澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHKに賠償命令  「JAPANデビュー”アジアの一等国”」裁判

2013年11月29日 20時39分13秒 | 社会
 4年前、NHKは「シリーズJAPANデビュー」という特集番組を大々的に宣伝し、その第一回に「アジアの”一等国”」を放送した。
 「台湾総督府が遺した20万件以上の公文書を読み解いた」と喧伝した番組だったので、どんなに優れた内容になるのかと期待したが、見た途端に裏切られた思いがした。それはひと言で言えば、自国の歴史を貶める自虐史観と中国共産党政権に対する媚びで充ち満ちた番組だった。



 今回、東京高裁は、台湾の原住民であるパイワン族がロンドン博で「人間動物園」として「展示」されたという部分について、名誉毀損を認めた。この番組自体が「おどろおどろしい」がしかし「中味はウソばかり」だったのだが、法的にはその中の極端な部分を指摘して、違法性を認めたということになるだろう。裁判所という立場からは、まあ妥当な結論だったと思われる、何よりもまず、傲岸不遜の媚中NHKにこの判決が一撃を与えたことで、少しはNHKの自浄作用が進むのではないかと期待される。

 パイワン族について、私はある個人的経験がある。4年前、台湾で華語(いわゆる北京語)のレッスンを受けたとき、その先生が蒋さんというパイワン族の青年だった。彼の話は、驚くべき内容だった
「私は外省人と日本人を比べれば、日本人の方がずっと好き」
「私の祖母は夏子(なつこ)という名前で、私によく”雨雨降れ降れ、母さんが…”と日本語で童謡を歌ってくれた」
「祖父は日本軍の銃をベッドの下に入れていて、よく手入れをしていた」


 「アジアの”一等国”」は、人権、平和、共生などという現在の視点・価値観で過去の歴史を断罪するという決定的な過ちを犯した。この番組のディレクター・濱崎憲一は、番組に出演した日本語世代の台湾人医師・柯徳三氏から「中共からカネをもらったんだろう」と詰問されたが、しどろもどろの対応で逃げまくるだけだったという。「歴史を読み解く」と大見得を切ったからには、NHKは番組の正当性を堂々と主張するのかと思ったが、その後この「シリーズJAPANデビュー」は竜頭蛇尾、羊頭狗肉の形で消滅してしまった。この番組を見て「今後絶対、NHKに受信料を払わない」と決めた人も多かったのではないか。それほど、酷い番組だったので、NHKが法的な責任を問われたという朗報に胸の支えが取れた人も多かったのではないか。

「差別的言葉で名誉毀損」NHKに賠償命じる 台湾先住民族ら逆転勝訴 

2013.11.28 23:05 [産経]


 日本の台湾統治を扱ったNHKの番組内容で名誉を傷つけられたとして、出演した台湾先住民族のパイワン族や視聴者ら計42人がNHKに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は28日、「人間動物園」という言葉が台湾先住民族の女性に対する差別的表現で、名誉を傷つけたと認定、100万円の支払いを命じた。1審東京地裁判決は原告側の全面敗訴だった。

 1審で原告側は計約1億1000万円を請求していたが、原告数の減少に伴い2審では計710万円の支払いを求めていた。

 判決などによると、平成21年4月5日に、NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」で放送。1910年にロンドンで開催され、パイワン族の生活状況を紹介した日英博覧会の写真に「人間動物園」とテロップを表示し、「イギリスやフランスは植民地の人々を盛んに見せ物にし、日本はそれをまねた」と紹介した。

 賠償を認められたパイワン族の高許月妹(こうきょ・げつまい)さん(83)の父はこの博覧会に参加。高許さんはNHKのインタビューに応じた。

 1審は「人間動物園」の表現について、「過去の歴史的事実として紹介したにすぎず、番組が原告の父親を動物扱いしているものではない」と認定。しかし、2審で須藤典明裁判長は「深刻な人種差別的意味合いを持つ言葉で、パイワン族が野蛮で劣った人間で動物園の動物と同じように展示されたと放送した」とし、1審の判断を覆した。




