ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

アメリカの、サプライズ「ラッカ」プラン

2017年03月08日 09時48分47秒 | 事件・事故・宗教・政治
3月7日付 ヒューリエット新聞
掲載記事より。

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「アメリカの、サプライズ「ラッカ」プラン



ペンタゴンの、「ラッカ・プラン」が、徐々に、姿を現し始めた。
とは言っても、最初から、注意しておくが、これが、アメリカの最終作戦、というわけでは、ない。ペンタゴンは、プランを、早期段階から、ちらつかせて、トランプ大統領を、説得しよう、としているらしい。

ワシントン・ポスト紙は、ペンタゴンのラッカ作戦が、YPGとともに、行われるであろうコトを、土台とした、記事を発表した。作戦は、3条件成り立っている。

1、YPGの、中心を成す「シリア民主軍」へ、更なる、武器の供給と、金銭的な援助をする。
2、約500人からなる、アメリカ特殊部隊の、人員増強をする。
3、作戦展開に際して、更なる、装甲車と、ヘリコプターの援助を、求める。

「トルコの重要性」

トルコが提示した、ラッカ作戦は、(トルコ国内の)アクチャカレから、侵攻するプランである。PYD-YPG支配地域の中を、通っていくことから、長さ54キロ、幅1.6キロの、安全地帯を設定することが、求められている。トルコとアメリカが、リードする形で、連合軍各国の、空爆による参加、陸からは、シリア自由軍と、シリア民主軍内の、アラブ人組織と、ペシメルゲによる、連合軍の侵攻が、提示されている。トルコのプランの中には、YPGは、まったく登場しない。

アメリカの、YPGを優先する態度が、変更されたわけでは、ない。アメリカとの間で、合意できないポイントの一つとして、「日付の問題」もある。アメリカは、ラッカ作戦に関して、日程をはっきりさせることを、望んでいる。執拗に、こだわっているポイントは、トルコが、ラッカ作戦後に、この地域から、いつ撤退するのか、ということだ。

はっきり言えば、トルコ軍の、現地での、長期滞在を、望んでいない。
(トルコの作戦が、採用される)望みが、薄れていく、とはいえ、アンカラは、トランプからの、返事を待ち続けている。軍の、参謀本部長、フルーシィ・アカルは、閣僚会議で、「アメリカの参謀本部長との会見は、非常に順調にいっている。彼らは、「PYDとともに、この仕事に乗り出したが、シリア自由軍と、一緒に、やっていけるだろうか?」と、考えている。
ダンフォードへ、自由シリア軍のキャンプを、見学させた。感心していた。会合は、良い方向に、いっている。」と、報告している。

「アメリカ・ロシア間の、メンビチ合意」

しかし、アンカラへは、アメリカと、ロシアが、「メンビチ」について、合意に達した、と言う方向で、報告がきている。ロシア側は、YPGが、メンビチ統括に関する権利を、アサド大統領派に、譲渡すると、発表した。この発表から、ほどなくして、メンビチ西部は、シリア政府軍に、譲渡されるとともに、基本供給物資を搬送している、とされる、ロシア軍の隊列が、メンビチ入りした。メンビチの東側は、といえば、まったく別の展開が、なされている。アメリカ国旗を掲げた、装甲車で編成された、軍隊の隊列が、メンビチの東部の警備を行っている。
この状況は、アンカラでは、トルコにメンビチ入りを、させないために、アメリカとロシアが、合意した、という方向で、理解された。アメリカと、ロシアは、トルコが、最後に到達した「エル・バブ」で、留まること、更なる侵攻はさせないこと、で、合意したのだろう、と結論づけた。

「シリアのペシメルゲたち」

メンビチでの展開は、アンカラでは、アメリカの「ラッカ作戦」は、YPGとともに行われるであろう、という方向で、理解された。アンカラの入手した情報では、アメリカの、YPGとともに行おうとしている、ラッカ作戦は、2方向から、展開されるもの、と思われる。

1、メンビチから、ラッカへ、まっすぐに、北から南へ、軍の侵攻がなされる。これによると、70パーセントがYPG,残りの30パーセントが、シリアの地元アラブ人軍で編成されるSDGと、アメリカの特殊部隊が、作戦を開始する。メンビチから、アメリカ特殊部隊と、YPGの両方が、同時に行動を開始することが、計画されている。

2、ラッカ作戦における、サプライズな点は、イラク方面から、なされる。ラッカへ向う二番目の作戦部隊は、同時進行として、イラク方面から、まっすぐ、東から西へ、侵攻することが、計画されている。作戦には、アメリカ特殊部隊の、3千人の兵士が、参加することが、計画されている。アメリカの兵士達は、エルビル、もしくは、テル・アフェル空港へ、到着する。エルビルから、シリア国境へ向うルートは、問題が発生する可能性があるので、それよりも、テル・アフェル空港の方が、有力だろう。テル・アフェル空港は、イラク政府の統治下にある。エルビル、もしくは、テル・アフェルへやってきた、アメリカ特殊部隊は、シリアへ、シンジャル・ルート、そして、ラビア国境検問所から、侵攻すると、思われる。イラクから、ラッカへ続く、モスルーラビア国道は、ISISの占領下であり、ISISにより、多数の地雷が埋め込まれているため、軍勢は、ラッカへ独自に開いたルートにより、侵攻するだろう。

エルビル、もしくは、テル・アフェルへ到着するアメリカ兵士は、ラッカへ、東側から、侵攻する。アメリカ特殊部隊は、シリアのペシメルゲ達と一緒に、ラッカへと、進んでいくのだ。ラッカ作戦に参加するシリア出身の、4500人のペシメルゲへは、ドホークで、訓練が施されている。このようにして、メンビチから、アメリカとYPG、エルビル、もしくは、テル・アフェルから、アメリカとペシメルゲが、行動を起して、2方向から、ラッカ作戦を展開しようと、計画している。作戦には、トルコ国内の、インジルリック基地から、発進するアメリカの戦闘機も、激しい空爆による、後方支援を計画している。

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アメリカが、
そう簡単に

シリアでの、立役者の
地位を

ロシアや、トルコに
譲るわけが、ないですよね~。

ここにきて。
ISISの本拠地、

ラッカへの攻撃、
ちゅう

一番おいしいトコロを
独り占めにしよう、と計画中です。

実際。
トルコは単独で、

これを実行するほどの
力はないので。

こうなっちゃあ
指をくわえて、見ているほかには
何もできやせんが。

さて。
この計画が、実行されて。

本当に、ISISを
壊滅に追い込めるのか?!

実は。
わしらにとっては。

誰が音頭を
とってもいいから。

早く、この
キチガイ集団を、何とかしてくれい、

ってのが。
本音、と言えば、本音だよね。

この記事の、オリジナルは
こちらから(ただし、トルコ語)
→→→→→→http://www.hurriyet.com.tr/yazarlar/abdulkadir-selvi/abdnin-surpriz-rakka-plani-40386679




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コメント (2)
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