澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

春節の中華街は危険か?

2020年01月31日 21時48分58秒 | 中国

    新型コロナ・ウィルス肺炎が広まるにつれて、ようやく政府も本腰を入れて、中国人旅行客の入国制限に乗り出した。
 ここまで政府は、「それほど心配することはない」というニュアンスで情報を周知してきたが、米国が自国民の中国渡航を禁止するに及んで、追随を決めたのだろうか。

 マスク着用、手洗いの徹底、人混みに行かない。これが庶民の対策だそうだが、気になることがいくつかある。そのひとつは、いま「春節」祭りの真っただ中の横浜中華街。新宿や渋谷の人混みよりも、どう考えてもリスクが高い場所ではないのか。

 私は中華街が大好きで、2か月に一度は行く。でも、この騒ぎが鎮まるまでは、当分行かないことにした。
 TVニュースで「ヘイトにならないように正しく(新型肺炎を)恐れよう」というコメントを聴いた。これは、ヘイト=「中国人を差別するな」という部分に重点を置いた愚論、偽善に過ぎない。われわれは、福島原発事故で「有事」には政治指導者の決断こそが国の命運を左右するという事実を十分に学んだはずだ。

 
 もし、武漢肺炎のまん延を心から心配するのなら、中華街に行くときは気をつけようと言うべきではないのか。中国人客が来なくて、儲からないと嘆く映像ばかり伝えるなと言いたい。

 


武漢肺炎で百田尚樹が安倍政権批判

2020年01月30日 08時58分17秒 | マスメディア

 安倍首相と懇意のはずの作家・百田尚樹氏が、新型肺炎への政府の対応をめぐって、安倍首相を批判した。今朝(1月30日)の「虎の門ニュース」で一幕。

 「今の日本政府の対応を見ていると、150年前の江戸幕府と全く同じ。黒船来航に対抗策を考えることもなく、ひたすら”黒船が来るとは限らない”と願い続けた」と百田氏。黒船をコロナ新型肺炎と読み換えれば、全く同じだと言う。

 評論家・石平氏は「武漢封鎖の直前、共産党の幹部家族は武漢を脱出していた。取り残されたのは権力を持たない住民ばかり」と指摘。私は、福島原発事故の際、家族を海外に逃避させたという枝野官房長官(当時)のことを連想した。

 この映像は、早晩(規定通り)消されてしまうだろうから、興味のある方はぜひ。

 

【DHC】2020/1/30(木) 有本香×百田尚樹×石平×居島一平【虎ノ門ニュース】


遠藤誉 「空白の8時間」は何を意味するのか?──習近平の保身が招くパンデミック

2020年01月28日 04時20分02秒 | 中国

 昨日、本ブログでは武漢封鎖と卡子(チャーズ)の記憶」という拙文を載せた。国共内戦時における「長春封鎖」の体験談を記した遠藤誉・筑波大名誉教授の「卡子(チャーズ)」が、今目前にある「武漢封鎖」と結びつき、相も変わらぬ中共(=中国共産党)のやり口に憤慨した。



 昨日の「ニューズウィーク日本版」では、その遠藤誉氏が空白の8時間」は何を意味するのか?──習近平の保身が招くパンデミック」を記していて、「卡子(チャーズ)」の体験についても触れているので、ここに引用させていただく。

私は1947年から48年にかけて、長春において中国共産党軍(八路軍)による食糧封鎖を受けている。封鎖を事前に知らせるどころか、封鎖は気づかれないようにジワジワと迫ってきた。気が付いたら長春市全体が鉄条網で包囲され、市民は長春市から出られないようになっていたことを知った。長春市内にいる国民党の一派(正規軍から差別待遇を受けていた雲南60軍)が共産党軍側に寝返って長春は48年10月に陥落したが、その間に餓死した中国人一般庶民は数十万に及ぶ。」



 遠藤氏は、武漢封鎖が周知され実行されるまでに八時間もの空白があるが、それは習近平がWHO(世界保健機関)による「非常事態宣言」を回避させ、自分の面子を保つためだったと指摘する。保身のために人民の安全を脅かす、この独裁者を、国賓として日本に招いていいのか、と遠藤氏は疑問を呈する。