NHK番組に差別的表現 名誉毀損で賠償命令 東京高裁

2013年11月28日21時21分 【朝日】

 【小松隆次郎】日本の台湾統治を検証したNHKの番組が偏向した内容だったなどとして、日本の視聴者ら計42人がNHKに710万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。須藤典明裁判長は、番組で使われた「人間動物園」という言葉が、台湾の先住民の子孫の名誉を毀損(きそん)したとして、原告の台湾人女性1人に100万円を支払うようNHKに命じた。

 番組内容の偏向については「報道に問題がないわけではないが、批判的な報道も、憲法が保障する表現の自由や報道の自由に照らして十分尊重されるべきだ」として、一審に続き他の原告の請求を退けた。昨年12月の一審・東京地裁判決は全請求を棄却していた。

 この番組は、2009年4月放送のNHKスペシャル「アジアの“一等国”」。判決によると、番組は台湾統治を検証するなかで、1910年に台湾の先住民パイワン族の男女がロンドンの博覧会に連れていかれ、「人間動物園」に展示された、などと報じた。

マントヴァーニ楽団コンサート・ライブDVDを見る

2013年11月28日 23時16分27秒 | 音楽・映画
 今年の4月14日、英国ボーンマス市で開かれたマントヴァーニ楽団のコンサートを収録したライブDVDが英国の友人より送られてきた。もちろん、このマントヴァーニ楽団(The Magic of MANTOVANI Orchestra)は、このコンサートのために臨時編成されたオーケストラ。
 何年か前まで日本に来ていたマントヴァーニ楽団(The Mantovani Orchestra)は、米国のミュージシャンを寄せ集めた楽団であったから、こちらのオーケストラとは全く無関係。

 マントヴァーニの伝記を記したコリン・マッケンジー氏(Colin MacKenzie)もこのコンサートに関わっているだけあって、マントヴァーニの音楽に対する愛着、共感の情が伝わってくるようだ。
 
 今年のテーマは、60年代のヒット音楽集「Golden Hita of The Sixties」だ。曲目はつぎのとおり。

1 Charmaine 1960 (シャルメーヌ)
2 Up.up and away (ビートでジャンプ)
3 Allison's theme 
4 Hello Dolly (ハロー・ドゥリー)
5 Les Bicylettes de belsize (地平線の彼方)
6 What now my love 
7 Yesterday (イエスタディ)
8 The singer, not the song 
9 By the time I get to Phoenix (恋はフェニックス)
10 You don't have to say you love me(Joy Tobing ,vocal) (この胸のときめきを)
11 A walk in the Black Forest (森を歩こう)
12 Come September 
13 The Maigret theme ※ 下記の映像参照
14 Puppet on a string (パリのあやつり人形)
15 Love is blue (恋は水色)
16 A man and a woman  (男と女)
17 Where did our summers go?
18 I will wait for you (シェルブールの雨傘)
19 The shadow of your smile (いそしぎ)
20 The anniversary waltz (アニバーサリー・ワルツ)
21 The James Bond theme (ジェームス・ボンド組曲)
22 Theme from The Avengers 
23 Love's promised land
24 Charade  (シャレード)
25 Strangers in the night (夜のストレンジャー)
26 I left my heart in San Francisco (想い出のサンフランシスコ)
27 May each day (メイ・イーチディ)
28 Love me tonight 8ラブ・ミー・トゥナイト)
29 Charmaine (シャルメーヌ)


 これらの中には、生前のマントヴァーニ自身が録音しなかった曲がいくつか含まれている。例えば、トラック2・10・21など。
 
 来年の演奏会の日程もすでに決まったという。マントヴァーニが亡くなって、すでに33年…。それでもカスケーディング・ストリングス(Cascading Strings)の響きは、人々を捉えて離さない。




徳州会に一億円を要求した猪瀬直樹・都知事

2013年11月23日 11時50分02秒 | 社会
 昨日、定例都知事記者会見(生中継)を見た人は、あの傲岸不遜な猪木都知事の顔が見る間に紅潮し、言葉を言いよどむ場面や、いつものイライラ顔が垣間見えたりして、結構面白かったのではないか。
 ニュース用に編集された画面では伝わってこない、猪瀬の人間性がそこには現れていた。時間のある方は、YouTubeにUpされた映像をご覧になってはいかがでしょうか?

