場,併肩坐在貴賓席觀賞開幕表演。 開幕表演由台灣小朋友高喊「高雄世運歡迎你」進場,並與國小朋友交換禮物,台灣小朋友拆開國小朋友送來的禮盒,張開世運會旗,揭開開幕表演序幕,象徵高雄世運傳承2005國杜伊斯堡世運。 在倒數聲中,場內一陣煙火巨響,開幕主秀登場共分三段包括,充滿原住民文化氣息的「福爾摩沙」、展現民俗文化的「萬民祈福」,以及呈現現代都會采風的「活力高雄」,呈現台灣之美、台灣的文化創意與科技成就。 運動員進場原定有92國近1800名選手參加,但其中中國、哥斯大黎加、緬甸僅有掌旗學生持國旗進場,沒有選手進場。地主隊中華台北代表團304名選手進場時,掀起現場高潮,觀眾歡聲雷動,馬總統也鼓掌歡迎。 會旗隨後進場,24名護旗人員展現台灣多元及毅力,象徵體壇盛會最高精神。 世運24位護旗人員每人背後都有可歌可泣的奮鬥故事,如去年在北京奧運比賽場上膝韌帶受損、歷經11次倒地卻奮戰不懈的蘇麗文;「台灣戰神」朱木炎;2008北京奧運舉重銅牌陳葦綾及盧映;參加法國超級馬拉松越野賽堅持跑完18天全程、卻不幸壞死性脛膜炎而導致雙腳截肢的「超馬媽媽」邱淑容.. 等。 護旗人員最小年紀的是剛從國中畢業獲頒總統教育獎的鄒族青年孔子翔,年紀最長的是高齡88歲、素有「台灣棒球教父」美譽的曾紀恩老教頭。 陳菊、國際奧會副主席豬谷千春、朗佛契隨後依序上台致詞,陳菊以台語致詞強調,台灣有能力辦好國際賽事,不應被世界遺忘;佛朗契開場則以國語說「你好,高雄」、「晚安、大家好」,令觀眾倍感親切。 大會司儀隨後與以中、英文邀請中華民國馬英九總統上台宣布世運開始,馬總統分別以中、英文宣布世運開始;在中華奧會會旗歌也是國旗歌聲中,中華台北奧會會旗冉冉上升,馬總統也隨之高唱國旗歌。 紐西蘭天籟女聲海莉、台灣歌手信、英國歌手羅素華生及本土實力唱將黃小琥分別壓軸獻唱9首歌曲,包括奇異恩典 (Amazing Grace)、月亮代表我的心 (TheMoon Represents My Heart)、飛翔 (Volare)、祈願者(The Prayer)、我的未來不是夢 (My Future ain't aDream)、淚光閃閃 (Nada Sousou)、河水湍湍 (Pokarekare Ana)、公主徹夜未眠 (Nessun Dorma)及我們是冠軍 (We are the Champions)。 其中,海莉與信對唱國語版的「月亮代表我的心」,更是High翻全場。 開幕典禮在環跑式絢爛的煙火中劃下完美句點,整場煙火施放時間達5分半,施放地點包括主場館與緊臨主場館的左訓中心,相互輝映,營造11波驚喜,最後還有虎尾花束拉手煙火。980716

 

 

 

 

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真夏の夜の独り言

2009年07月17日 02時54分55秒 | Weblog
真夏の夜は心地よい。窓を開け、蚊取り線香を炊く。扇風機もつけてみる。

家族が寝静まった頃、ディスカバリー・チャンネルの特集「宇宙」を見る。地球が属する銀河星雲は、いずれ(といっても45億年後に)アンドロメダ星雲に衝突する宿命だという。
番組の最後は、人類はいずれ居住可能な他の惑星に向かって旅立つことになるだろう…というコメントで締めくくられていたが、アメリカ人の脳天気さにはとてもおつき合いできない気分になる。
日本人は、こういうとき感じる言葉がある。そう、「諸行無常」ということ。人類は結局、皆いなくなるのだと思い、何かほっとした気分だ。

ニュースに眼をやると、日本人の平均寿命。こんなことが書かれていた。
日本人平均寿命、また延びた 女性は世界一をキープ

08年の日本人の平均寿命は男性が79.29歳、女性は86.05歳で、前年をそれぞれ0.10歳、0.06歳上回り、3年連続で過去最高を更新した。厚生労働省によると、女性は24年続けて世界で最も長寿で、男性は4位だった。がん、心疾患、脳血管疾患の3大疾患による死亡率が下がった影響が、最も大きかった。
 厚労省が16日に発表した「簡易生命表」で分かった。男女の平均寿命は、インフルエンザが流行した05年を除き、00年以降延び続けている。08年がうるう年でなければ死亡率は下がり、男女とも平均寿命は推計でさらに0.03歳長くなっていたという。
 厚労省が把握している海外の最新データと比較すると、男性の平均寿命が最も長いのはアイスランドで79.6歳、スイスと香港が79.4歳で続いた。女性は日本に次ぐ香港が85.5歳、フランスが84.3歳だった。
 日本人が3大疾患により死亡する割合は、男性が約55%、女性が約52%。3大疾患による死亡がなくなったとすると、平均寿命は男性が87.39歳、女性は93.05歳まで延びるという。
 

平均寿命を逆算すると、私自身が元気で、こういう夏を過ごせるのはあと数えるほどしかないだろう。今年は5月の20日間を台湾で過ごしたので、夏を2回味わうことができて、何だかトクした気分だ。