 手洗いも、マスクも、人混みに行かないことも確かに重要だ。だが、その前提として、共産党独裁国家の中国の素性をもっと知るべきだろう。遠藤氏の記事は、格好のテキストだ。

 

「空白の8時間」は何を意味するのか?──習近平の保身が招くパンデミック

2020年1月27日(月)12時15分

遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

 

武漢市の封鎖は1月23日10時から始まったが、通告時刻は同日午前2時5分。その間数十万の武漢市民が脱出した。なぜこの時間的ゆとりを与えたのか?解答を追いかけていくうちに、とんでもないことが判明した。

武漢市の封鎖通告時刻と実行とのずれ

「武漢市新型コロナウイルス感染による肺炎流行予防制御指揮部」は、1月23日午前2時5分に武漢人民政府の名において、「市新型コロナウイルス感染による肺炎流行予防制御指揮部(第1号)」を発布した。「長江日報」は中国共産党武漢市委員会の機関紙なので、そのウェイボー(weibo)は権威ある発表となる。但しweiboはこの情報を見た場所の時差を調整して表示するので、1時間の時差がある日本時間「03:05」と表示されている。

念のため、以下に現地時間のweibo情報を貼り付けておこう。

また、「武漢市人民政府」のHPの通告もご紹介しておく。何れの場合も、通告内容は以下の通りである。

 

新型コロナウイルス感染による肺炎の流行を防御することを全面的に遂行し、効果的にウイルスの伝染経路を遮断し、疫病の蔓延を断固阻止し、人民群衆の生命安全と健康を確保するために、ここに以下のことを通告する:

2020年1月23日10時を以て、全市のバス、地下鉄、フェリーボート、長距離旅客輸送を含む公共交通を全て、暫定的に停止する。特殊な原因がない限り、市民は武漢を離れてはならない。武漢から外部に移動する飛行場や列車の駅は暫時封鎖する。いつごろ回復するかは追って通知する。

広大なる市民と旅客の理解と協力を求める!

この通知は22日の夜中、正確には23日の午前2時5分に発布されているので、「封鎖実行」と「封鎖予告」の間には約「8時間」のゆとりがあることになる。

それを証明するかのように、中国政府の通信社である新華社通信の電子版「新華網」も23日の午前「03:15:55」に通告を発布している。こちらには「街の掲示板」による通告も載っている。また、これはweiboではないので、現地で発表された時間(転載された時間)がそのまま表示されている。

「通告」と「実行」の時間差「8時間」は何を意味するのか?

こんな通告を知って、武漢市を逃げ出さない方がおかしいくらいだ。逃げ出せる財力と脱出先のある者は、封鎖される前に逃げ出すに決まっているだろう。ましていわんや春節を控えている。30億人の大移動が始まると中国政府は早くから言っていた。事実、この間に数十万人の武漢市民が武漢市を脱出したと、中国のネットは一時燃え上がった。次々に削除されているが、中国大陸外の中文メディアには「8時間の間に数十万の武漢市民が脱出した」という情報が数多く残っている。

空白の「8時間」を追え!

なぜ武漢市はわざわざ「さあ、脱出するなら今だよ!」というような通告の仕方をしたのか。伝染が拡大するのを本気で防ぎたいと思うのなら、こんなことはしないはずだ。

私は1947年から48年にかけて、長春において中国共産党軍(八路軍)による食糧封鎖を受けている。封鎖を事前に知らせるどころか、封鎖は気づかれないようにジワジワと迫ってきた。気が付いたら長春市全体が鉄条網で包囲され、市民は長春市から出られないようになっていたことを知った。長春市内にいる国民党の一派(正規軍から差別待遇を受けていた雲南60軍)が共産党軍側に寝返って長春は48年10月に陥落したが、その間に餓死した中国人一般庶民は数十万に及ぶ。

長春食糧封鎖という経験と中国政府の事実隠蔽に関して生涯をかけて闘っている私にとって、この「空白の8時間」は「あり得ない措置」なのである。

「なぜだ?」「何があったのか?」を、ここのところほとんど寝ずに追跡した。

おまけに1月24日付のコラム<新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?>に書いたように、武漢市レベルの封鎖となったら、中央政府・国務院の決定がある。だからこそ、武漢市政府の通告とほぼ同時に新華網の通知がネットで公開されている。それも真夜中に!