「活字や切り張りされた映像では決して分からない「真実」が、この生中継では自ずから明らかになっている。あれほど道路公団や建設省を攻撃し、あるいは都の役人をバカ呼ばわりしてきた猪瀬都知事だが、自分自身には驚くべき寛容さをお示しになる。徳田議員から手渡しで受け取った五千万円を知るのは、知事本人と妻だけだったと弁明するが、これfでは「死人に口なし」ではないか。この往生際の悪さは何なのだろう...?菅直人と同様、全共闘世代の典型的、特徴的なエゴイスト(利己主義者)であることだけは間違いない。」(YouTube映像のコメント)



猪瀬氏、徳洲会に1億円要請 知事選前虎雄氏判断で提供
2013.11.23 【産経】[徳洲会事件]

 猪瀬直樹東京都知事(67)が知事選前の昨年11月、公職選挙法違反事件で東京地検特捜部の捜査を受けている医療法人「徳洲会」グループから現金5千万円を受け取っていたことが22日、明らかになった。関係者証言によると、猪瀬氏は知事選出馬にあたり、徳田毅衆院議員(42)を通じてグループ創設者の虎雄氏(75)に1億円の資金提供を要請。虎雄氏が毅議員に「とりあえず5千万円」と金額を決め、猪瀬氏に直接手渡すよう指示したという。
 猪瀬氏は記者会見し、「あくまで個人として借り入れたもので、選挙資金に使わず全額返済した」と説明した。しかし、選挙運動費用として資金提供を受けていた場合、公職選挙法に基づく選挙運動費用収支報告書の虚偽記載にあたる可能性がある。
 猪瀬氏の説明などによると、副知事だった昨年11月6日、都知事選出馬に向けたあいさつ回りで、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)を訪ね、療養中の虎雄氏と面会。虎雄氏から資金援助を受けることになったという。
 関係者によると、虎雄氏の指示で毅議員が猪瀬氏との折衝窓口となり、同月19日、毅議員が虎雄氏に「猪瀬氏から1億円欲しいと求められた」などと報告。虎雄氏が「とりあえず5千万円」などと毅議員に指示していた。
 猪瀬氏は、徳洲会グループが今年9月17日に公職選挙法違反容疑で特捜部などの家宅捜索を受けた後、秘書を通じてグループ側に全額返済したとしている。
 都知事選後に公表された猪瀬氏の選挙運動費用収支報告書には、収入として猪瀬氏自身からの3千万円と、猪瀬氏の関連団体からの50万円の計3050万円しか記載されておらず、借入金の記載もなかった。
 猪瀬氏は昨年11月21日に都知事選への立候補を正式に表明。12月16日投開票の都知事選では、選挙史上最多の433万8936票を獲得し、初当選を果たした。

東京農工大学OB管弦楽団演奏会

2013年11月17日 18時32分16秒 | 音楽・映画
 久しぶりにオーケストラを聴く。
 東京農工大学OB管弦楽団第25回演奏会で、プログラムは次のとおり。

メンデルスゾーン 序曲「美しいメルジーネの物語」
ドリーブ バレエ「コッペリア」より抜粋
チャイコフスキー 「交響曲第6番”悲愴”」

 指 揮 ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク
 管弦楽 東京農工大学OB管弦楽団



 このオケは何度も聴いたことがあるのだが、今回の楽器配置は変わっていた。上の写真で分かるように、コントラバスを向かって左側に配置し、その右にチェロ、左前から右前にバイオリン、ビオラ、第2バイオリンの順序で配列した。後方の右側には、4本のホルンを他の楽器とは離して配置。 
 オケの配置には、オーソドックス型、ストコフスキー型などいくつかあるようだが、この配列は初めての体験。