夏の夜も、8月初旬を過ぎれば、秋の気配に包まれる。本当の夏を味わえるのも、あと1~2週間だろうか。かけがえのないひとときを今味わっている。






 
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NHKが使い分ける「漢民族」と「漢族」

2009年07月17日 02時07分30秒 | マスメディア

新彊ウイグル自治区の反中国政府暴動を伝える報道の中で気になる表現があった。どのTV局でも、「漢民族ウイグル族の民族対立が背景にある」と伝えていた。
しかし、中華人民共和国における民族標記に従えば、「漢民族」ではなく、「漢族」と言うべきなのだ。
何故、こんなことにこだわるのかというと、NHKスペシャル(「アジアの”一等国”」4月5日報道)の偏向報道問題が、ひっかかっているからに他ならない。

あの番組への批判に対して、NHKは次のような一文を公表している。

『③「漢民族」について番組では、以下のように、「漢民族」という表現を使っています。「1937年、日中戦争が勃発。台湾統治が新たな局面を迎えることになります。当時台湾には、およそ500万人の漢民族がいました。日本は自らの領土内に、敵と同じ民族を抱え込むことになります。」

日本台湾学会理事である東京大学の若林正丈教授編著「もっと知りたい台湾」によれば、「台湾の民族は大きく漢民族系のグループと先住民族系のグループに分けることができる。(中略)また漢民族の下位分類である閩南(びんなん)系漢民族、客家(はっか)系漢民族、それに外省人」とあります。こうした研究者の見解なども参考にして、番組では「漢民族」という表現を使っています。』

不思議なことに、昨日の「クローズアップ現代」では、加藤青延解説委員が「漢族」という表現を使っていた。それまでの表記方法を改めたことになるのだろうか?
「民族」「…族」という表記には、自然人類学、文化人類学、歴史学などのさまざまな概念が込められていることは分かる。だが、NHKが「漢民族」とわざわざ表記するとき、そこには中国政府に対する遠慮あるいは無意識に中国に媚びる意識が込められているのではないかと疑う。

中華人民共和国憲法では、各民族が対等・平等であることを謳っているが、実際には、「漢民族」がそれ以外の「蕃族」(ウイグル族、チベット族、朝鮮族etc.)の上位に立ち、彼らの「偉大な中華文明」を強要しているのが実態だ。ウイグル族などの少数民族から見れば、これは「民族浄化」に他ならない。
NHKは、こういうニュースのキーワードをきちんと定義して報道すべきだろう。


田原総一朗の恥ずべき”弁解”~「横田めぐみさんは死んでいる」と発言

2009年07月16日 18時40分57秒 | マスメディア

田原総一朗が北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんの両親に提訴された。
TV番組「朝まで生テレビ」で田原は、有本恵子さんと横田めぐみさんが「…外務省も生きていないことはわかっている」と発言、これに対して有本夫妻が損害賠償請求を起こした。

TVでは、大言壮語というのか、いつも大口を叩いている田原だが、提訴を受けてどう反応したのか?
「有本夫妻を傷つけたことは、申し訳ない」と謝ったかたちをとっているが、発言内容については事実であるとして、外務省幹部が語った取材テープもあると広言、それを裁判所に提出してもよいとしているそうだ。

この発言は聞き捨てならない。取材源の秘匿というジャーナリズムの根幹に触れる問題であるとともに、もし取材テープが法廷の場に持ち込まれれば、有本夫妻はさらに精神的に傷つけられることになるだろう。有本夫妻は、もう80歳を超えている。田原の保身のためだけに、二重の苦しみを味わうことになりはしないか。

この発言で、田原総一朗がどういう人間かよくわかる。自己保身と自己顕示欲…それだけの男だということが。付け加えれば、実娘をテレビ朝日にコネ入社させた”家族愛”の持ち主でもある。 有本家のことなどどうでもいいと言うのだろうか…??
こういう男が、偉そうに日本の政治・社会を批判する資格などあるのだろうか。



有本さん夫妻、「生きていない」発言で田原総一朗氏提訴へ 

ジャーナリストの田原総一朗氏(75)が、拉致被害者の横田めぐみさん(失踪(しっそう)当時13歳)と有本恵子さん(同23歳)について「外務省も生きていないことはわかっている」などと発言した問題で、有本さんの父・明弘さん(81)と母・嘉代子さん(83)(神戸市長田区)は16日、精神的な苦痛を受けたとして、田原氏に1000万円の慰謝料を求める訴訟を神戸地裁に起こす。
  訴状などによると、田原氏は、4月25日に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、政府が2人の生存を前提に交渉していることが日朝交渉を難航させている旨を指摘し、2人は「生きていない」と発言した。有本夫妻は「外務省高官から伝え聞いたかのような虚偽を、テレビを通じて広く全国に伝えたことは違法性が高い」としている。
 読売新聞の取材に嘉代子さんは「拉致は個人ではなく、日本の問題。これまでの苦労を顧みない発言に多くの人が腹が立ったと思う」と話し、明弘さんは「田原氏には発言を訂正してもらいたい。訴訟を通じて、政府に事実を明らかにするようメッセージを送りたい」と話した。  田原氏は「表現は乱暴だったが、外務省高官への取材に基づく発言であり、今後、そのことを法廷で主張していく」とコメントした。
(2009年7月16日 読売新聞)


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