国務院が封鎖の決定を出す際の法律的根拠を、さまざまなケースに分けて明記した情報もある。

1月24日付のコラムで書いた武漢市政府の、あの救いがたいほどの「愚かしさ」のせいかとも思ったが、なぜ武漢市政府がそこまで愚かしいのかを追跡しても「これだ!」と合点するような因果関係には遭遇せず、むしろ今度は「なぜ新華網が真夜中に封鎖通告を発布したのか」という事実に考えが集中した。

そこでハッとしたのがWHO(World Health Organization=世界保健機関)との関係だった。

WHOの緊急委員会開催に時間を合わせていた!

今般の新型コロナウイルス肺炎の発生と流行が「緊急事態に当たるか否か」を協議するため、WHOの緊急委員会が、日本時間の1月22日午後8時頃からスイスのジュネーブで開催されることになっていた。

そのため習近平は1月22日にフランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相などと電話会談し、今般の新型肺炎の対策について、「中国は感染発生以来、予防制御の措置を周到に行い、WHOなどにも速やかに情報を提供している」したがって中国は「国際社会と協力して対策を取る考えである」ことなどを強調している。

これは、「したがって、どうか今般の新型コロナウイルス肺炎の発生と流行に対して"緊急事態宣言"をしないでくれ」と、発言力のある関係国に頼んだことを意味する。

スイスにおける会議の開始時間は日本時間午後8時頃。

武漢と東京の時差は「1時間」。

したがって武漢時間の1月22日午後7時から会議が始まるという計算になる。

22日真夜中に封鎖令を通告しても、もう遅いのだが、フランスのマクロン大統領と習近平国家主席との間の電話でもあったように、おそらく「WHOとは緊密に連絡し合っている」のだろう。だから、もうすぐ封鎖令を出すこともWHO事務局には「情報提供」しているはずだ。会議は長引いたようなので、滑り込みでギリギリ間に合ったのだろう。

結果、習近平はWHOに「緊急事態宣言」をさせないことに成功している。

日本時間の1月23日、WHOのテドロス・アダノム事務局長は「緊急事態判断を保留する」と、記者会見で発表した。つまり「緊急事態宣言」の先延ばしをさせることに習近平は成功したのだ。すなわち、「封鎖令も出して、きちんと新型肺炎の感染を防ぐための予防制御をしていますから緊急事態宣言を出す必要はありません」というシグナル発信が功を奏したことになろうか。

もしもここで「中国は緊急事態にある」などということを宣言されたら、米中覇権争いは中国にとって壊滅的打撃を受けるだろう。それを避けるためにも、習近平は必死で「奥の手」を使ったと推測される。

習近平とWHO事務局長との関係

その相手こそが、このWHOのテドロス・アダノム事務局長だ。

彼はエチオピア人で、習近平政権になってからエチオピアとの蜜月は半端ではない。2013年6月14日、習近平国家主席は訪中したエチオピアのハイレマリアム首相と北京の人民大会堂で会談し、2014年07月9日にはエチオピアの当時のムラトゥ大統領と同じく人民大会堂で会談している2017年5月12日にはやはり人民大会堂でエチオピアのハイレマリアム首相と会見。今日まで李克強のエチオア訪問など枚挙に暇がないが、近くは、2019年に4月24日に習近平国家主席は訪中したエチオピアのアビー・アハメド首相と人民大会堂で会見している

今ではエチオピアへの最大投資国は、言うまでもなく中国である

2017年7月からWHOの事務局長になったテドロス・アダノム氏はそれまで外務大臣を務めていた。習近平との接触は長い。どれだけ懇意にしているか計り知れないほど入魂の仲なのである。そして緊急事態宣言の最終決定権はWHO事務局長の手の中にある。