 あまりにポピュラーな「悲愴」は、この楽器配置だとどう響くのか興味津々。フルオーケストラで鳴るときには、左側の低音弦楽器と右端のホルンの対比が浮かび上がって聞こえてくるようで、なかなか新鮮だった。プロのオケと比較すれば、弦の厚みが足りないとか、いろいろ指摘することも可能なのだろうが、年一度の「晴れ」の場で精一杯演奏するアマチュア・オケは、その純粋さにおいて聴衆に伝わるのもがあるのだろう。「悲愴」の最終楽章が鳴り終わったとき、指揮者が作り出した、束の間の静寂はとても印象的だった。指揮者のポンサトーン・ラクシンチャラーンサク氏はタイ人で、東京農工大学の准教授(?)であるらしい。農学・工学などの専門分野を持ちながら、これだけクラシック音楽に入り込む、その気概、集中力には驚嘆せざるを得ない。


李登輝氏最新インタビュー 『「死」して日台の運命を拓くとき』

2013年11月14日 16時29分43秒 | 政治
 雑誌「Voice」12月号に元・中華民國総統(大統領)李登輝氏へのインタビュー記事『「死」して日台の運命を拓くときが掲載されている。聴き手は、井尻秀憲・東京以外国語大学教授。

 この春、入院したと伝えられ、病状が危ぶまれた李登輝氏だが、インタビューを受けるまでに回復されたようだ。そのことは何よりも喜ばしい。



 このインタビューではまず「中間層のいない中国の悲劇」が語られ、「2016年の台湾総統選挙」を見通し、「日台は真の”主権在民”を確立せよ」「”武士道”は中国の伝統から脱却する梃子(てこ)」「日本版”台湾関係法”の制定を」などについて触れられている。

 台湾の将来については、つぎのようなやりとりが交わされている。

井尻 今後、中国と台湾との「両岸関係」はどうなっていくのでしょうか。
李  2016年の台湾総統選挙によって方向が決まるでしょう。いまの馬英九政権は、中国一辺倒の政策をとっています。中国との関係を強め、いわゆるサービス業の貿易協定まで提供しようとしている。…仮に中国からサービス業者がどんどん入ってくると、台湾市場は上から下まで根こそぎ支配されてしまう。
井尻 私もまったく同感です。次の総統選で民進党が勝てなかったら、もう台湾は危ない。「中台統一」という方向に向かう可能性が十分にありますね。
   …  …   …
李  大陸との関係がより密接になる可能性は十分あります。ただし、国民党と民進党以外に、第三グループから人間がでてくるかも知れない。現時点でそれはまだはっきりしません。いずれにせよ、「台湾は中国の一部ではない」ということだけは、はっきりさせておかなければいけない。アメリカは台湾と同じような移民の国ですが、イギリス人は「アメリカはイギリスの一部」などと口にはしない。そう考えれば、「台湾は中国の一部」という中国の論法がいかにおかしいか、よく理解できるでしょう。


 最近、井尻教授の話を聴く機会があったが、「尖閣問題」は5年後、日中首脳会談を開くことで決着されることになっており、中国は外交よりも厄介な内政問題に向き合うことになるだろうという。現在、中国の台頭が叫ばれているが、これから先5年以内に中国は衰退の方向に向かい、10年以内には中国共産党政権は崩壊するという。このことは「断言できる」と話された。
 


迫りくる米中衝突の真実
井尻 秀憲
PHP研究所


 

 
 
 


中共政権は10年以内に崩壊する!?

2013年11月11日 23時43分31秒 | 中国
 さきほど、ネットを検索していたら、「中国共産党 3年以内に崩壊」という記事を見つけた。(下記参照)
 香港の「辺境」という雑誌の記事をロシアの「プラウダ」などが引用したため、そこそこの話題になっているようだ。

 私がいま聴講している大学の授業(東アジア国際関係論)でも、同じような話題が採り上げられた。中国政治分析の大家であるI先生は、「習近平の5年間はなんとか持ちこたえるとしても、10年ほどで中共(=中国共産党)政権は崩壊する」と何度も強調された。

 天安門広場でのウイグル人の抗議自殺や山西省・太原市の中共・山西省党委員会前の爆発事件は、数ある争乱の一つに過ぎず、中国社会の矛盾と混迷はますます深まっているという。共産党官僚の腐敗、少数民族問題、都市・農村戸籍の分断問題が、中国のアキレス腱だとされる。戸籍の問題を例にとっても、順次、農村戸籍を都市戸籍に移行させていくとしても、少なくとも1億人は、この”恩恵”に浴すことはできないと言われている。もし日本政府が「東アジア共同体」を進めようものなら、この一億人が日本になだれ込んでくるかも知れないとI教授は話された。

 私は、このI教授の炯眼を信じて、10年後の中共政権崩壊をこの目で見届けたいと思っている。

 昨日発売されたVoice」12月号には、『「死」して日台の運命を拓くとき』という李登輝氏インタビューが掲載されている。これは、すでに90歳を超えた李登輝氏の最後のメッセージになるのかも知れない。

 それにしても、独裁国家である中華人民共和国が崩壊したとしても、「親日」的な中国が出現することなど、ほぼ考えられない。「中国はひとつ」を標榜する「中華民族」主義が無くならない限り、中国は依然として日本や台湾にとって脅威であり続けるだろう…と思う。
 

「中国共産党、3年以内に崩壊」香港誌が衝撃の分析 旧ソ連のプロセスに酷似 2013.11.09

 中国共産党の重要会議、第18期中央委員会第3回総会(3中総会)が9日、北京で開幕した。経済政策を軸に中長期の改革路線が示されるというが、経済失速が指摘され、テロが多発している同国に、そんな余裕があるのか。中国事情に詳しい作家の宮崎正弘氏によると、香港誌が最近、「中国共産党は3年以内に崩壊する」との衝撃的分析を掲載したという。

 3中総会を狙ったように山西省太原市で発生した連続爆発事件で、公安当局は8日、同市に住む41歳の男を拘束した。自宅から手製の爆破装置などを押収。男は容疑を認めているという。

 習近平指導部としては事件の早期解決をアピールした形だが、宮崎氏は「毒ギョーザ事件もそうだが、本当の犯人かどうかは分からない。テロ事件がこれだけ続く背景は、中国が分裂を始めているため。ロシア紙プラウダ(英語版)は今週、『中国共産党は3年以内に崩壊する』という香港誌の記事を紹介していた」といい、続ける。

 「記事によると、『2014年に経済が崩壊し、15年に共産党の秩序が破壊され、16年に社会全体が昏睡状態に陥る』と分析している。理由として、(1)経済的苦境と海外へのカネの逃避(2)不動産バブルの瓦解(3)影の銀行(シャドーバンキング)問題の爆発(4)地方政府の債務不履行-を挙げ、旧ソ連の崩壊プロセスに酷似するとあった」
確かに、IMF(国際通貨基金)も先月、「中国で不動産バブルが崩壊すると、貸倒損失が最悪300兆円規模に上る」と警告。中国人民銀行も昨年、「1990年半ば以降、汚職官僚や国有企業幹部の国外逃亡数は1万6000~1万8000人」との試算を公表した。中国の富裕層が海外に不法に持ち出した資産は約260兆円に達したともいわれる。

 香港誌の報道直後、同地の有力紙がこの分析を否定したというが、とても、GDP(国内総生産)世界2位の国家とは思えない。

 前出の宮崎氏は「中国共産党の一党独裁が揺らいでいる。共産党の高級幹部を養成する中央党校では『このままでは党は崩壊する』と講義している。習国家主席は各軍管区を回って『贅沢はやめろ』『戦争準備をしろ』とハッパをかけているが、軍は面従腹背だ。習主席が反腐敗闘争などで締め付けすぎて、反発が出てきているようだ。党崩壊もあり得る」と語っている。