あの空白の「8時間」は、首の皮一つでWHOによる「緊急事態宣言回避」のためにあったと結論付けていいだろう。23日の朝10時の封鎖令実行と同時か、それ以降に発表したのでは遅かったのである。

パンデミックを招きつつある習近平

しかしその「策略」がもたらした負の影響は、恐るべき結果を招きつつある。

新型コロナウイルス肺炎の潜伏期間は10日間前後で1~14日間くらいの幅があるそうだ。仮に10日間だとして、武漢から脱出した数十万人と推計されている人たちは中国全土あるいは世界のどこかに散らばってしまった。ということはウイルスも同時に拡散しているわけで、「人から人」感染があり、かつ二次感染もあるとのことなので、1月23日以降から最大14日間として2月5日までは爆発的に患者が増えていく危険性をはらんでいる。パンデミック寸前だ。

本日(26日)、中国政府の関係当局は「ウイルスの伝染力が強くなりつつあるかもしれない」と言ったが、それもあるだろうが、急激に広がったのは武漢市民の脱出が関係しているだろう。WHOの「緊急事態宣言」を回避するために「8時間」の空白を生み出したためにウイルスを持っている可能性が高い武漢市民数十万を一気に各地へと分散せてしまったのだから。発生源となっている海鮮市場では大量の新型コロナウイルスが検出されたと北京は発表したばかりだ。

だとすればパンデミックを招きつつある犯人は習近平国家主席だということになる。

1月24日のコラム<新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?>では、元凶は地方政府の「北京しか見てない役人根性の愚かさにある」と書いたが、今回は、それを受け止めた北京の「巨大な保身」にあると言っていいだろう。

中国人民の命を守ることが大事なのか、それとも世界に対するメンツを守ることが大事なのか。

全人類に対する責任を重視することが大事なのか、それともWHOからの処罰を一時的に免れることが大事なのか。

たとえ「緊急事態宣言」を受けたとしても、パンデミックを起こさないことの方が遥かに重要だと思うが、それを選択できないところに中国の欺瞞的な構造がある。地方政府の危なさと共に、こういった所に「ポキッと折れるかもしれない」中国の脆弱性が潜んでいるのである。

このような国の国家主席と「責任を共にすると誓い」、国賓として来日させようとしているのが日本の安倍内閣だ。天皇陛下と握手する場面を全世界にばらまかせることによって、習近平政権のやり方に正当性を与えようとしている。

このような状況にあってもなお、習近平を国賓として招聘するなどということが、どれほど恐ろしい未来を日本にそして全世界にもたらすか、安倍内閣は真相を見る目を持つべきだ。

野党も何をしているのか。習近平の国賓来日が、どれほど危険な将来をもたらすか、そのことにも目を向けた大局的な国会議論を望む。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

[執筆者]遠藤 誉
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『激突!遠藤vs田原 日中と習近平国賓』(遠藤誉・田原総一朗 1月末出版、実業之日本社)、『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』(11月9日出版、毎日新聞出版 )『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』、『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』『中国がシリコンバレーとつながるとき』など多数。

 


武漢封鎖と卡子(チャーズ)の記憶

2020年01月27日 08時44分23秒 | 社会

 中国政府は、新型肺炎のまん延で中国・武漢市を完全封鎖。現時点、日本でも患者(中国人)が四人発生していて、さらに増えることが懸念される。私自身も、3月12日から行くはずだった厦門(アモイ)旅行をキャンセルした。

 ”武漢封鎖”のニュースで思い出したのが、卡子(チャーズ)という言葉。1948年前後の国共内戦時、中国共産党軍は「長春包囲戦」の戦役で旧満洲国の長春(新京)を封鎖した。この結果、30万人もの住民が病死、餓死した。
この体験を綴ったのが遠藤誉の「卡子(チャーズ)」だ。(詳細については、下記の映像を参照。)



 中国史では、ある都市を完全に包囲し、殲滅させるという戦略は、よく見られる。大陸の城壁都市は、包囲、殲滅でしか破れないからだ。中共(=中国共産党)政権が”武漢封鎖”を強行したのも、このような歴史的教訓と、独裁政権の強味があってのことだろう。

 この瞬間にも中国から新型肺炎患者が日本国内に流入しているというのに、日本政府の対応は鷹揚なもの。「ヘイトにならないように、正しく恐れましょう」と宣ったTV局さえあったのには、驚き呆れた。国民あるいは視聴者の安全よりも、「おもてなし」や中国人旅行者の財布が気になるというのは、何と卑屈な態度なのだろうかと思う。

 この際、中共政権の「強権」を見習ってはいかが…?