「棚ぼた式独立」の傷うずく韓国

2013年11月10日 00時47分50秒 | 歴史
 11月8日付「産経」の「正論」に『「ぼた式独立」の傷うずく韓国』という一文が掲載された。古田博司・筑波大学教授(歴史学)によるもの。

 このエッセイは、譲歩すればするほど、尊大・無礼になっていく韓国・韓国人を見て、何故いつもこうなのだろうと疑問を持つごく普通の日本人の問いに、明白な答を与えてくれる。
 日本人は「日本が植民地時代に悪いことをしたので韓国人が怒り続けるのも無理はないと思っていた」が、「全国民が集団催眠にかかったように反日にいそしむ姿は……日本の贖罪(しょくざい)や償いとは一切関係ない」と古田氏は指摘する。

 韓国人は「日本は地震・津波・原発事故でもう落ち目だと信じ、代わりに中国が助けてくれると思いこんでいる」のだという。やはりね、と思うと同時に、到底まともにつき合える相手ではないと思い至る。

 
 毎日、韓国ドラマが何十本も放送されている日本だが、日本統治時代のドラマは決して放送されない。ドラマ中の滅茶苦茶な歴史考証や「反日的言辞」のオンパレードのため、到底放送できないシロモノばかりなのだろう。

 
 宮脇淳子氏(歴史家・学術博士)は、李氏朝鮮について、いみじくも次のように解説している。



「棚ぼた式独立」の傷うずく韓国 筑波大学大学院教授・古田博司                            2013.11.8 03:05 [正論]

 つい最近まで日本人の多くが、日本が植民地時代に悪いことをしたので韓国人が怒り続けるのも無理はないと思っていた。左派メディアもこの基本線で報道をしていた。どうも違うようだ、とようやく気づき始めたのが今である。
 ≪「戦争勝利」抜きの劣等感≫
 韓国の反日は、日本が何をしようがしまいが激化していく。領土問題では奪われた方が騒ぐのが普通だが、奪った方が大騒ぎしている。李明博前大統領は「聖地」に降り立ち、日本を侮辱する大見得(おおみえ)を切った。いくら謝罪しても無駄なことは、朴槿恵大統領が「被害者と加害者の関係は千年変わらない」と宣言し明らかになった。
 盗んだ仏像の返還拒否、条約破りの高裁判決、慰安婦像設置など米国での反日活動、靖国神社に対する狼藉(ろうぜき)と放火未遂、「原爆は神の罰」の新聞報道、朴氏の米国反日行脚、東京五輪開催決定間際の汚染水問題に伴う日本水産物禁輸処置と、挙げればきりがない。
 全国民が集団催眠にかかったように反日にいそしむ姿は異常を超えて戯画的ですらある。では問題の核心はどこにあるのか。日本の贖罪(しょくざい)や償いとは一切関係ない。
 それはひとえに韓国が独立戦争で勝ち取った国でないという韓国人自らの「脛(すね)の大傷」にある。米軍進駐により棚ぼた式に独立を得た韓国には、そもそも国家の正当性というものがないのである。
 その正当性をひねり出し、脛の傷に絆創膏(ばんそうこう)を貼る必要があった。韓国の歴史認識という「正しさ」の捏造(ねつぞう)である。韓国のいわゆる民族主義観は次の4点から成る。
 (1)高度な文明国だった朝鮮が野蛮人とみなされていた日本人に侵略され侮辱された(2)朝鮮統治における「改善」は、朝鮮人を効率的に搾取し支配し同化するため日本が朝鮮近代化を必要としたにすぎない(3)統治時代、朝鮮人民による解放闘争が継続的に行われた(4)日本人が朝鮮人に対する非人道的方策を推し進め一方的かつ高圧的に臨んだため、抵抗運動は活発化し同化政策は失敗した-である。
 ≪外では崩れた民族主義史観≫
 今日では、韓国の経済史学者、修正主義史観の米学者、日本の地道な少数の学者たちの努力によって、韓国の民族主義史観は韓国以外の地ではすでに崩れている。
 まず李氏朝鮮に高度な文明などなかった。李朝五百年は中国から学んだ朱子学の儒礼の実践、消化に費やされ、経世済民を思わぬ李朝政権により朝鮮は貧窮に閉ざされていた。日韓の保護条約は高宗王が大臣5人に丸投げして生まれた。「そちたち良きにはからえ」と王が言った史料が3カ所から出ている。よって不法ではない。不法なら時の列強がそれを盾にたちまち襲いかかったことだろう。
 収奪史観は日本のマルクス主義者たちが教えた方法である。が、貧窮の朝鮮には収奪するものがそもそもなかった。インカ帝国のように金でも採れれば収奪しようもあったろうが、何もなかったので他の植民地支配のように過酷にはなり得なかった。労働を知らない彼らにその価値や意義から教えなければならなかったことが日本による「改善」其(そ)の一であった。
 別に私は韓国が憎くて書いているのではない。このままでは日本の植民地統治が世界一残酷だったと教えられ、テロリストや爆弾魔を解放運動の雄だと刷り込まれた韓国の若者が、海を渡り過激な行動に走る危険性があると指摘せざるを得ないから書くのである。
 植民地統治は一応の成功を収めた。巨額の投資が行われ、朝鮮は年々経済成長し、近代教育は一般化し、1945年以降の教育制度の前提を成した。コメを収奪する必要もさらさらなかった。年々豊かにとれるコメは、民法で保証された農民の土地で収穫され、経済原理により日本に輸出された。
 ≪せめては日本も他山の石に≫
 軍が直接、暴力的に農村から女性を連行した事実を裏づける公文書は発見されていない。都市では戦後の企業を立ち上げる有能な経営者が総督府や銀行と協力し、民族資本家として育っていった。
 だが、これらが実証されたからといって韓国の民族主義史観が放棄される兆しは残念ながらない。それを認めれば、国家の正当性が崩れてしまうからである。したがって韓国人の考えは変わらない。それどころか、目や耳をふさぐ集団催眠状態が続いて、日本人が怒っていることにも気づくまい。
 加えて、韓国人は日本は地震・津波・原発事故でもう落ち目だと信じ、代わりに中国が助けてくれると思い込んでいる。戦後約70年間、38度線で韓国が島化し、中国に直接国境で触れることがなかった幸いに思い至らないからだ。
 解決策はもはやない。植民地統治が合法的に自然に始まり、独立戦争のないまま米軍の進駐で自然に終わったという、朝鮮近代化の真実を韓国人が認めることはあり得ないだろう。近代国家が国家理性に傷を持つとは、かくも大きな結果をもたらすのである。一国の指導者が国内に行けない所があるという、わが国の靖国神社問題も国家理性の傷であり、韓国をもって他山の石となすべきだろう。(ふるた ひろし)

「漫画 台北高校物語」(陳中寧 著)

2013年11月01日 22時05分25秒 | 
 さきほど、台湾の友人から「漫画 台北高校物語」(陳中寧 著 台北・前衛出版社 2013年6月)※が届いた。日本統治時代の旧制・台北高校の歴史と学生たちの青春模様を描いた作品。 「産経」の記事で、この本を知り、友人にお願いして入手した。



 もう20年以上も前になるだろうが、旧制高校卒業生の「日本寮歌祭」が毎年開かれていて、中高年のオッサンが蛮声を張り上げて、青春を懐かしんでいた。だが今はもう、旧制高校そのものを知る人さえ数少なくなってしまった。

 次の写真をみてほしい。台北高校の制服・校歌まで紹介されている。



 「安堂ロイド」という番組では、主演のキムタクが「東京帝國大学物理学教授」を演じていると聞き、驚きあきれ果てた。脚本家がいかに歴史を知らないか、あるいは無頓着なのか、腹立たしく思った。
 
 日本と台湾の鮮やかな対比、これはどう考えるべきなのか?