13/01/13 ②卡子(チャーズ)封印された 中国建国の惨劇


国賓・習近平の来日

2020年01月21日 08時55分03秒 | 歴史

 中華人民共和国の習近平主席が、この4月に国賓として来日するそうだ。日本国内では、一部の保守勢力が「国賓来日阻止」の運動を始めている。

 水島総(日本文化チャンネル社長)によるこの国賓来日阻止運動は、反中共(=中国共産党)と皇室崇拝が基本だから、もろ手を挙げて賛成という訳にはいかない。だが中共は、香港で自由民主、人権を弾圧し、新疆ウイグル自治区においては民族浄化政策を進め、さらには台湾併呑をもくろんでいる。そこの独裁者である習近平を「国賓」として迎えていいのかという疑問は当然のことだと思われるのだが、大手メディアは決してそのことには触れない。
 水島は「国賓・習近平と天皇陛下が握手を交わせば、世界中に間違ったメッセージをあたえることになる」と言う。血塗られた独裁者と世界平和を願う天皇陛下が一緒くたにされかねない、と危惧する。

 だが、ちょっと待てよと私は思う。ドイツ人の旧友は、今でも日独伊三国同盟の当事者であったヒトラーと昭和天皇を”仲間”だったと思っているそうだ。敗戦後、ドイツ国民はナチスを断罪したが、日本は天皇の戦争責任を曖昧にした。このことが70年以上経った今でも、日本人の不可解さ、不気味さとして、欧米人の印象に残っているようだ。
 つまり、私が思うのは、水島が主張するような「正邪二元論」は、世界に通用しないということだ。そういう主張自体が、極めて日本式であり、夜郎自大的と言われるかも知れない。 

 

河野防衛大臣 習主席来日に向け「懸案解決」を要請(19/12/19)


桐朋学園オーケストラ定期演奏会

2020年01月18日 20時20分53秒 | 音楽・映画

 桐朋学園オーケストラ定期演奏会に行く。「華麗なるロシアン・メロディー」がテーマで、次のようなプログラムだった。

チャイコフスキー「歌劇”エフゲイー・オネーギン”よりポロネーズ」
ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第二番」
チャイコフスキー 「交響曲第四番」

指揮;中田 延亮 演奏;桐朋学園オーケストラ
ピアノ;清水 和音


 
 今日(1月18日)はみぞれ混じりのあいにくの天気。にもかかわらず、ホールは満席だった。わずか1500円で一流の演奏が聴けるのだから、年二度の演奏会を楽しみにしている人が大部分なのだろう。

 チャイコフスキー「歌劇”エフゲニー・オネーギン”よりポロネーズ」は、ぎこちないというか、あまり楽しめない演奏だった。車でよくこの曲をかけるのだが、カーメン・ドラゴン&ハリウッド・ボウル響の演奏は、すこぶる爽快だ。比べてしまうのは、気の毒だとは思うけど。
 ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第二番」は、清水和音のピアノ。その昔、「ラ・カンパネラ」というCDでデビューした清水は、今年還暦を迎える。彼の生演奏を聴くのは初めて。この名曲をどう弾きこなすのか興味深かった。清水は、ラフマニノフを得意としているのだろうか、エネルギッシュかつパワフルなタッチでこの難曲を弾き切った。中高年で満杯の会場からは、ひさびさに「ブラボー」の声が上がった。
 チャイコフスキー「交響曲第四番」は、五番、六番(悲愴)と比べると、ややマイナーな曲。CDで何度か聴いて退屈した記憶がある。私として五番が最も気に入っている。桐朋学園オケの演奏は、特に金管、木管が頑張って、私の先入観を吹き飛ばしてくれた。学生オケの美点は、全力を尽くすこと。桐朋オケは、その上にプロ並みの実力があるのだから、申し分ない。

 次回の定期演奏会は、五輪後の秋になるのだろうか。五輪狂騒曲にはウンザリの私だが、秋の演奏会は楽しみにしている。

 


フリーハガーは〇〇学会員? ひとモノガタリ「僕がハグを続ける理由」

2020年01月13日 19時15分20秒 | マスメディア

 普段はTVを見ない私だが、きょうたまたま出先で「ひとモノガタリ~僕がハグを続ける理由」(NHK総合 1月13日16:05~35)を見る機会があった。

 番組の詳細は、下記に引用させていただいたが、番組ではいくつか解せない場面があった。まず、この桑原功一という35歳の男性は「教職課程を取って大学をでたあと、世界中をまわり、街角でハグをしてきた」という。ソウルでは反日感情が蔓延する街角でフリー・ハグを求めたら、多くの韓国人が賛同してハグしてくれたそうだ。また、この男性が東京大学の研究室を訪ねる場面があるが、画面に登場する教授は「大学教授」としかテロップが出ず、何故か名前が伏されている。

 この人の経歴を検索してみたら、驚くべきことが分かった。彼は創価大学の卒業生らしい。創価大学の卒業生はほぼ紛うことなく創価学会員であると言われる。創価大学の名前を出すと、視聴者の多くは、NHKがさまざまな意図や印象操作を駆使して番組制作していることに気づいてしまう。だから、意図的に隠したのだろう。さらに、この人は単なる「夢想家」ではなく、「フリーハガー・桑原功一」として、講演活動を行っている。彼は、創価学会的世界観に基づく「平和活動」を進める、プロの活動家なのだろう。

 四重苦の「炎の作曲家・佐村河内守」をでっち上げたNHK。その反省もなく、またやってしまった! 誇張と捏造を繰り返すNHKには、もはや開いた口が塞がらない。
 やはり、「NHKから国民を守る党」(N国党)にご登場を願うほかはない。

 

 

 

1月13日(月) 午後6時05分

ひとモノガタリ「僕がハグを続ける理由」

 

韓国の街角で「フリーハグ」を続ける日本人男性がいる。動画再生130万回超、賛否両論が広がるなか男性は何を思い路頭に立ち続けるのか。ひと冬の活動を見つめる。

激しい反日デモの横で両手を広げ「フリーハグ」を呼びかける35歳の男性、桑原功一さん。遠巻きに見つめる人、歩み寄る人、静かに涙を流す人など、ハグは出会った人の感情を揺さぶる。「勇気ある行いだ」「日韓の壁を越えた」と動画再生130万回超の反響が広がる一方、「単なるパフォーマンスだ」と批判も届いている。なぜハグを続けるのか、何を目指しているのか?壁にぶつかり原点を見つめ直そうとする桑原さんの旅に密着。

【語り】YOU


蔡英文総統が再選~民視TVで見る台湾総統選挙

2020年01月11日 18時44分46秒 | 政治

 台湾は「国」でなく「地域」だとする「ひとつの中国」の虚構が、他ならぬトランプ大統領によって打ち破られるようとしている。そして、香港での民主化デモは、「今日の香港、明日の台湾」という切実な危機感を台湾人にもたらした。

 いま、台湾(中華民國)総統選挙の開票状況(民視TVライブニュース)で見ている。現時点では、蔡英文候補287万票、韓国瑜197万票で90万票。その差は広がる一方なので、蔡英文女史の当選は確実だ。

 中共(=中国共産党)から威嚇され、台湾は「地域」だからという建前で台湾政治の事態を報道しようとしないNHKなどのマスメディアの責任は重大だ。
 
 蔡英文総統再選。この事実は「明日の台湾、明後日の沖縄」という危惧を当面先延ばしにしてくれた。、その意味で、この選挙は日本人に大いに関係がある。

 民視TVの開票速報は、隣国の”熱き想い”を伝えてくれる。

 

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